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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life – Chapter 619

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「ここに来る前、王妃と会っていたらしいな。

ならば既に聞いておろう。

お前と懇意にしているシャローナ=チェリア。

そしてお前の母親の生家が、どうなっても良いと?

その上で今一度問う。

何故お前もまた、ロブール公子との婚約解消を望まぬ?」

隠された出口を探し当てた途端、俺はまた違う部屋へと出た。

この部屋には普通のドアがあり、ポチがドアを僅かに開けて外を窺っていた。

置いてきたシャローナが気になるものの、ポチの横へと静かに侍り、ポチの首輪を握って気配を隠す。

ドア向こうは子兎の時、王女の服に隠れて入った謁見の間だ。

前回と違い、俺は椅子に座る国王の背後から、王女の姿を確認する。

この部屋にいるのは、王女と国王、そしてベリード公爵とニルティ公爵。

それ以外の者の気配はない。

人払いがされていると察する。

「何度も言わせるなんて、耄碌した?

そもそもこの婚約は、ロブール公子側から持ちかけられたと、ロブール公子に聞いた。

だとするならそれは公子が、もしくは王家とロブール家が、協議して決めれば良い。

王妃も国王も、どうして私に選択を迫る?

それも令嬢やその生家を人質に取ってまで」

「何故、意地を張る?

まさかロブール公子に、絆されたわけでもあるまい?」

「そういうの、私にわからない。

君が未だに私の実母、アシュリーに執着している事も含めてね」

「黙れ。

ベリード、ニルティ。

余に仇なす者へ、聖獣を使って罰を与えよ」

国王の言葉に、2人の公爵が顔を歪める。

間違いなく躊躇いが見て取れた。

「何をしておる。

当主の誓約を忘れたか」

目を血走らせた国王の言葉に、更に顔を歪めた公爵達が口を開く。

「ヴァミリア」

「ドラゴレナ」

するとニルティ公爵と同じ黒い瞳をした炎鳥が、宙を舞い、ベリード公爵と同じ朱色の瞳をしたアルラウネが、ベリード公爵の肩に現れる。

「国王、いや、オルバンス。

長年共に国政を担った臣下として、忠言を聞いてくれ。

これは駄目だ」

「聖獣まで使って、それも聖獣と契約している者を攻撃など、どうかしている」

ベリード公爵が願い、ニルティ公爵が非難する。

「黙れ。

生かしてやった恩も忘れ、こ奴は長らく余を騙しておった。

あの手紙の封蝋」

封蝋?

王女が使う封蝋なら、赤のリコリスが有名だ。

「アシュリーからの手紙の封に使った封蝋だ。

白のリコリスだった。

貴様は余に、赤だと思わせ続けたのであろう」

なるほど。

王女の使う封蝋の色が違うとして、何か意味があるのか?

「そもそも勝手に赤だと思いこんだの、そっちだよ。

わざと赤いリコリスで祝福名の誓約をした。

なのに確認もせず、誓約を受け入れたでしょう」

祝福名で誓約?

だから王女は今の公爵達のように、国王達の言いなりになっていた?

「……何を企んでおる。

貴様の望み通り、アシュリーは余の元を完全に去った。

余はアシュリーを取り返す事もせず、堪えてやっておる」

「堪えて?

違うよね。

今の隣国の位置づけでは、不用意な手出しは出来ない。

それにアシュリーの手紙に、何て書いてあったのかな。

こんな事なら見ておけば良かったかもね。

手紙の内容を見て、君は手を出せなくなった。

あのタイミングで私が決めた本当の祝福花の花色を知り、私達の間の誓約が初めから無効だったと理解したのも一因かな。

アシュリーという、私にとっての荷物であり、君にとって盾となる人間がいなくなった。

なのに私がこれまで通り、君や王妃の命令に従う理由が、君にはわからない。

だから不用意な事はできないと感じた。

君は、あえて堪えているんじゃない。

堪えざるを得ないだけ」

「この恩知らずが」

忌々しそうに吐き捨てる国王を見て、なるほどと思う。

王女は国王と、何か誓約を結んでいたようだ。

王女が国王の言いなりになる理由が、ただ王族だからかと思っていた。

だがどうやら誓約のせい……いや、結んだと誤解させ続けたかった?

だとして国王の話から察するに王女は長年、国王を騙していた事になる。

俺は子兎として王女に出会った頃から、王女がいかに虐げられてきたか直接見た。

間違いなく、王女は幼少期から国王達を騙してきている。

酷すぎる使われ方をされてでも、王女は何かを狙い、ずっと堪えてきた?

王女は何を望み、堪えてきたのだろう?

「お前など、早く殺してしまえば良かった。

ヴァミリア、ドラゴレナ。

殺れ」

国王の命令に、2人の公爵達が苦悶の表情を浮かべ、抗おうとしているかのように見えた。

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

Notorious No More: The Villainess Enjoys Feigning Incompetence, 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2022 Native Language: Japanese
Once upon a time, there was a princess notorious for being the epitome of incompetence and evil. Driven mad by jealousy after her fiancé was stolen from her, the princess attempted to summon a demon, using the lady who stole him as a sacrifice. However, at that moment, the crown prince, who was her half-brother, rose up and defeated both the demon and the princess. “Hehe, truth is stranger than fiction.” —But that’s fine. As the princess, I was truly healed in another lifetime. Yet, being reborn in the same world and becoming a duke’s daughter, she found herself once again scorned as an incompetent and useless figure. Nevertheless, the duke’s daughter, Labianje Robur, continues to wear a graceful smile and lets the ridicule slide off her like water off a duck’s back. “Because being deemed incompetent and useless has its perks, doesn’t it?”

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