Switch Mode
Now you can use the translation tool for free for the first 200 chapters of each novel.

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life – Chapter 620

Free translation limit for this category has been reached for older posts. Please login or register to translate this post.
Balance: 0 coin

Click here to buy coins


「ベリード公、ニルティ公。

暫く抗ってて。

ヴァミリア、ドラゴレナも。

正直、もう時間がない」

国王が命令するも、王女が制止を促す。

「時間、とは?」

どこか苦しげな表情を浮かべる内の1人、ベリード公爵が問う。

それよりも王女の時間がないという言葉。

……何だ?

嫌な予感がする。

胸がザワつき始める。

「ヴゥ」

すると僅かにポチが唸った。

どうやらポチも、俺と同じらしい。

「まだ気づかない?

エビアスの周囲には悪魔がいる。

そしてエビアスは悪魔の餌である、魔法呪になりつつあるんだけど?」

「「悪魔だと!?」」

王女の言葉に大きく狼狽える2人の公爵。

聖獣達の表情も、王女の言葉に眉を顰める。

「何が言いたい。

つまらぬ虚言を吐くな」

しかし国王は否定的だ。

それに王女の事を、やや下から睨めつけ始めたのが気になる。

国王だけが違う反応を見せている事に、どこか違和感を感じてしまう。

まるで……。

「やっぱりヴァミリアもドラゴレナも、公爵2人も気づいてなかったんだね。

キャスケットも気づいていなかった。

けれど国王。

君はどこかで気づいてて、知らない振りをしてたみたいだ」

そう、王女の言う通りだ。

俺の感じる違和感の答えは、王女の最後の言葉にある。

「「国王……」」

公爵達は、黙りこんだ国王の真意を確かめるように国王の顔色を窺い、口をグッと引き結んだ国王を見て、失望の声を発した。

「……」

王女はそんな国王を、ただ無言で見つめている。

いや、観察している?

王女は国王から、何を感じ取っているんだ?

「ワフ?」

ポチもまた、首を捻る。

俺と同じく、国王を見ている王女に、何か思う事があるようだ。

「……ねえ、君。

何を恐れて口を噤んだの?」

やがて長い沈黙の後、王女は国王に尋ねた。

「何が言いたい」

「君は悪魔の話になってから、ずっと私を下から睨んでいた。

君の方が立場は上で、有利な権力を握っているのは間違いなく君だ。

なのにどうして、下から睨む?

普通、上から私を見下そうとするものじゃない?」

「……黙れ」

「ねえ、君は何を恐れている?

エビアスが魔法呪になりかけている云々はともかく、悪魔が身近にうろついていたのは、実はずっと前から気づいていたんじゃない?

なのに君が何も手を打っていない。

どうして?」

「黙れ」

「君は、あえて見逃した……違うな。

気づいた事自体、がなかった事にした?

ああ、もしかして君、悪魔の存在自体を感じ取ったのは……」

「黙れと言っている!」

王女が国王の表情を読みながら、恐らく自分の推察を混じえながら、言葉を紡ぐ。

ずっと制止し続けた国王が、感情的に吐き捨てたなら、きっと核心に迫っている。

「エビアスを通してじゃない。

もっとずっと前。

別の誰かを通して、悪魔の存在に気づいたんだ」

国王の制止を完全に無視して、王女は結論づける。

「オルバンス……まさか……」

「先代……国王陛下、なのか?」

するとベリード公爵が先に反応し、ニルティ公爵が呆然と呟く。

「違う……先代国王は……父上は……」

公爵達は、先代国王について何か思い当たる節があったのだろう。

国王が苦悶の表情を浮かべて否定するも、逆に肯定しているかのように見える。

「アシュリーを……父上はただ、アシュリーを欲しただけで……」

アシュリー?

どうしてここで王女の母親の名前を?

「ワフ」

国王が脈絡なく、王女の母親の名を出したと思った時、ポチが何かを知らせるように小さく鳴き、首を捻って背後の俺を見る。

そのまま聖獣ドラゴレナへと視線をやり、再び王女へと視線を戻す。

何だ?

俺にはさっぱり伝わらないが……。

再びドラゴレナを見て、王女を見やる。

もしかすると、何か魔法を使っている?

公爵達が狼狽え、国王は感情的になっているから、精神系統の魔法……うーん……わからない。

俺はポチやミハイルのように魔力も多く、魔法に長けた人間じゃない。

教育も教養も、下位貴族や冒険者に見合うものしか受けていないんだ。

ただでさえポチは犬語しか話せない。

ポチの行動を読み解くのは、至難の技だ。

「そう、わかったよ」

どうやら王女は、今の国王と公爵達の反応で必要な答えを得たらしい。

「魔法呪の話をしよう。

少し前、君達も知っていたように、スリアーダに呼ばれて会っていた。

その時、エビアスもいたんだ。

元々、体内を循環する魔力に違和感を感じていたけど、体から黒い靄まで発するようになっていた。

それにスリアーダは気づいてなかったけど、微かに腐敗臭を放っていたんだ」

時間がないとの言葉は、本当のようだ。

王女は答えを得た途端、話を切り替えてしまう。

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

Notorious No More: The Villainess Enjoys Feigning Incompetence, 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2022 Native Language: Japanese
Once upon a time, there was a princess notorious for being the epitome of incompetence and evil. Driven mad by jealousy after her fiancé was stolen from her, the princess attempted to summon a demon, using the lady who stole him as a sacrifice. However, at that moment, the crown prince, who was her half-brother, rose up and defeated both the demon and the princess. “Hehe, truth is stranger than fiction.” —But that’s fine. As the princess, I was truly healed in another lifetime. Yet, being reborn in the same world and becoming a duke’s daughter, she found herself once again scorned as an incompetent and useless figure. Nevertheless, the duke’s daughter, Labianje Robur, continues to wear a graceful smile and lets the ridicule slide off her like water off a duck’s back. “Because being deemed incompetent and useless has its perks, doesn’t it?”

Comment

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

Options

not work with dark mode
Reset