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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life – Chapter 669

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「いるわ、ブランジュ。

あの髪色は、確かにロブール公女よ」

「ええ、いたわね、モニカ。

ジェシティナが言っていた通りだったわ。

バルリーガ嬢は密かに、ロブール公女と親交を重ねているようね。

それにしてもレジルスは、婚約者候補がいながら、初恋に必死ね。

かりにもバルリーガ嬢は、婚約者候補。

ロブール公女は、初恋の令嬢に過ぎないのに」

どこかムッとした様子のブランジュは、レジルスを不誠実だと感じている。

とはいえバルリーガ嬢も含めた婚約者候補は、あくまで3王子の婚約者候補。

そして他の婚約者候補も含め、各令嬢達にも何かしらの思惑があるのは、既に知らされている。

レジルス自身、各令嬢達とは色々取り引きをしている。

「仕方ないわ、ブランジュ。

そもそもレジルスが婚約者候補の話を引き受けたのも、王家の思惑があって。

ジルガリムもソフィニカも、認めているのだもの」

「わかっているわ。

私達が地ならしをして、ジルガリムの代で種を植える。

芽吹くのはレジルス達の代だもの。

既に王妃ではない以上、口を挟むつもりもないわ。

だけどロブール公女が密かに会えるよう、わざわざ王城の一室を貸し出すのは、いきすぎじゃないかしら」

私とブランジュが王妃の座を退いたとはいえ、城内の情報くらいならが手に入る。

諸事情も把握している。

婚約者候補は、しょせん候補。

その上、ロブール公女は候補ですらない。

王子であるレジルスが私的に動いたばかりか、城内にある自らの居室がある棟で密会させる事は、いかがなものかと私も思う。

もちろん今、私達が取っている行動も、正直どうかしている自覚はある。

けれどジェシティナからの情報提供に、好奇心が刺激されてしまった。

年頃の少女が2人が向かい合って座り、その様子を私とブランジュが、城の秘密通路で見ている。

もちろん防音に加え、念の為、防視の魔法も自分達の周りで展開。

私達が覗いている握り拳大の穴は、壁の他の場所にも3つ空いている。

私達が覗く部屋には特殊な壁紙が貼られていて、隠遁魔法を壁一面に使用している。

その為、私達のいる秘密通路は、部屋の方からは窺えない。

「ねえ、ブランジュ。

本当に、あの虎和が入った小説の作者にたどり着くかしら」

「私の調べでは、ロゴ入り小説を流布しているのは、バルリーガ嬢が発端だったのだけれど、ジェシティナが言うには、あの令嬢達の会話に度々、トワという名前が登場するらしいの。

初めて聞いたのは、教会が催す薔薇の朗読会の時みたいね」

「今の朗読会は寄付金を詰んでも、整理券を入手できなければ参加できないのではなかったかしら?

整理券も争奪戦と、昔ロブール公女につけていた影がぼやいていたわ」

ロブール公女につけていた影……確かロブール公女がジョシュアの婚約者だった間、長年つけていた影だったかしら。

「初めは朗読会だったようだけれど、ジェシティナが通う間に、教会で逢瀬を重ねていたと気づいたのですって。

バルリーガ嬢は最近、よく登城しているでしょう?

それで場所が教会から、城になったみたいなの」

バルリーガ嬢は、第2王子であるジョシュアの婚約者候補として、よく城を訪れている。

他に第3王子のエメアロルの婚約者候補でもあるから、頻度としては少ないけれど、エメアロルとも交流しているらしい。

もしかしてバルリーガ嬢は、ロブール公女と百合の縁を結ぼうとしているのかしら。

なんて、あり得ない事を考えてしまうくらいには、バルリーガ嬢だけは個人的な理由が薄かった。

バルリーガ嬢が三王子の婚約者候補となった理由は、生家が王妃輩出を狙っているから。

公爵令嬢である以上、バルリーガ嬢は貴族令嬢らしく、素直に頷いたと影は報告した。

そうよね、と内心納得してしまう。

レジルスはロブール公女に夢中だし、エメアロルは年下で、気弱な性格。

ジョシュアに至っては、まるでいつかのエビアスがベルジャンヌ王女にしたように、ロブール公女を貶めて学園の風紀を乱した。

そればかりか実母のクリスタと共に、よりによって悪魔に魅入られる愚か者。

自ら率先して、学園祭を混乱に陥れた。

悪魔が降臨したにもかかわらず、幸いな事に、皆ほぼ無傷。

死者は出ていない。

ジルガリムとソフィニカによって、情報操作が行われて居たと確信はしているけれど……。

私とブランジュは、ジルガリムがクリスタ共々、ジョシュアを北の研究施設にやると思っていた。

なのについ最近、北の研究施設にやると決めたのは、廃人となったクリスタだけ。

北の研究施設は、私が生み、ニルティ家の気質が顕著な息子の1人が所長を務めている。

ひと昔前なら、死刑になっていただろう犯罪者。

そんな重罪を犯した犯罪者を、治験という名目で実験材料にする。

私とブランジュは、クリスタもジョシュアも悪魔に魅入られた時点で、切り捨てて良しとしている。

だって悪魔が甘言を囁いても、囁かれた者が己を律すれば魅入られないもの。

私とブランジュの、ベルジャンヌ王女に抱く想いの種類は違う。

けれど大切に想う気持ちは、同じだけ重い。

大切な人を奪った悪魔に魅入られた者など、血族であっても、いえ、血族だからこそ、許すはずがない。

なのにジルガリムは窓1つない離宮とはいえ、未だにジョシュアを城で囲っている。

いつもご覧いただき、ありがとうございます。

ブランジュの言う影は、もちろんオネエ様です。

ラビアンジェが登場すると、シリアスが逃亡の気配を見せるのナンデダロ…((((;゜Д゜))))

もし4巻購入された方がいましたら、設定は違いますが、エピローグ終盤を思い浮かべていただければ、それはそれで楽しんでいただけるのではないかと( ´艸`)

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

Notorious No More: The Villainess Enjoys Feigning Incompetence, 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2022 Native Language: Japanese
Once upon a time, there was a princess notorious for being the epitome of incompetence and evil. Driven mad by jealousy after her fiancé was stolen from her, the princess attempted to summon a demon, using the lady who stole him as a sacrifice. However, at that moment, the crown prince, who was her half-brother, rose up and defeated both the demon and the princess. “Hehe, truth is stranger than fiction.” —But that’s fine. As the princess, I was truly healed in another lifetime. Yet, being reborn in the same world and becoming a duke’s daughter, she found herself once again scorned as an incompetent and useless figure. Nevertheless, the duke’s daughter, Labianje Robur, continues to wear a graceful smile and lets the ridicule slide off her like water off a duck’s back. “Because being deemed incompetent and useless has its perks, doesn’t it?”

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