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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life – Chapter 679

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「少し前、ロベニア国とリドゥール国の境界付近の海域で、集団魔獣暴走が起きました」

そう言ったカインの言葉を受け、宰相が頷く。

「我が国も、もちろん知っています。

ただ、あの時起きたスタンピードは両国の境界付近とはいえ、リドゥール国の領海。

ロベニア国としては、自国の領海内、かつリドゥール国との境界付近の海上に、魔法師を待機させた上で、リドゥール国と共同で冒険者ギルドへ、万が一に備えた対処を求めたはず」

互いにおいそれと自国の兵を、他国の領海へ派兵するわけにはいかぬ。

とはいえスタンピードの兆候が現れれば、実際の暴走が始まるまでに、そう時間はかからぬ。

故に状況に即して互いの兵を送り合う協定を、両国で即時締結させる時間はなかった。

そしてこのような時、冒険者ギルドへ国から緊急依頼を出す事が、最良の選択となる。

何故なら所属をギルドに置く冒険者だけは、国を跨いで動く事が許される。

余談だが、それ故、各国は冒険者ギルドと表だった対立はせぬ。

此度のようにギルド本部からの謁見を断らぬのも、それ故。

それにしても……。

意図せず眉間が中央に寄りそうになるのを、ぎりぎりで堪える。

嫌な予感しかせぬ。

結局、あの日のスタンピードは兆候を見せながらも、結果的には収まったと報告を受けた。

そしてその前後で、海を行き来した商船が存在する事も、報告書に記されておる。

リュンヌォンブル商会の商船とな。

更にこの……青紫色の網……。

つい手に力が入ってしまう。

遠い目もしそうになるが、留める。

いかんな。

あの商船に乗っていた、有名デザイナーの正体を思い浮かべただけで、普段せぬ努力が兎角、必要になってしまう……。

「しかし、とある商船が海洋生物型魔獣で荒れ狂う海上を横断しかかると、スタンピードの形成初期と思しき魔獣達の進行方向が逸れ、後に自然な形で収まった、とギルド本部から聞いています」

「……それも……報告は受けています」

宰相よ。

そなた、もっと努力せよ。

感情が目に出ておるぞ。

そしてライェビストよ。

余の手から、無言で青紫色の物を取り上げるな。

そなたは一応、我が国の魔法師団長ぞ。

相変わらず無表情だが、目は興味津々ではないか。

この魔法馬鹿めが。

国王と宰相が、あらゆる感情を押し隠しておるというのに、団長職のそなたがソレなのは、どうかと思うぞ。

「確かスタンピードの原因究明は、ギルド本部が行うとしておったはず」

心の中でライェビストを罵る事で、何とか平静をたもちつつ、言を紡ぐ。

「場所が海という、人間にとっては不利な場所。

更にスタンピード後の調査は、どのような危険に見舞われるかわかりません。

その為ギルド本部は、S級冒険者に調査を命じました。

そして此度のスタンピードは、新種の魚型魔獣が引き金だったと判明した」

「新種の……」

「はい。

空を飛ぶ魚です」

「空を……飛ぶ……」

いつだったろう。

確かライェビストが離縁し、そう経っておらぬ頃だ。

レジルスが公女から贈られたと、とある魚型魔獣の生肉を薄くスライスした、カルパッチョを食しておった。

更に最近も、同じ魚のカルパッチョを食しておったな。

余は朝食を、可能な限り子供達と共にする。

レジルスが朝からカルパッチョを食したのは、この2回だ。

1度目。

同席していた弟妹が、試食したそうな目をレジルスに向けておった。

レジルスは見事に無視して、完食しおった。

そして2度目。

1度目と同じように弟妹達は、物欲しげな目をレジルスに向けた。

しかし1度目と違い此度のレジルスは、とてつもなく不本意そうな顔をしながらも、幼い2人に分けておった。

『……大物すぎて、切り身が大量に手に入ったらしいからな……チッ。

分けるようにと……渡されたからな……チッ』

レジルスは絞り出すような声に舌打ちを載せつつ、己を納得させるような口調でぼやいておった。

余もそれとなく、物欲しげな視線を向けてみた。

華麗なる無視を食らった。

いや、それより思い返せば、レジルスは何と申して追った?

大物すぎて?

大量に?

今だからこそ、誰がレジルスにそう告げたのかが、とてつもなく気になる。

もちろん察しはつく。

故にわざわざ聞きはせなんだ。

ロブール公女で間違いないか、万が一にも違うかもしれないと、希望をこめて確認しておれば良かった。

2度目ではレジルスが、魚の名も口にしておったな。

初めて聞く名で、確か……。

「トビウオ」

そう、ソレだ。

ライェビストよ、知っておるのか?

知っておるという事象が、そもそも不穏に思えてならぬ。

なぜならライェビストの離婚後、新種の魚型魔獣が見つかっておる。

飛来魚という名が命名された。

しかし以降、新種の魚型魔獣が見つかったなどという話は、聞いておらぬのだ……。

ご覧いただき、ありがとうございます。

トビウオは4章にて、レジルス&ミハイルVS.リリのバトルシーンで登場してます。

お刺身と書こうと思ったのですが、国王の日常的にはカルパッチョかなと思って、カルパッチョにしました(・∀・)

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

Notorious No More: The Villainess Enjoys Feigning Incompetence, 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2022 Native Language: Japanese
Once upon a time, there was a princess notorious for being the epitome of incompetence and evil. Driven mad by jealousy after her fiancé was stolen from her, the princess attempted to summon a demon, using the lady who stole him as a sacrifice. However, at that moment, the crown prince, who was her half-brother, rose up and defeated both the demon and the princess. “Hehe, truth is stranger than fiction.” —But that’s fine. As the princess, I was truly healed in another lifetime. Yet, being reborn in the same world and becoming a duke’s daughter, she found herself once again scorned as an incompetent and useless figure. Nevertheless, the duke’s daughter, Labianje Robur, continues to wear a graceful smile and lets the ridicule slide off her like water off a duck’s back. “Because being deemed incompetent and useless has its perks, doesn’t it?”

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