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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life – Chapter 688

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「取り引き?」

時が経ち、夜も深まった頃。

離れに留まった妹とミニドラゴンを除く、俺達人間4人は夕食を本邸で済ませてある。

急きょロブール家に泊まる事になった、レジルス、そしてミルティア氏とカイン氏は、客室へ案内した。

珍しく、というか、初めてかもしれない。

妹が俺の自室に訪ねてきたのは。

そんな妹は、俺が教皇リリと共に探し出した、ヒュシスがヴェヌシスに贈った魔石を所望した。

何故、今なのかと尋ねた俺に、妹はミルティア氏と取り引きしたのだと答えた。

「左様ですわ、お兄様。

ミルティアさんと、お花ちゃん、クロちゃんがお話しできるようになりたいらしくて」

「まさか……2頭のドラゴン達を、昇華転身させる気か?」

「いいえ。

確かにクロちゃんなら、私と私の契約する聖獣ちゃん達が協力すれば、聖獣へ昇華転身できますわね。

お花ちゃんにも素養がありますわ。

先に昇華転身したクロちゃんと、ミルティアさんがお花ちゃんの素養を育てていけば、可能でしてよ。

聖獣になれば、うちの聖獣ちゃん達と力比べしても、お城の時みたく一方的に負かされる事もないでしょうね」

「なら……」

「ですが過去の一件とやらで、ミルティアさんとクロちゃん自身が、聖獣になる事を拒否されてますの。

お花ちゃんは、そもそも聖獣に興味ありませんわ。

何でもミルティアさんとクロちゃんには、過去に国家権力に利用されるだけされた末、手酷い裏切られ方をされたようで……」

困ったように苦笑する妹の表情から、ベルジャンヌ王女を思い出す。

しかしミルティア氏の生家の話を、カイン氏から聞いた限り、S級冒険者となった経緯も含め、成り行きだったはず。

まさか妹のように、前々世や前世をミルティア氏が覚えているなんて事もないはずだ。

俺だって、妹を助けるのに過去へと渡らなければ、信じたりしなかった。

そんな普通は誰もが疑うような事情が、誰にでも起きるはずがない。

はずがないが……俺の妹が妙なところで見せる懐の広さを、勝手気ままに振る舞っていたミルティア氏に感じるのは……何故だろう?

いや、深く知りたくはない。

妹で手一杯なのに、これ以上、他人に振り回されたくない。

ただでさえロブール家に相応しいのは、実は妹ではないのかと悩んでいる。

もちろん俺が当主になったとしても、妹を家から追い出したりはしない。

妹は、これからも俺が守るべき存在だ。

ただ、妹には実力がある。

なのに妹がロブール家当主を望まないのは、俺がいるからじゃないのか?

妹が俺に遠慮しているせいで、望まないんじゃないかと考えてしまう自分もいる。

父上にそう告げた俺へ、父上が言った言葉が的を射ているのも理解してはいるが……。

何より、妹はこれからも好きに生きるだろう。

それなら、いつまでも公女の肩書きでいるよりも、ロブール家当主の肩書きがある方が、妹を守れるんじゃないかとも思う。

もちろん妹が俺の思い通りになるなんて、考えているわけじゃない。

そもそも、この妹をどうにかできるとすれば、前世の夫である影虎くらいだ。

レジルスには申し訳ないが、そろそろ次期国王として立太子されるはず。

今のところ動きはないのは、気になるところだが。

第2王子は既に王位継承権と身分を実質的には剥奪されている。

表向きは第2王子の身柄を引き取る側の体面を考慮し、臣籍降下したように見せかけているが。

既に王族の資格たる髪色の銀も失っており、元王子としての価値もなく、引き取り側が損をするだけの為、王家が示す、相手の家へのせめてもの誠意だ。

ちなみに第2王子の髪色に魔法をかけ、王族直系特有の銀を再現する事は可能だが、それは銀を持つ王族直系による魔法でなければ不可能だ。

理由はわからないが、聖獣アヴォイドの祝福が絡んでいる気がする。

どちらにしても第2王子の身柄が城から移れば、次はレジルスの立太子に目が向くはず。

第3王子が早期入学するとはいえ、まだ入学すらしていないくらいには幼いからな。

そうなれば妹以外の貴族令嬢が、レジルスの婚約者に強制的に選ばれる。

妹は、表向きには魔力の低い、素行が貴族らしくない公女だ。

その上でロブール家だけでなく、国王陛下も妹の意志を尊重している。

前世の夫を想う以前に、権力から距離を置きたがる妹だ。

王太子、ひいては未来の国王の隣に立つなど、望むはずがない。

レジルスが妹へ、未だに執着しているのは明らかだとしても……。

「なら、ミルティア氏がお前へ差し出す見返りは何だ?」

そんな風に考えながら素直な疑問を口にすれば、妹が破廉恥ではない方の、ヤバイ顔つきでニヤリと笑う。

この顔は…………セーフな方だ。

多分、きっと、恐らくは、貴族令嬢としてならアウトだが、人としてはセーフな方……であって欲しいと俺が懇願してしまう方の、変態顔だ。

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

Notorious No More: The Villainess Enjoys Feigning Incompetence, 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2022 Native Language: Japanese
Once upon a time, there was a princess notorious for being the epitome of incompetence and evil. Driven mad by jealousy after her fiancé was stolen from her, the princess attempted to summon a demon, using the lady who stole him as a sacrifice. However, at that moment, the crown prince, who was her half-brother, rose up and defeated both the demon and the princess. “Hehe, truth is stranger than fiction.” —But that’s fine. As the princess, I was truly healed in another lifetime. Yet, being reborn in the same world and becoming a duke’s daughter, she found herself once again scorned as an incompetent and useless figure. Nevertheless, the duke’s daughter, Labianje Robur, continues to wear a graceful smile and lets the ridicule slide off her like water off a duck’s back. “Because being deemed incompetent and useless has its perks, doesn’t it?”

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