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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life – Chapter 689

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「ふ……ふふ……ふふふふふ!

よくぞ聞いて下さいましたわ!」

俺の問いに、セーフな方の変態顔から、溌剌とした笑顔になる妹。

貴族令嬢としては行き過ぎた笑顔だ。

しかし俺は、変態顔がなりを潜めた事に、とてつもない安堵を感じる!

「タッタラ~、【ガウガウホンヤクン】~」

「…………そうか」

どうしよう?

兄は困惑してしまったぞ。

妹が突如どうして、手の平に納まる大きさの何かを差し出しつつ、しゃがれ声を出したのか、全く理解できない。

妹の発した言語が、頭に入ってこな……。

「ほう、ホンヤクン……翻訳、君だな?

君とは雄の呼称か?

ガウガウは……あの小型化して、公女へ無駄に愛想を振り撒いていた竜の鳴き声を模したのか。

公女が手にしているのは、魔法具だな」

「レ、レジルス?!」

突如、降って湧いた声に、ドアの方を見やる。

……いつからそうしていた?

絶対、魔法で気配を殺していただろう。

開いたドアにもたれた状態だったレジルスは、悠然とした足取りで、妹の隣にならんだ。

妹の前だからと、格好つけるな。

この不法侵入者め。

お陰で妹とレジルス、双方の言葉が頭から吹っ飛びそうだ。

「左様ですわ!

ミルティアさんが望んだのは、というか、むしろクロちゃんとお花ちゃんの方が強く望んだのは、翻訳機ですの!

これには魔獣であるクロちゃんとお花ちゃんはもちろん、魔獣と人間の双方に意思疎通が取れる聖獣ちゃん達の協力が、必要不可欠!

つまり、私達の共同作業によって実現せし、愛の結晶!

鳴き声から意思疎通を図る、翻訳機でしてよ!」

レジルスの存在に微塵も動じない妹よ。

翻訳機を持ったまま、両手を左右の腰にそれぞれ置いて、レジルスに向かってドヤッと胸を張るな。

鼻高々だな。

大方、お前の大好きな聖獣達との仲の良さを、これでもかと自慢したかったんだろう。

聖獣とお前の関係を知る者は、ごく僅かだからな。

しかし何の効果だ?

レジルスは妹の「愛の結晶」発言あたりで、悪鬼のごとく顔を歪ませた。

なのに妹が、最後に特大の笑顔を振り撒いた途端、レジルスが頰を染め、顔を逸らせた。

やや、顔がヘナっているぞ?

初々しい乙女のような反応だ。

レジルスに、そんな表情ができる機能が備わっていた事に驚きだ。

しかし残念だが、俺はそんな妹には騙されない。

妹のそんな表情は、もちろん可愛い。

しかし絶対、騙されない。

なぜなら、先月くらいに見た、とある光景が頭をよぎったからだ。

ある日の山中で見た光景がな。

妹からは事前に数日、家を空けると言伝があった。

3日目の夕方になり、俺は妹を心配して迎えに行った。

見つけた時、夕日に照らされた妹は、聖獣キャスケットと、グリフォン姿の聖獣ヴァミリアの尻尾でしばかれていた。

その時のお前は、その魔法具を片手に持っていた!

毛の長い魔獣の腹毛を残念そうに、それはもう悲壮感を漂わせ、ガン見しながら、見送っていた!

解放されて去っていく魔獣の瞳は、安堵の色に染まっていた!

『せっかく私と意思疎通を図って、お腹を差し出したそうにしていたのに……』

『『そんなわけあるか(あるかい)!』』

妹と聖獣達は、確かそんな会話を交わしていた。

翻訳機……そうだな。

妹は元々、魔獣と意思疎通を図ろうと、かねてから翻訳機を製作していたんだろう。

先ほどの妹の話から、翻訳機を作るには、魔獣の協力も必要だったらしいな。

もちろんこれまでは、魔獣の協力を得られなかったはずだ。

希望的勘違いをする上に、隙あらば腹毛に吸い付こうとする、やべえ人間だ。

野生の魔獣が心を開くなど、あり得ない。

そして、そんなやべえ人間は、妹だけじゃない。

今日、途中参加したバーベキュー。

俺はS級冒険者という希有な存在を、ミルティア氏を、それとなく観察していた。

ミルティア氏も子飼いの竜達とは、何かと見当違いを起こし、時に竜達が半泣きになる場面が見受けられた。

余談だが竜達は、ずっとミニサイズだ。

半泣きで目を潤ませる様は、可愛かった。

ミルティア氏と妹は、そんな様子に様相を崩していたが、その度にレジルスとカイン氏が、ドス黒い感情を放っていた。

もちろん竜達にとっては、とんだ災難だ。

今しがた妹は、ミルティア氏よりも竜達が強く望んだと言っていた。

恐らく、そういう事だ。

妹とミルティア氏の共通点。

それは戦闘において絶対的強者であり、本人に都合が良いという意味での、希望的勘違いを起こして、罪なき者に二次被害を与える点に他ならない。

そんな勘違い強者である2人が、一体、何をどう取り引きしたのか。

正直、確認するのが恐ろしい……。

ご覧いただき、ありがとうございます。

作者は初代「僕、ドラ○○○~」の声イメージでした( ´艸`)

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

Notorious No More: The Villainess Enjoys Feigning Incompetence, 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2022 Native Language: Japanese
Once upon a time, there was a princess notorious for being the epitome of incompetence and evil. Driven mad by jealousy after her fiancé was stolen from her, the princess attempted to summon a demon, using the lady who stole him as a sacrifice. However, at that moment, the crown prince, who was her half-brother, rose up and defeated both the demon and the princess. “Hehe, truth is stranger than fiction.” —But that’s fine. As the princess, I was truly healed in another lifetime. Yet, being reborn in the same world and becoming a duke’s daughter, she found herself once again scorned as an incompetent and useless figure. Nevertheless, the duke’s daughter, Labianje Robur, continues to wear a graceful smile and lets the ridicule slide off her like water off a duck’s back. “Because being deemed incompetent and useless has its perks, doesn’t it?”

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