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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life – Chapter 690

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「ねえ、ラビちゃんは、まだ起きないの?」

「……ここ、ロブール家の執務室なんだが……」

「そうね。

それでね、翻訳機が壊れたから、修理してもらいたいの。

私は楽しかったから、誤変換でも良かったのよ?

翻訳機としての機能がいまいちでも、戦闘中の翻訳だけなら、完璧だったから。

それにしても、どうして日常会話になると、私が思っているのと真逆の翻訳をしちゃうのかしら」

「……」

邸の執務室で書類仕事をしていた俺は、ひょっこり転移で現れたミルティア氏の言葉に、思わず閉口した。

ミルティア氏とカイン氏が邸に滞在し始めて1週間。

ちなみにレジルスは、妹の笑顔にヤられた翌日には、城へ戻っている。

この1週間で、俺達は互いに敬語はなしとした。

ミルティア氏が邸内を、かなり自由奔放神出鬼没的に、遠慮なく歩き回るのにも慣れた。

その為、閉口したのはミルティア氏の行動ではない。

その言葉の方だ。

俺は知っている。

翻訳機が、正しいのだと。

ミルティア氏が、間違っているのだと。

ミルティア氏の手の平にある、翻訳機。

残骸になってるじゃないか。

握り潰したような、歪な手の形で破損している。

どんな握力してるんだよ。

ミルティア氏を背後から見守る竜達は、潤ませた目で俺をみながら、静かに首を振る。

とんでもないアイコンタクトの圧だ。

ミルティア氏、翻訳機の翻訳内容が気に入らなかったんだな。

握り潰したと容易に想像がついてしまうぞ。

そして可愛くて可哀想なミニ2体は、もはや翻訳機の修理を望んでいない。

恐らく製作者である妹により、ミルティア氏が望むような翻訳にするよう、改悪される事に心から恐怖している。

「カインはラビちゃんの亜空間図書館に入ってから出てこないし、つまらないわ。

無理矢理に押し入っても良いけど、許可制を設定した亜空間に許可なく入ると、カインが空間に潰されかねないから、あまりしたくないし」

「……」

いつの間にか、妹はラビちゃん呼びになっていた。

やべえ人間性同士で、意気投合したんだろうか?

妹が交換条件とはいえ、個人的な頼み事をしたくらいだ。

きっと気が合ったんだろう。

俺が預かっていたヒュシスの魔法具。

その使い道を教えられた時は、正直、驚愕した。

しかし……。

つい、ミルティア氏の赤い瞳を見つめてしまう。

ミルティア氏は俺の瞳の力とは違うタイプの、固有スキルのような能力を持ち合わせていた。

その昔、狒々の血を浴びたが故に開花した能力らしいが……。

カイン氏は当初、ミルティア氏が妹と個人的な取り引きをする事へ、難色を示した。

このあたりはS級冒険者としての立場的なものと、冒険者ギルドとの付き合いが関係しているようだ。

しかし妹は、とある方法でカイン氏を黙らせた。

それが……そう、それが……破廉恥本を収納する亜空間に招待する事だった!

カイン氏よ。

俺としては、そんなもんと引き換えにして、本当に良かったのかと問い詰めたい。

よくよく、熟考すべきだと、釘を刺したい。

だが俺は俺で、ある場面を見つけてしまい、黙認した。

カイン氏と同じ穴のなんとやら、だが、同じにされたくないと切に願う。

妹は今、2日間眠り続けている。

しかしそうなる前。

亜空間収納の入り口を出した妹は、カイン氏に箱をプレゼントしているのを見てしまった。

両手で軽く持った程度の大きさの箱から、青紫色の縄がはみ出ていた。

『衣装もランダムに選んで、とりあえず詰めましたのよ。

使い方は、亜空間R18図書館で学んでらして』

とか妹は言っていたが、俺は聞かなかった事にした。

そしてカイン氏は、その箱を受け取ると、迷いのない足取りで亜空間へ。

その時カイン氏が浮かべたのは、巷で流行りの小説に毒された令嬢なら、恋に落ちそうな微笑みだった。

箱には、破廉恥といかがわしさしか詰まっていない。

そう確信しているが、俺は中身についてなど、聞かない。

聞けば負ける。

何にかはわからない。

しかし何かに負ける!

そんな俺の心情など知るはずもなく、カイン氏の微笑みに魅了されるでもなく、妹は図書館とは別の亜空間収納に入っていった。

ややあって、聖獣キャスケットが昏倒し、魔力枯渇に陥った妹を連れ、亜空間から出てきた。

それが2日前の出来事だ。

妹が何をするのか事前に聞いていた俺は、慌てずに本邸の、妹が滅多に使わない自室に寝かせた。

そうして妹が眠りにつき、今日で2日目。

妹の枯渇した魔力は、ほぼ元に戻っている。

常人の何倍も速い回復力だ。

その上、妹は魔力枯渇に陥る人間とは思えない、本来ならあり得ない程、穏やかな顔をして、初めから眠り続けている。

聖獣達の力か?

それとも妹自身の力だろうか?

こんな小さな事にも、自分との差を感じてしまうのだから、嫌になる。

いつもご覧いただき、ありがとうございます。

カドカワBOOKS様10周年記念の特設サイトが公開されました。

https://kadokawabooks.jp/special/10th-anniversary.html

カドカワBOOKS関連作品SSの中に、【稀代の悪女】も公開されております。

https://kakuyomu.jp/works/822139836216144464/episodes/822139836222824097

※ラビ視点です。

5,000文字ほどありますが、よろしければご覧下さい。

記念動画もご覧いただくと、ほんの一瞬、チラッと本作が紹介されてます。

※一瞬です。

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

Notorious No More: The Villainess Enjoys Feigning Incompetence, 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2022 Native Language: Japanese
Once upon a time, there was a princess notorious for being the epitome of incompetence and evil. Driven mad by jealousy after her fiancé was stolen from her, the princess attempted to summon a demon, using the lady who stole him as a sacrifice. However, at that moment, the crown prince, who was her half-brother, rose up and defeated both the demon and the princess. “Hehe, truth is stranger than fiction.” —But that’s fine. As the princess, I was truly healed in another lifetime. Yet, being reborn in the same world and becoming a duke’s daughter, she found herself once again scorned as an incompetent and useless figure. Nevertheless, the duke’s daughter, Labianje Robur, continues to wear a graceful smile and lets the ridicule slide off her like water off a duck’s back. “Because being deemed incompetent and useless has its perks, doesn’t it?”

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