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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life – Chapter 695

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「……はぁ……今こそ、このソファの真価を……」

夕方。

ミルティアさんをお見送りしてから、ログハウスに戻った私は、ソファに腰掛け、身悶えながら一点を見つめる。

私の視線は、ヘソ天キャスちゃんにロックオン。

頭の上で眠っていたキャスちゃんは、真っ白ソファで未だに熟睡中。

あどけない小狐顔、たまらん。

こんな機会、今後もあるかわからないわ!

このソファは、ログハウスを改修した後、お兄様にお願いして用意してもらった。

オーダー通りの、真っ白ソファ。

当然だけれど私は、真っ白小狐のキャスちゃんが、今のようにソファでヘソ天した時を妄想し、オーダー直後から虎視眈々と狙っていた。

もちろんキャスちゃんには、保護色で気づかなかった体で謝る気、満々だ。

初めは普通に、うつ伏せで寝かしたのよ?

けれど気持ち良さげに眠るキャスちゃんを見ている内に、うっかりと……本当につい、うっかりとよ?

出来心的に、ヘソ天させてみたの。

「はぁ……もう……もう……いただき……」

「止めよ」

正に今、白モフ天国へ顔を近づけようとした時だったわ。

私の体から白銀の粒子が立ち上った。

粒子は向こうが透けた状態ながらも、ミニチュアマンモスの姿を型取る。

私の視界からキャスちゃんを遮るように移動して、制止を告げた。

「……え、敵?

やっちゃう?」

「普段はどのような悪意も右から左に流すくせに、意味のわからぬタイミングで戦意を露わにするな」

呆れた声を出したのは、アヴォイド。

既に体は朽ち、形在る存在はしていないらしい。

つまりアヴォイドは……幽霊っぽい何かね、きっと。

私の体には、アヴォイドの祝福が宿っている。

だからかアヴォイドは今、私の体に入りこむ事で現世に留まっている。

アヴォイドの魂が、自分の体に入りこんでいるからかしら?

明らかに自分の物とは違う感情が、胸に広がる。

とてつもなく引かれているわ?

ドン引きというやつよ?

どうしてかしら?

思わず首を捻る。

「そんな事より、本当に良いのか?」

「そんな事……」

アヴォイドの物言いに、ショックを受ける。

このソファを設置したのは、半年以上前だったのよ?

なのに絶好の腹吸い機会は、今この時を除けば、1度もなかった。

なのに邪魔をしておきながら……そんな事ですと!?

「はあ……何故あのベルジャンヌが、こうも変態仕様に……」

「え?

何て?」

胸にはアヴォイドのドン引きの他、呆れの感情がジワジワ広がるものの、声が小さくて聞き逃してしまう。

「いや、本心が口を突いただけだ。

ラビアンジェよ、気にするな」

「何だか含みのある言い方ね?

まあ、深く追求はしないけれど」

「……そうか。

それより本当に、お前はこれで良かったのか?」

「ええ、もう準備万端ですもの」

「何故だ?

もちろん私は、今も主人と慕うあの者が救われる事を望んでいる。

ヒュシスの想いを告げ、その上で消滅させる事で、私の願いは叶う。

それはお前もわかっていたはず。

なのにお前は主人に対し、更なる最善を尽くそうとしてくれている」

アヴォイドの感情が揺れている。

恐らくアヴォイドは、少し前まで私を信じきれずにいた。

実際、当初は影虎の魂を人質にしようとしていたもの。

そして今、アヴォイドは私と交渉しようとした自分を責めている。

言い換えるならそれはつまり……。

「嬉しいわ。

私を信用してくれたのね」

思わず微笑みかける。

そっと粒子に向かって両手を差し出せば、アヴォイドが素直に私の方へ来る。

宿主特権で、私は透けた姿のアヴォイドに触れられるわ。

黄金色の脇に手を入れて、抱き上げる。

「……ああ、ようやくな。

すまなかった。

お前が過酷な境遇に立ち続けたのは、我らのせいだ」

我ら……アヴォイドと、初代国王の事を指しているのかしら?

「なのに私は、少し前までお前を信じきれずにいた。

思い返せば、お前はベルジャンヌの頃から、私に誠意を見せてくれていたのに……」

「いいの。

ギリギリだけれど、あなたとお別れする前に、あなたが再び誰かを信じる気持ちを取り戻してくれて、それが私で、嬉しいわ。

それでも申し訳ないと思うなら、最後に一つだけ、いいかしら?」

アヴォイドの姿を目視した時から、どうしても抑えられない好奇心。

「ああ、今の私でできる事なら、何でも言って欲しい……ん?

何故、そのように鼻の下を……まさか……」

「いいのね!

ありがとう、アヴォイド!」

「ちょっ、待て!」

「いいえ、こんな好機は逃せない!

ちょっぴり硬い黄金毛!」

「ヒッ、いや、待っ……」

「いただきます!」

二度目の世界にも、マンモスはいた。

けれど既に絶滅した後よ、月和が転生したの!

宿主権限で私はアヴォイドに触れられるわ!

勢いよくアヴォイドをヘソ天させ、ソファに押しつけ……。

「痛あぁぁぁ?!」

「ひいぃ……え?」

叫ぶ私に、嬉しげな悲鳴の後に戸惑うアヴォイド。

マンモスの黄金毛は、金タワシ並みに硬かった。

つまり私は、勢い良く金タワシに顔をこすりつけた状態となってしまったの……クスン。

いつもご覧いただき、ありがとうございます。

アヴォイドが人間不信だった話は、№624に。

そして今回は、ラビアンジェの天罰回です。

ちなみにマンモスの毛を触った事はないので、あくまで私の予想を元に書いてます。

現実と違っても、そこは異世界マンモスという事で(;・∀・)

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

Notorious No More: The Villainess Enjoys Feigning Incompetence, 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2022 Native Language: Japanese
Once upon a time, there was a princess notorious for being the epitome of incompetence and evil. Driven mad by jealousy after her fiancé was stolen from her, the princess attempted to summon a demon, using the lady who stole him as a sacrifice. However, at that moment, the crown prince, who was her half-brother, rose up and defeated both the demon and the princess. “Hehe, truth is stranger than fiction.” —But that’s fine. As the princess, I was truly healed in another lifetime. Yet, being reborn in the same world and becoming a duke’s daughter, she found herself once again scorned as an incompetent and useless figure. Nevertheless, the duke’s daughter, Labianje Robur, continues to wear a graceful smile and lets the ridicule slide off her like water off a duck’s back. “Because being deemed incompetent and useless has its perks, doesn’t it?”

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