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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life – Chapter 707

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「ご機嫌よう、お兄様。私、出奔しますわ」

「ん?」

イキナリ、ナニ、イッタ?

俺の執務室にラビアンジェが訪ねてきたと思えば……え?

出奔?

「あらあら? 邸を出ますわ」

妹は首を傾げて、言い直す。

違うぞ、ラビアンジェ。

俺は、出奔の意味がわからなかったんじゃない。

お前の意図を図りかねただけだ。

「いや、言い換えても……え?」

「うーん……まだ伝わらないかしら?

学園を飛び級で卒業する目処が立ったので、貴族社会からフェードアウトします?

どうかしら?

伝わりまして?」

「は?」

だから、言葉の意味は伝わっているんだ。

理解が追いつかないだけだ。

というより、新たに理解不能かつ、不穏な言葉が発生しているぞ。

「まあまあ?

言葉って難しいんですのね。

もっと励まねば」

確かに妹は巷で流行りの小説家だ。

文字書きだ。

言葉に励むのも、小説家にとって大事だろう。

しかし、そうじゃない!

「お兄様と一緒に学園の卒業生になりますの。

ほら、もうじき後ろ倒しになった卒業式がありますでしょう?

兄妹で卒業できて嬉しいですわ」

「……そ、そうか……はっ、そうではなくてだな!」

本当に嬉しそうに微笑んだラビアンジェに、一瞬、絆されそうになった?!

しかし、そうじゃない!

「ラビアンジェ、どういう事か、順を追って話しなさい」

不測すぎる事態に叫びそうになりつつも、叫ばなかった自分を褒めてやりたい。

「そうですわね……まず王立学園には、飛び級制度がありますでしょう?」

「ああ、誰も使えなかった制度だな」

飛び級制度と卒業を併用するには、以下の全ての条件を埋める必要がある。

①個人資産での莫大な寄付金

間近3年間で出した、平均1年分の学園支出額の半額相当だぞ?

それも貴族や平民でも富豪が通う、王立学園だぞ?

確かにラビアンジェが持つ、ロブール公爵家で支給される個人資産があれば、可能ではある。

あるのだが、俺が過去何年にも遡って割り当てた、ラビアンジェが自由にできる個人資産。

これに手をつければ、俺に報告が来る。

しかし現状、何の報告もなく、何なら食費すらもラビアンジェは、ほぼ自給自足で賄っていて、何一つ手をつけていない。

となると妹が小説家として貯めた金か?

確かに手広くやってはいるが、小説とは、どれだけ儲かるものなんだ?

②教会と学園が認め得るだけの、奉仕活動実績

よくよく考えれば、ラビアンジェはD組だ。

D組の生徒は生活費諸々の諸事情で、教会や孤児院に食材等の物理的な寄付をする者が多い。

学費の減額免除の関係が大きい。

更にラビアンジェの組は、塩害地域の復興を卒業研究に掲げて動いている。

そう考えれば、②の条件も満たしているかもしれない。

③各学年の進級・卒業試験の全教科満点

学年の成績不良学生が集まるのが、ラビアンジェが所属するD組だ。

普通に考えれば、ラビアンジェには絶対無理と言えるのだが……実際のラビアンジェは頭脳明晰。

ベルジャンヌ王女時代の知識だってある。

だとしても全教科満点は……まあ、取ったのだろう。

④王立学園の後ろ盾たるロベニア国王が認め得る、国を救うレベルでの社会的貢献

ラビアンジェは学園祭で、死者を蘇らせ、怪我を負った学生達の傷を、ほぼ全員癒している。

だがラビアンジェ自身が望み、それらは極秘事項となって……そうか。

そういえばラビアンジェは飛び魚水上バイクとやらで、魔獣集団暴走を蹴散らしていたな。

S級冒険者が原因究明に来ていたし、父上がラビアンジェの名前を出したから、完全な秘匿はできなくなった。

本人は聖獣達と楽しく遊んでいたらしいが、そんなので条件を満たしたなど、前代未聞だ。

⑤保護者、もしくは後見人の許可

魔法馬鹿なる父上よ、しれっと許可したんだな。

まさかとは思うが、娘に珍しい魔法で釣られてないだろうな?

どちらにせよ、せめて言っておいて欲しかった。

⑥出席日数を全学年平均で50%満たす

ラビアンジェは現状、2年生だ。

無理だろう。

いや、できるのか?!

SSS《トリプルS》定食なる存在が、1年間の学園出席の皆勤者に与えられる。

ラビアンジェはいつぞや、オネエなる王家の影と共に食したと言っていた。

まさか2年生でも、皆勤賞を?

だとするなら、ちょうど50%を満たしている?!

⑦何かしらの身分を、個人の実績で取得すること

…………何かしらの身分て、なんだ?

個人の実績で取得となると、親や親族から爵位を得る方法では駄目だ。

なので取得できても、男爵が精々だとおもうのだが……。

「ラビアンジェ。

お前は何の身分を得たのだ?」

ラビアンジェが書く小説でなら、高い税を納め続けているはず。

可能性として、なくもない。

しかし小説家としてのラビアンジェは、そもそも正体を隠している。

だとすれば、違う。

一体、何の身分を得たんだろう?

※※後書き※※

いつもご覧いただき、ありがとうございます。

お知らせです(=゜ω゜)ノ

※詳しくは活動報告に書きました。

○12/11にコミック版【稀代の悪女】2巻が発売されました!

https://magazine.jp.square-enix.com/top/comics/detail/9784301002260/

○更に書籍(小説)5巻の発売まで、1ヶ月を切りました(≧∀≦)

※5巻に限り、イラストレーター様2人に担当していただきました。

まだカバー公開だけですが、めちゃくちゃ美麗です( ´艸`)

https://kadokawabooks.jp/product/kitainoakujo/322504000469.html

そしてラスト!

○完全に趣味として、小説にほぼ関係ない事を複数媒体で活動を始めております。

※個人ブログ(はてなブログなんで、あやしくないです)のSNSまとめページです↓

気が向かれたら、のぞいてみて下さい!


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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

Notorious No More: The Villainess Enjoys Feigning Incompetence, 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2022 Native Language: Japanese
Once upon a time, there was a princess notorious for being the epitome of incompetence and evil. Driven mad by jealousy after her fiancé was stolen from her, the princess attempted to summon a demon, using the lady who stole him as a sacrifice. However, at that moment, the crown prince, who was her half-brother, rose up and defeated both the demon and the princess. “Hehe, truth is stranger than fiction.” —But that’s fine. As the princess, I was truly healed in another lifetime. Yet, being reborn in the same world and becoming a duke’s daughter, she found herself once again scorned as an incompetent and useless figure. Nevertheless, the duke’s daughter, Labianje Robur, continues to wear a graceful smile and lets the ridicule slide off her like water off a duck’s back. “Because being deemed incompetent and useless has its perks, doesn’t it?”

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