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A Thirty-Something Becomes a VTuber – Chapter 103

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10月×日

「なるほど、わからん」

「うにゃぁ?」

日本語発音アクセント辞書を見ながら独り言ちる。ラジオ収録があるとの連絡を受け、大慌てで勉強してみるが歳のせいかあまり頭に入ってこない。こういう集中したいときに限って虎太郎が構って構ってと甘えてきちゃうし。そもそもこういうアクセントとかって付け焼刃でどうにかなるものではない気がする。

さて今回の案件に関してだが、あんだーらいぶでもあまり前例がない。声優さんがメインパーソナリティーを勤める番組に何度か獅堂先輩や柊先輩がゲストとして出演したことがある程度で、冠番組とかそういった類のものは現状ない。今回の私の件も勿論冠番組とかではなく、ゲストでお呼ばれした形。そこで皆さんはきっと疑問に思うだろう。何故私みたいなVtuberにお声掛けがあったのか、と。

これは過去に一度お仕事をさせていただいた縁というやつだ。本当にこういうものの繋がりってどこの業界も大事よね……営業さんも頑張ったんだろうなぁ。

7月に『くりぃむソフト』さんという美少女ゲームメーカーさんの『Flower Days』という作品の体験版をプレイして、視聴者にPRするという配信があったのを覚えているだろうか。この度はその続編、エロゲ界隈的に言うと『FD』の発売が決まったそうだ。私のPR力と言うよりかは、イラストやシナリオのクオリティが高く評価されただけの話なのは言うまでもないが。

今回はその新作の宣伝などを行うことを目的とした、出演声優さんが司会を務めるインターネットラジオ番組。しかもきっちりとしたスタジオ収録である。お相手の声優さんと顔を合わすことに関しては、大丈夫なのだろうか? Vtuberがラジオでゲストに呼ばれるってのは中々珍しいので、勝手がイマイチ分からない。

本来はWeb通話での参加――みたいな形でやるのが一般的なのかもしれないが、事前の確認漏れと言うか今回の案件先である『くりぃむソフト』さんの方の勘違いというか手違いなんだろうか? いつも通りのスタジオ収録で諸々準備を進めていたらしい。正直こういう私たちみたいな業種の人間をゲストに呼ぶなんて初めての機会だろうし、正直仕方ない。Web通話だろうと、どの道事務所に足を運ぶ予定だったし。同じ都内ならそれほど手間でもない。

寧ろここで恩を売るチャンスとばかりに「スタジオ収録でも大丈夫ですよ」とお声がけした次第である。一応Vがゲストであっても対面で収録することも稀にはあるらしいし。取引先の業者さんにはこういうのをやると後々新規の受注があったりするのである。営業大事。

「だけど問題はそっちじゃないんだよなぁ……」

問題はそのラジオ番組の相手役が葵 陽葵嬢である点に尽きる。ご近所に住むお婆さんのお孫さん。連絡先交換したものの、あれから一切やり取りはしていない。恐らく今回の件に関しては彼女の耳には入っているだろうが、まさか相手がリアルで一度会った事がある――なんてことは想像していないだろうなぁ。どんな顔して会えば良いんだ……?

知っててわざと直接会おうとしてるとか、字面だけ見ると世に言う出会い厨というやつなのでは……?

ちなみに、前作彼女が演じていたキャラクターはサブキャラクターだったが今作からメインキャラクターとして昇格し、晴れてメインヒロインとしてパッケージも飾ることになったらしい。サブキャラが人気出て続編でルート追加と言うのは、美少女ゲームあるあるだと思う。主人公が女装する系の作品の人気投票で主人公がヒロインを抑えて1位になるくらいあるあるだ。

10月×日

犬飼マネと一緒に都内某所の収録スタジオへ。事務所で集合してそこから一緒にスタジオ入りした形だ。割とご近所さん。最寄り駅も同じなんじゃないかな、恐らくは。朝スーツで出ようとしたところ、妹にボロカスに言われて全身コーデされたのはここだけの話。ネイビーのセットアップ――ジャケットとズボンが同じ生地で出来てる奴のことを言うらしい。まあスーツとかもそれに該当するようだが。

ゲームの方は18歳未満はプレイできないのだが、ラジオ番組自体には年齢制限等はない。後でチェックされたりするんだろうか。お兄ちゃん、ちょっと気になります。

あちらのスタッフさんに簡単に挨拶と菓子折りを渡したところで、「あ、こちらは葵 陽葵さんです」と見覚えのある女性が目の前に。後ろの方で髪をまとめたサイドアップとかいう髪型でよかったんだっけ、これ。たまにマイシスターもやるやつ。

若い子にしてはシンプルなパンツスタイルで、派手な化粧やアクセサリー類も見受けられない。それでも元が良いのか普通に、美人さんだなっていう印象である。変に着飾るとかえって面倒なことになるのかもしれない。後は単純に収録の邪魔になるかもだし。少々気になるのは目の下のクマ。化粧で誤魔化しています、というのが丸分かりだった。お疲れなのかな?

「どうもはじめまして。葵 陽葵です」

「こちらこそ。はじめまして。あんだーらいぶの神坂 怜と申します」

現役の大学生さんなのにしっかりしている。流石は声のプロ。表情は兎も角、声色からは不調というのは伝わっては来ない。こちらの対応を見てから、少しだけホッとしたような表情。糞真面目にプライベートで以前面識あります、なんて言ったら現場も混乱するし。あらぬ誤解を受けかねない。まして相手は若い女性なのだから、尚更気を配らなくてはならない。こういう場合素直に初対面と言うことにしておいた方が都合が良いのである。

実際少し世間話した程度で、彼女のことをそこまで深く知っているわけでもないし。初対面に毛が生えた程度。それに今回はVtuberと声優として初めて対面するという意味では初対面に違いないのだから。

◇◆◇◆◇◆

収録を終え、立ち会っていたくりぃむソフトの担当の方と少し雑談と言うか、今後もよろしくお願いします。なんていう営業トークも終え、少しだけ肩の荷が降りた。どうにも今回の案件は何というか、手応えはまったくない。

基本的に渡された台本通りに、時折フリートーク的なものも挟んではあったが……これが編集されて30~40分程度になるらしい。それなりに生きてきたけどこういう初体験のお仕事というものは中々に緊張する。この歳になってもそういう新鮮な気分を味わえるのはVをやっていたお陰か。ちょっとだけ心が若返った気がした。多分気のせいだろうけれども。

柊先輩の前説収録のときにボイスとは言え、スタジオ収録した経験があって良かった。そういう意味では改めて先輩に感謝である。

「お疲れ様でした」

特にこの後用事もないので、事務所に戻ることなくこの場での解散を提案。現地解散万歳。仕事の出先からの直帰っていいよね。なおタイムカード上では勝手に定時帰宅扱いとされている模様。

柊先輩が確か今日だったかと思うが、数時間後に別案件の打ち合わせと言うか取材みたいなのがあるらしく、同じく担当マネージャーである犬飼さんもそれに立ち会わなければならないはず。なので、早々に現地解散とした方が彼も動きやすいだろう。

日帰りで戻るにしても新幹線1本で済むし、夜には配信できそうな時間帯。家族への土産物を選ぶ時間は十分にありそうだ。両親には羊羹とかでいいかな。マイシスター向けはよく分からんが、若い子に人気の店をスマホで調べるか百貨店の人に聞けば良いだろう。

その前に――少しだけ気がかりな点を解消しておくとしよう。こういうので後悔すること多いからな、私の場合。最初の打ち合わせの合間や、終わり際の挨拶の際に何か言いたげな表情をしているように見えたのだ。流石に無視するのも良心が痛む。

「――お疲れ様です」

「え……?」

ついさっきまで同じスタジオに居た彼女――葵 陽葵嬢に声をかけた。あちらもこちらに気付いて慌てて頭を下げる。

「先程はなんか、すみません。こちらに合わせていただいて……」

恐らくは初対面を装ったくだりのことを指しているのだろう。

「実際にお互いのこの肩書きとして会うのは初めてだったじゃないですか」

「ふふふ、そう言われてみればそうですね。世の中って狭いですね。でも実は今日会う前から知ってたんですよ。貴方のこと」

「あぁ、前回の案件動画の声でバレちゃってましたか?」

こちらが声から特定できたのならば、その逆もまた然り、か。通りで今日会った時に驚くような表情ひとつ見せないわけだ。

「実際会った時は聞き覚えのある声だなー、くらいで。SNSでメーカーがあんだーらいぶさんのグッズ販売の記事リツイートしててそれで」

「ちなみに、私も貴女の水羊羹ツイートで確信してましたけれど」

「う゛え゛?! マジですか……うゎ、1人ではしゃいでた。はずい奴じゃん……余計なツイートしちゃったかぁ。あー、さっきのこれも……もしかして不味かったやつですか?」

彼女が出したのはスマートフォンの画面。

――――――――――――――――――――――――――――

葵 陽葵@himari_aoi

今日は、あんだーらいぶの神坂怜さんとラジオ収録しました。

とっても紳士で素敵な方でした。

近日公開予定ですので、お楽しみに!

――――――――――――――――――――――――――――

「うちのマネージャーが許可したんですし、問題ないですよ。ファンの方々の反応が少々気がかりではありますが」

「世に言う『匂わせ』になっちゃうんですかね、これ?」

「実際に仕事現場にいたのは事実ですから、ちょっと違う気もしますが。こういうの嫌うファンの人もいるものですよ」

「私にもそういうファンがいるのかなぁ、フォロワーも全然少ないのに」

事前にしっかりとツイートする旨やその内容については先程、犬飼さんに直接聞いていたので問題はないはずだ。彼女の場合ラジオ収録が終わる度に同じ類のツイートをしているし、前回はサブキャラクターを担当した男性声優さんゲスト回も例に漏れず同様の呟きもあったのだが特に荒れた様子もなかった

収録内容が面白かったら面白かったと感想を呟くだろうし。具体的な内容ではなく、人柄を褒めると言うことは――まあ……うん。彼女もコメントに困ったんだろうなぁというのが何となく伝わってくる。へ、編集さんがきっと何とかしてくれる……してくれるよね?

「ある意味熱心なファンの方々とかいらっしゃいますし」

「私も演技が下手とか、よく叩かれてますよ……1番凄かったのは前作の担当声優さん引退されて、その代役で出たときとかめーっちゃ叩かれましたね」

「どこの界隈も大変ですね……」

相変わらず捨て垢なのかそういう不平不満をぶちまける用のアカウントなのか分からないが、見覚えのあるアイコンのユーザーが何やら苦言を漏らしているのが確認できた。彼女のファンと言うよりかは、私にずっと張り付いてるアンチの方の反応によるものだろうか。まあこっちはそういうのに慣れているから、彼女の方に何かしら被害が出るような事が無ければよいのだが……

「今度、配信に呼んで下さいよ」

「いや、それ燃えるやつですよ」

「こういう仕事やってる声優の人でも? 女性ファン多いんだ。流石人気事務所さん」

「いや、女性ファン云々と言うより私個人、或いはV自体のアンチの方々ですけれど」

「えぇ……」と引いてしまう彼女だが、「私は全然知名度ないので、ぶっちゃけ売名したかったのが本音なんですけれど」と聞いてもいないのに正直に白状してしまう。そういう営業もある意味仕事の内だとは思う。昨今は芸能人に限らず声優さんがYourtube始めるなんて話もチラホラ聞くし。名前を売れば仕事も多少なりとも増えるだろうし。

「……すぅー。はぁ……」

何故か深呼吸する彼女。そして何かを決意したような表情でこちらに向かってこう言った。

「す、少しお茶しませんか?」

「へんなルビ振ってないですか、それ」

「あははー、気のせいですよ」

精一杯背伸びして、強がって、茶化して見せて……そんな事を言うのだ。無碍にできるはずもない。初対面で「何か悩み事があれば聞きますよ?」なんてえらそうな事を言ってしまったし。あの言葉を覚えていたのだろうか? いずれにせよ、私の役割があるとすれば――ただ彼女の話を聞いてあげるくらいだろう。

◇◆◇◆◇◆

あんだーらいぶを語るスレ XXX配信目

635 名無しのライバー ID:dMVNOXFGv

速報 畳、雑誌取材

636 名無しのライバー ID:emNGcB9wZ

>>635

vにもそんな仕事来るようになったのか……

637 名無しのライバー ID:gva9AFVm5

>>635

アニメ情報雑誌か?

638 名無しのライバー ID:KvSFIR+7s

>>635

男性vトップは伊達じゃない

639 名無しのライバー ID:/gV2+zZAL

女帝も深夜の地上波番組にvtuberの説明でちらっと映ってたことあったしな

640 名無しのライバー ID:8iTQ4cwJU

サブカル系の雑誌ならまあ納得やな

641 名無しのライバー ID:2Jiehdrki

vtuber、柊 冬夜大特集!

642 名無しのライバー ID:5jYPWQgRZ

畳の通信販売でもすんのか?

643 名無しのライバー ID:E/Tkmg9rP

あいつのフルネームそう言えばそんなだったな

644 名無しのライバー ID:41GCabJXi

スレに入り浸ってると、畳や女帝、脱サラの名前忘れそうになる

645 名無しのライバー ID:fmATvcZHN

それはスレ民あるあるやな

646 名無しのライバー ID:iWJdZuIbj

ぱっと名前が出てこなくなるのはあるある

647 名無しのライバー ID:qcJ/0gnHs

畳とかは普通に表でも通じるし

なんなら3Dイベントのタイトルにも使われたから呼称は実質公式化したようなもんだ

648 名無しのライバー ID:OK7YBJL6K

とは言え、スレ内のネタを外に持ち出すのは禁止だからね

649 名無しのライバー ID:Tfy/AGtig

一昔前ならファンのコミュニティツールは掲示板くらいだったけど

今じゃディスコやらSNSやら色々あるからな

650 名無しのライバー ID:SxPFCYph/

アンチスレ「俺もいるぞー!」

アフィブログ「任せろー!」

651 名無しのライバー ID:Txor+MhNe

そういや、くりぃむそふとの前脱サラ案件やってた奴

結構売れたみたいで続編出すっぽいよ

652 名無しのライバー ID:XTUPWJwdl

なおゲームの出来が良かっただけで

特に脱サラの案件がどうのこうのと言うわけではなかった模様

653 名無しのライバー ID:PxI1aYng1

萌えゲーの皮を被ったシナリオゲーだったわ

654 名無しのライバー ID:yGjKZ2a/W

今はエロゲも昔ほど売れないとは言え続編出るのは凄いことじゃないか

655 名無しのライバー ID:fHl6jaiyL

プレイ動画やら違法DLやらが蔓延ってるからな、世知辛い

656 名無しのライバー ID:waS3+XxRG

誰も触れてないけど

その続編の宣伝番組のゲスト次回更新分は脱サラやぞ

657 名無しのライバー ID:wFYUBwL9F

まさかの起用である

658 名無しのライバー ID:3fkliZqhp

あっちのスタッフに気に入られた?

659 名無しのライバー ID:OY39s+KeN

ネットラジオとは言え

よー、呼んでもらえたな

660 名無しのライバー ID:MoBthread

ワイの推しのひまりんと共演するとか絶許

661 名無しのライバー ID:ly2XR8AjS

メインがエロゲ声優の葵 陽葵

前作で教育実習生だったのが、今作でメインヒロイン昇格になったんやね

662 名無しのライバー ID:mmFvV9DJ9

V以外も守備範囲広すぎだろ、こいつ

663 名無しのライバー ID:yAruWBfG7

なぁ……

収録ってことはきちんとしたスタジオで顔を合わせるんだよな?

664 名無しのライバー ID:54x7slQ3X

>>663

あっ……(察し

665 名無しのライバー ID:lfzwTG7mQ

>>663

\(^o^)/

666 名無しのライバー ID:+AJMN4wuh

>>663

んなああああ!

667 名無しのライバー ID:RwaZKFav+

別室収録とかだったりするんじゃねぇの?

668 名無しのライバー ID:PSndR1LaL

そこまでするか?

669 名無しのライバー ID:qtQiJxKoS

vとか顔知られると不味いからないんじゃ……?

670 名無しのライバー ID:+lv0b2Asp

それ言っちゃエロゲ声優も顔出ししてる人ほとんどおらんぞ

671 名無しのライバー ID:0rlYdMY2r

両方基本顔出ししない職業だしな

不文律ってかそう言うのはお互いに心得てるやろうし

672 名無しのライバー ID:gckineki/

紳士認定です

解釈通りです

――――――――――――――――――――――――――――

葵 陽葵@himari_aoi

今日は、あんだーらいぶの神坂怜さんとラジオ収録しました。

とっても紳士で素敵な方でした。

近日公開予定ですので、お楽しみに!

――――――――――――――――――――――――――――

673 名無しのライバー ID:tAeCt6/mz

>>672

うーん、これはアウト……ですかねぇ?

674 名無しのライバー ID:6POoNdFBf

>>672

脱サラ、アウトー!(デデーン!

675 名無しのライバー ID:sM6zNMHL5

>>672

まあよくあるお世辞にも使うような言葉のチョイスではある

676 名無しのライバー ID:MoBthread

>>672

ゼッタイに許さねぇ……!

許さねぇ……ぐすん

まあマジレスすると毎回収録ゲストに対して似たようなツイートしてるから

その流れなんだろうけど

677 名無しのライバー ID:6i2cZLhY7

まあ落ち着けって

どうせラジオだとビジネスライクな感じだろ

678 名無しのライバー ID:Kr5a4hA9k

ラジオってパワポ使えないじゃん……

失望しました。ファン辞めます

679 名無しのライバー ID:millXV0ZJ

パワポに期待すんじゃねぇ!

680 名無しのライバー ID:zRgv2djFc

案件=パワポってのがそもそもおかしいんや……

681 名無しのライバー ID:NxTqEWuqG

台本全部覚えて現場入りしてそう(小並感

682 名無しのライバー ID:boQResQ/J

元放送部だしある意味慣れているのでは

683 名無しのライバー ID:OYI8P64ef

そういや演劇部じゃなくて放送部だったっけ

684 名無しのライバー ID:OZG1FdETS

陽葵ちゃん、顔出てないけど

お手手見る限り美人のかほりがする

685 名無しのライバー ID:BNgAXMHt4

悲報 彼女のファンに絵畜生呼ばわりされてしまう

686 名無しのライバー ID:VC9KKPp+g

い つ も の

687 名無しのライバー ID:ILNJaDvuV

そのツイ主の過去の呟き見てみろ

ただのアンチやで

688 名無しのライバー ID:zClhrDMni

それはそれでいつもの、では?

ブックマーク、☆など頂けると今後の活動の励みになります。

A Thirty-Something Becomes a VTuber

A Thirty-Something Becomes a VTuber

アラサーがVTuberになった話
Score 4.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2022 Native Language: Japanese
After quitting a toxic, overworking job on the brink of burnout, I, a thirty-something, somehow ended up becoming a VTuber named Kanzaka Rei under the virtual talent agency “UnderLive,” all thanks to my little sister’s persuasion. “I don’t really get this VTuber thing, but I’ll give it my all!” I thought, brimming with enthusiasm. However, in the female-dominated world of UnderLive, just being a male VTuber gets me bashed by viewers. To make matters worse, on just my second day, a fellow debutant causes a massive scandal, leading to their firing! Will this thirty-something VTuber, swarmed by haters, have any future at all!? …Well, it’s probably still better than working myself to death, right?

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