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A Thirty-Something Becomes a VTuber – Chapter 104

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10月×日

葵 陽葵嬢とのラジオ収録を終えて、立ち話もあれだったので近間の喫茶店でお茶をすることになった。私はコーヒー、彼女はミルクティー。メニュー表を見る際にケーキ類のページに心惹かれている様子だったので、マイシスターを思い出して少し微笑ましくなったのはここだけの話。

頼み辛いのだろうか……?

「丁度おやつの時間ですね」なんて呟きながら私がケーキを選びはじめると、彼女も少しだけ嬉しそうに「じゃー、私はなんにしようかなー」とウキウキで頼んでいた。その後SNSにあげるつもりなのかパシャパシャ写真を撮る辺り、実に女の子らしい行動。普段はしっかりしたイメージだが、こういうところは年相応で逆に安心した。

一応周囲の目には届かないように1番入口から遠い席を選んで、声もお互いに控え目にはしている。Vtuberとアダルトゲーム声優ということで素顔が表にでることがない――と言うよりかは出すことは基本避ける職業である。しかし、双方今回のラジオ収録前に『声』で特定したという背景もあるわけで、気を遣ってしまうのだ。尚更に。

まあ彼女は兎も角として、私みたいな一般知名度ゼロみたいなのはそう心配することもないだろうけれど。地元のご近所さんや、親戚、商店街の人に指摘されたことはないし、Vtuberの中の人を特定するようなサイトでも中身の情報はほぼ皆無。配信中に言った、仕事辞めてVをはじめただとか、不登校だったとかそういう話題がまとめられている程度である。もっとも気を抜いて個人情報を特定されかねない情報は出さないようにしなくちゃなんだが、そういうプライベートなトークってファンの人が喜ぶもんだからついつい漏らしてしまう人の気持ちも分からんでもない。

私の過去の女性関係云々の話とかも本当出さない方が良かったんだろうなぁ。そういう類の全部設定考えて完璧にRPするのが本当は理想的なのかもしれない。

お互いにケーキやドリンクで一息ついたところで、彼女が質問を投げかけてきた。

「神坂さんは、どうして今の仕事始めたんですか?」

よくある質問。だが、彼女の真剣な眼差しをこちらに向けられていた。特に信念もなく始めた活動であることに若干の申し訳なさを感じた。

「妹にやってみないか、って勧められてって感じですね。本当に何の熱意や希望も抱いてはいなかったですよ。あの頃は。ただ妹が喜ぶなら――って」

「あの頃、ってことは今は違うってことですか」

「まあ、うん。今にして思うと非常に失礼極まりなかったので反省しているんだけれども。今の箱で色んな人と出会って、こんな私みたいなのを『好き』だと言ってくれる人が居て。一緒に笑い合えるような仲間が居て」

「…………」

「――返しきれないくらいの恩を受けた。だからそんな人たちやファンの人にそれを返すのが今の目標です」

今まで生きてきた中でそういう人に巡り合えたことなどなかった。初めての経験だった。どうしてこの人たちは自分を好いていてくれるのだろうか。それが未だに分からない。単純に彼らの懐が広いだけなのかもしれないけれど、私にとっては確かに『救い』だったのだ。生きるのが楽しいと思えるようになってきた。ただ毎日を生きるために感情を押し殺して働く、という生活とはまるで違う。

「辛くはないんですか……色んな人からひどいこと言われて」

「これっぽちも辛くない、と言えば嘘になりますよ。流石に」

直接的な言葉による攻撃なんてのは正直何とも思っていない。今も昔も。ただ、この場で馬鹿正直に肯定してしまうことは、彼女に余計な選択肢を与えることにもなりかねない。他人が大丈夫だから、自分も大丈夫。そんな風に思って欲しくはない。だから私は平気な顔で嘘を吐くのだ。我ながらひっどい性格してるな。こういうところが本当に大嫌いだ。

「何だか意外です。もっとこうメンタルつよつよでノーダメージみたいな印象ありました」

「もっとああすればよかったとか、そういうのばかりです。誰も傷付かなかった。もっと早く気付いてあげられたって。何よりそれでファンの人が悲しむってのが正直しんどいですね」

自分の非力が原因で傷付く人がいるのは本当に心苦しい。これは本当のこと。私が諸先輩方のようであったなら、と思わずにはいられない。ああいったコメントによって間接的にはダメージを受けているということにはなるのだろうか……?

「私は――本当はテレビのお休み日。朝やってる女の子向けのアニメってあるじゃないですか」

「特撮の前くらいにやってる」

「そーです、それです。あれに憧れてて。でも現実に魔法や特殊な力ってないですよね。だから次にその声をやりたいって声優を目指すようになったんですよ」

「立派な夢じゃないですか」

「高校生くらいの頃、深夜アニメで名前もない本当に今も当時も誰も気にも留めないモブの声やったことがあって。そのときは良かったんですよ。有名な人も昔はそういう役を幾つもこなしていたって話でしたから――」

元々は一般のアニメやゲームの声優さんを志していたそうだが、よりにもよって当時高校生だった彼女に肉体関係を遠まわしに要求。それを断り、罵詈雑言投げかけた結果所謂表での仕事を干されてしまったのだとか。ゴシップ記事でそういった枕営業的なものは都市伝説みたいな存在として思っていたのだが、まさか本当にあるなんて。それでも――

「当時まだ高校生でしょ? 今からでも警察に行った方が」

「録音や動画でもあればよかったんだろうけど、当時そういう考えに至らなくて。今は裏の――エロゲ声優やってます」

若い頃のそういう類のはずっと尾を引く。きっと辛かったろう。悔しかったろう。そう思うと妙に怒りのような感情が湧きあがってきた。よりにもよって私の恩人のお孫さんに、なんて真似をしやがる。それに高校生といったら今の妹と同じくらいの年代。尚更許せるわけがない。

「めーっちゃ、こわいかお。ふふっ。逆に冷静になっちゃった」

「……そりゃあ、そんな話を聞けばそうなりますよ」

「思ったより顔に出る人ですね。さっきのお話といい、思ったより人間味のある人で安心しました」

「はじめて言われましたよ、そういうこと」

逆のことならしょちゅう言われているけれども。単純に彼女が人の機微を読み取る術に長けているだけだとは思うが。さっきの嘘も見抜かれているのかもしれない。怖いな。流石は彼女のお孫さん。そういうところはソックリだ。

「私は今の仕事を誇りに思ってるつもりなんですけど。それでも昔の同期がメインヒロイン役を獲得したり、CDデビューまでしちゃってたりしてて――その人たちから『今なにやってるの?』って聞かれてちゃんと答えられなかった。自分ではきちんと誠意を持ってやってるつもりだったけど、正直に言えなかった……そんな自分が酷く醜く思えてしまって。自分がだいきらいになる……」

どことなく自分に似たところがあるように思えてしまう。私も彼女も自分が大嫌いなのだ。

「世の中信念や大層な志持たずに働いている人のが大多数なもんです。私なんて会社勤めだった頃に『あー、ここ早く潰れねぇかなぁ』とかずっと思いながら仕事してましたもん」

「なんですか、それー」

少し表情が和らいだ。ちなみに彼女に気を遣って冗談で発した言葉ではなく、事実である。皆だって色々仕事に不平不満持ちながら、大っぴらに表に出さないように頑張っているだろう? まあ中には普通に言葉にしてる人もいるんだけれども。働くために生きている、みたいなそんな風になっちゃあダメだ。彼女みたいな神経質な子は自分で何もかも抱え込んで、パンクするまで抱え込んでしまう。

「貴女は何でもかんでも抱え込みすぎなんですよ」

「そう――なんでしょうか……?」

「そうですよ。第一私だって人前で声を大にして『Vtuberやってます』なんて言えないですよ。近所の人にはIT関係のお仕事。リモートワーカーという設定になってます」

まあこの辺は企業コンプライアンス的な問題も絡んでいたりするんだけれども。

「それはお祖母ちゃんも何か言ってた気がする」

「嫌なことは現実逃避が一番です。この歳になると両親から結婚とか孫とか言う単語しょっちゅう言われますけど、華麗にスルーしてる私を是非とも参考にして下さい。親戚からもマジで見合い話を持ってこられそうになったこともあったんですが、私は見事に回避しましたからね。うん」

「――っ……」

「待って、そんな必死に笑い堪えるの止めてもらって良いですか? 流石の私もちょっと傷付きますよ?!」

「だって、急にそんなネタ振られたら……あーっはは。まあ私もお祖母ちゃんからはひ孫の顔云々言われたりするので気持ちは分かりますけれど」

そんなバカウケするとは思わなかった。配信でもネタにしたら盛り上がったりしないかな、これ。

「そんなとこ含めて好いてくれるファンが困ったことに――いや、嬉しい事にって言うべきなのかなぁ。奇特な方もいらっしゃるみたいなので、ある程度は認めてあげるというか。半ば諦めに近いところもあるんですけども。自分の事も認めてあげて下さい」

私は実際に向き合えているかは怪しいところだが、気持ちの問題だ。こういうの気にしすぎるとロクなことにならないのは私自身が一番知っている。彼女はまだ引き返せる。大丈夫なはずだ。今のままだと必ずいつか、どこかでガタが来る。

「手遅れになる前に、ね」

「……ありがとうございます。ちょっぴりスッキリした気がします。取り敢えず何かあったら酒飲んで現実逃避することにします」

「飲み過ぎは止めて下さいね。同じように酒に逃げた結果、とんだ酒クズが爆誕したのを割と直近で見た記憶が……」

どこかの某後輩の話。あれはあれで知らない間にお酒関係の案件結構貰っているので、意外と成功していたりするのだが。マネージャーから休肝日を指定されているとか言う話だが。

結局のところ彼女は自分の話を聞いてくれる相手が欲しかった、必要だっただけなのだ。職業柄あまり他人にも言えないし、同業者では表で干されたという経緯がある以上あまり深入りするような人もいなかったのだろう。そういう意味ではお互いに職業をあまり公に出来ないという共通点があった私が適任だったようだ。ただ話を聞くだけだから正直私以外だって良かっただろう。それこそタヱ子さんならもっと上手く彼女を勇気付けられただろうに。ただ偶然私がそこにいただけだ。

「どっちが先にビッグになるか競争しましょうよ」

「既にそっちが勝ってる気がしないでもないんですが……」

ゲームのメインキャラの担当声優とか普通に凄いことだと思うのだが。活動の場が違うので一概にその辺は判断が難しいところなのかもしれない。私なんてほぼほぼ炎上関連でしか名前売れてないわけですよ。あるいは影響力のあるVやその関係者の力を借りただけのもの。自らの実力で道を切り開いた彼女とは別物だ。

「でもSNSのフォロワーとグー○ル先生で検索したときの件数は私より全然多いですよ」

「それは間違いなく過去の炎上騒動が原因かと思います……」

確かにフォロワーが1万人って冷静に考えたら凄いことだよなぁ……環境と言うか、周囲が異常なせいか少し感覚がおかしくなってしまいそうだ。

「――ですけれど、お互いに活動する場所は違いますが頑張りましょう」

「Yourtuberになればあるいは……?」

「あぁ、それも悪くはないかもしれませんね。お綺麗ですし」

「あのー、冗談か本気かはさておき、そういうのは軽々しく言うと色々勘違いする人もいるので控えた方が良いかと。女性代表として言っておきます」

あれ、そうなの? おかしいな。綺麗なら綺麗で褒めるのって悪いことだったのか……? その昔は何も言わないもんだから色々苦言を呈された気がするが、世代の違いか。或いは伝え方のニュアンスが悪かったのか。女性はなるべく褒めた方が良い、と言うのが過去の経験上からのものだったのだが。

「あー、カノジョさんの影響ですか、道理で……」

「元、ですけれどね」

「人の離席中に会計済ませとくとか、もうちょっと仲が深まってからするものですよ。普通」

「ア、ハイ……」

「逆に申し訳なくなっちゃうじゃないですか。そういうの普通に許容するどころか推奨する女性とは、そもそも深い関係持つのは避けるのが吉です」

あれ、おかしい。マイシスターから普段注意されてるような気分になってきた。結構ズバズバ物を言う娘だな。

「今度は私が払うので。そうじゃないと公平じゃないじゃないですか」

「ぇ?」

「――今度はお仕事のついで、じゃなくて。プライベートで誘って下さいね」

「……え?」

ウインクして去っていく。『上手い事ウインク出来てませんよ』なんて言う隙もなかった。あれはあれでキュートだから良いのだろうか。まあもっと仲の良い男性にこそ是非とも披露していただきたいところ。

◇◆◇◆◇◆

あんだーらいぶを語るスレ XXX配信目

715 名無しのライバー ID:EnUoUZCxZ

悲報 畳、エロゲ案件が今回もなくて拗ねる

――――――――――――――――――――――――

柊冬夜@妹が反抗期@Hiiragi_underlive

マネさんから聞いたらさっきまで神坂君が

くりぃむソフトさんの新作案件収録してたとか

前回アピールしたのに何故来ないんだ……

俺は訝しんだ

――――――――――――――――――――――――

716 名無しのライバー ID:0eyxeP+cq

>>715

体験版プレイくらいなら回って来そう

717 名無しのライバー ID:aVjk7aqUb

>>715

今回のラジオは前回の実績含めてだろうに

718 名無しのライバー ID:G6MlVGIHs

>>715

ブランディングの都合じゃ?

結構別案件多いし

719 名無しのライバー ID:tcu/WR9RP

そういうの関係あるんかね

720 名無しのライバー ID:+8zNQjD4u

なお理由

――――――――――――――――――――――――

羽澄咲@マンスリーボイス発売中@hasusaku_underlive

配信で言っちゃいけないような単語言いそうだから

そんな噂をチラっと聞いた気がする

――――――――――――――――――――――――

柊冬夜@妹が反抗期@Hiiragi_underlive

マネさんから聞いたらさっきまで神坂君が

くりぃむソフトさんの新作案件収録してたとか

前回アピールしたのに何故来ないんだ……

俺は訝しんだ

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

獅堂 エリカ@あんぐら君グッズ化!@erika_underlive

そういうセンシティブなのは信頼がないとダメでしょう

ちな、私もそういう案件イける口です

是非ともメーカーさんはプロフィール欄の連絡先から一報下さい

リョナゲーだろうがなんだろうがドンと来いです

――――――――――――――――――――――――

柊冬夜@妹が反抗期@Hiiragi_underlive

マネさんから聞いたらさっきまで神坂君が

くりぃむソフトさんの新作案件収録してたとか

前回アピールしたのに何故来ないんだ……

俺は訝しんだ

――――――――――――――――――――――――

721 名無しのライバー ID:EdJEz9JC5

>>720

放送禁止用語バンバン言いそう

722 名無しのライバー ID:226ExRHjV

>>720

やったらやったでそれなりにこなしそうではあるが

ぶっちゃけ、畳の案件は有名メーカーとかが取り合いしてそうではある

723 名無しのライバー ID:K1QxXbm0y

>>720

どうして本来信頼されるべき身内から1番信頼されてないんですかねぇ……

724 名無しのライバー ID:dbZPiyw/B

そういうキャラだしね

しゃーない

725 名無しのライバー ID:XQ16wT6Gf

>リョナゲーだろうがなんだろうがドンと来いです

Yourtube君「来 な い で」

726 名無しのライバー ID:sb9cEN7IL

四肢切断系はマジで止めてくれ……

727 名無しのライバー ID:Fkel50DBR

お前は許しても、動画サイト君は許しちゃくれねぇんだよなぁ……

728 名無しのライバー ID:MoBthread

かわいそうなのは抜けない

729 名無しのライバー ID:b8TsN/7Mr

女帝のツイ見て思い出したけど、あんぐら君グッズ化すんのか……?

730 名無しのライバー ID:5/Fc/IACY

するよ

731 名無しのライバー ID:7TXFTH04F

しない

732 名無しのライバー ID:8F6+J1TbN

どっちだよ?!

733 名無しのライバー ID:cIS58m/BZ

ファンが手作りであの異形の塊を再現

女帝「これ、いけるやん!」

734 名無しのライバー ID:kXoBf5w5g

これでもゆるキャラ大賞狙ってるからな

735 名無しのライバー ID:x/xcpYeYw

うっそだろ……?

736 名無しのライバー ID:A7jRC7pGw

まあ、あれはネット投票の数も入るし

界隈のファン総動員すりゃワンチャンありそうなのが笑えない

737 名無しのライバー ID:lakaY5+Bg

どんだけ投票しても2位とかになるんでしょ

みんなコ〇ルで学んだでしょ

738 名無しのライバー ID:PLUKhDwMa

明日モンスターハントコラボらしいな

男衆4人で

739 名無しのライバー ID:wb08dQeCJ

使用武器

畳:ハンマー

あさちゃん:ライトボウガン

脱サラ:片手剣

ミカ:太刀

740 名無しのライバー ID:hUjZT7Tv8

全員被らないようにはしてたっぽいしな

741 名無しのライバー ID:1scv5sEzZ

技量的には、あさちゃん以外は割とトントンなイメージ

742 名無しのライバー ID:F9veqgBze

脱サラ「なんか危ないって思って回避しようとはするんですよ……身体が動かないんですよね」

743 名無しのライバー ID:cb1LbH8Yw

悲しい……

744 名無しのライバー ID:w08q2m/pb

それって老化ry

745 名無しのライバー ID:2ASc9cdOW

実際反応速度は歳食うと落ちてくるしな

746 名無しのライバー ID:YAccUKPfH

ミカ「何やってんだよって絶対言われると思う」

747 名無しのライバー ID:qo+1jAdlq

何やってんだミカぁぁぁぁぁぁッ!!

748 名無しのライバー ID:x4/5YhxOi

絶対やるな

749 名無しのライバー ID:MDWWyqn2a

あさちゃん「ロー! ロー!、バッテ巻く!」

絶対言いそう

750 名無しのライバー ID:ZDHLjl68i

実際ソロで言ってた定期

751 名無しのライバー ID:CcpcNltKI

サムネが何故かVertexなのにモンスターハントしてた回な

752 名無しのライバー ID:Tsey6gC9n

サムネは配信ごとに作るの面倒くさそう

753 名無しのライバー ID:HqfDU6Hia

最近サムネ作りをサボって視聴者に作ってもらってる奴だっているんですよ?!

754 名無しのライバー ID:Un6JydGMq

どこの畳なんですかねぇ……

755 名無しのライバー ID:pl2g50QmC

ファンA「甘やかさないで!」

ファンB「でもネタ的にそういうのも美味しいから作るか」

ファンC「せやな」

756 名無しのライバー ID:A7d+DSmtd

なぁ、ちょっと話題逸れるんだけどさぁ

ひまりんのこれ、ケーキ画像さ

見切れてるけど対面にも器ない??

脱サラと収録楽しかったツイートした後のツイートがこれ……

即ちそこから導き出される結論は――

――――――――――――――――――――――――

葵 陽葵@himari_aoi

チーズケーキうまうま

帰ったら運動しないと……

vuploader.vom.jpg

――――――――――――――――――――――――

757 名無しのライバー ID:MoBthread

>>756

いやああああああああああ!

男の気配がすりゅううううううううう!!

758 名無しのライバー ID:O6LYVypQP

>>756

マネージャーとかじゃないの?

759 名無しのライバー ID:NqdzBPG2B

>>756

考えすぎだろ……

760 名無しのライバー ID:MoBthread

いや、男の気配がするんだ

ワイの中のセンサーがそう告げている

761 名無しのライバー ID:201G9QvVG

センサー(角)

762 名無しのライバー ID:4Ka8peEl4

何言ってんだ、こいつ?

763 名無しのライバー ID:gckineki/

寧ろ脱サラには身を固めてもらって幸せになってもらいたい

でもそうなったらなったで凹む気がするけど

推しが幸せなのが1番よな

764 名無しのライバー ID:NDvxputur

あれだけ拗らせてる奴を救える女性が果たしているのかどうか

765 名無しのライバー ID:MZeBJSe1X

雫ちゃん以外におりゃん

766 名無しのライバー ID:2ssEg15tU

V活動は真人間に戻るためのリハビリって一番言われてっから

767 名無しのライバー ID:2SE25iHaU

畳と絡んでるときは本当に楽しそうで最初期から見てると感動モノやで……

768 名無しのライバー ID:sHr3r/+6h

最初期に比べるとマジで表情豊かになってきてんだよなぁ

単純に技術の向上だって言われるかもだが

◇◆◇◆◇◆

「難しく考えすぎ、かぁ……」

人の顔色を窺うのが癖になっていた。そういうのも行き過ぎるとよくないらしい。我ながら損な、と言うより生き辛い性格している。

「私の悩みって意外としょうもないのかも」

あの人は本当に人から酷いこと言われても何も感じないのかもしれない。そのくせ、自分より他人が傷付くことは人一倍敏感なのだ。私の過去の話を聞いたときの顔なんて、本当にすごい顔していた。ああいう感情がきちんとあるんだっていう謎の安心感すら覚えた。

身内やファンの話となると表情が僅かに和らぐ。自身に対する誹謗中傷は何とも感じないくせに、ファンや身内の言葉は素直に嬉しいと思っているのは分かった。自分に対する暴言にはノーダメで、ファンがそれを見て凹んだ姿を見てダメージ負ってるとか色々おかしいと思うのは私だけ? なんだかチグハグな事になってる。それはある意味ネットで活動する上ではプラスにはなりそうだけど。普通じゃあない。

「手遅れになる前に、か」

まるで反面教師として、自分のようになるな――そんな風に言われているような気さえした。そのくらいあの言葉にはとてつもない重みがあった。軽い言葉なんかじゃなかった。あれではまるで……自分自身がまるでそうであるかのような言い回しではないか。

そんなこと絶対にない。もう遅いなんてことはない。お祖母ちゃんからは受けた恩は返すように言われて育ったんだ。きちんとお返ししなくちゃね。

「と、取り敢えず月一……いや、隔週くらいに近況報告するくらいなら……変に思われたりしないよね……?」

この後今日のお礼のメッセージを入力しては消してを繰り返し、送信まで約1時間程費やしたのはここだけの話。返信が秒で『お酒はほどほどに』だったのがちょっと悔しい。なにさ、それぇ?! 中々手強い。

ブックマーク、☆など頂けると今後の活動の励みになります。

A Thirty-Something Becomes a VTuber

A Thirty-Something Becomes a VTuber

アラサーがVTuberになった話
Score 4.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2022 Native Language: Japanese
After quitting a toxic, overworking job on the brink of burnout, I, a thirty-something, somehow ended up becoming a VTuber named Kanzaka Rei under the virtual talent agency “UnderLive,” all thanks to my little sister’s persuasion. “I don’t really get this VTuber thing, but I’ll give it my all!” I thought, brimming with enthusiasm. However, in the female-dominated world of UnderLive, just being a male VTuber gets me bashed by viewers. To make matters worse, on just my second day, a fellow debutant causes a massive scandal, leading to their firing! Will this thirty-something VTuber, swarmed by haters, have any future at all!? …Well, it’s probably still better than working myself to death, right?

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