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A Thirty-Something Becomes a VTuber – Chapter 172

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1月×日

「こんちゃー、お久しぶりっス」

事前に決めていた待ち合わせ場所にやって来た元職場後輩で、現在は『あんだーらいぶ』と同じくバーチャルタレント企業として知られる『SoliDlive』所属の霧咲 季凛として活動している。たまーに連絡のやり取りはするものの、直接会うのは随分と久しぶりな気がする。それこそ前に会った時は彼女がまだ正式にVTuberデビューをする前の話だったと記憶している。あれ……? その後もどこかで会ったんだったか……? まあ、いいや。

「そんな薄着な恰好で寒くないの?」

「異性に対する第一声がそれって失礼な輩っスね。いいですか、御洒落と着心地や過ごしやすさってのはトレードオフなんスよ」

「でもこの時期にショートパンツは寒いって、絶対」

「えー、どこ見てんですかー。先輩のえっちぃ」

「お前、ちょっと太った?」

「公の場でなんてこと言いやがる! 思っててもそういうのは言わないものなの!!」

前より少しふっくらしている気がする。ガリガリに痩せているよりかは多少肉付いてた方が良いとは思う。痩せすぎな体型見るとなんか不安になって来て、「食べさせなくちゃ」という謎の使命感に駆られてしまう。とは言え、太り過ぎとかも逆に不健康でよくないけどね。

彼女の格好はこのくそ寒い時期なのにショートパンツ。一応ストッキングは履いてるんだろうけど、絶対寒い。上だってそこまでもっこりと厚着しているような様子もない。外気に触れずに公共交通機関や、建物の中で過ごす事が多いと言う事であれば、まあ納得はできるが。もし妹がこの時期こんな格好で外出しようとしていれば、普通に止めるレベル。これは私の地元が雪国ってのも大きいが。

「はい、これ」

「あー、どうもどうも。ありがとう」

「全然感謝してなさそうっスね」

以前会った時彼女の忘れ物を郵送したように、彼女が持っていた荷物の中にも私の私物が紛れていたんだとか。受け取ってみると、手帳と万年筆、後はネクタイピン。何か見られて困るような事とか書いてあっただろうか。こいつの性格からすると中身問答無用でチェックしそうだし。

パラパラと手帳の中身を見て見るが、仕事関係のメモ。関連企業などの連絡先などが書き連ねられていた。これ無くした時気付かなかった当時の私、大丈夫か? 大体頭の中で覚えるか、携帯やパソコンの電子機器にメモしていたので平気だったのだろうけれども。それにしても汚い字。本当に私が書いたものかと疑うほど、筆圧が弱々しい上にミミズの這ったような字。これでも書道と硬筆習っていたものとはとても思えない酷い有様である。

「ただの手帳だったら処分しよっかなーとか思ってたんスけどね」

「あぁ……なるほど」

角はなくなり、枠もところどころ欠けてしまっている。かつての鮮明さの欠片もない一枚の写真。昔懐かしの我が愛しの妹とのツーショット写真。可愛い。ちなみに原本と言うか元データは実家にあるので、何度でも焼き直せる。と言うか、現在も私のスマホの中にデータとして入っているし。当時は辛い時これを見て何とかモチベーションを維持していたのを思い出した。と言うか、この大事なマイシスターの写真無くして気が付かなかったって、当時の私相当疲弊していたんだなぁ。間もなく1年経つ今だからこそ笑ってられる話であるが。今の私の生活って凄い恵まれているんだなって思う一方で、これがいつまで続くんだろうかと時折不安感に苛まれる。

「――で、他に何か用件あるからわざわざ呼び出したんだろ?」

「ふぇ?」

「普通郵送で済む話じゃあないか。前こっちからそっちの実家に送ったんだから、そっちだってこっちの実家の住所知っているだろ?」

「……オカンに聞いたけど直接渡せって言われたっス…………直接会って、諸々のお礼を申し上げて来いと」

「あー……」

どういう意図かは深くは分かりかねるが、あちらのご両親も中々律儀な人で彼女のストーカー云々の件があって以降、ずっとお中元やお歳暮などが届き続けている。勿論こちらも貰いっぱなしと言うのはあれなので、お返しはしているが。

「ご飯でもって思ったらもう食べて来たとか言われるし」

「そう言う予定なら事前に言ってくれ」

「絶対ぼっちで飯食ってると思ってたのに」

「事務所でたまたま同僚と遭ったんだよ」

「SNSで見たっスよ。後輩君ちゃんが奢ってもらったとか呟いてた」

「そういうオフでの行動も報告するもんなのかなぁ、普通。異性が絡んでるから普通避けるもんかと思ってた」

少し前に御影君と東雲さんと遭遇し、食事でもという話になり昔ちょくちょく足を運んでいたお店に連れて行ってご馳走したのだが……まあ彼らの方が私よりよっぽどVTuberとして成功している――ザックリ言ってしまえば稼いでいるので余計なお世話かもしれないが。私の方が先輩なので、一応ね。御影君はオフで何度か食事したこともあったし、何なら手料理まで食べているような仲ではあるが、毎回気持ちの良い食べっぷりでご馳走のし甲斐のある子だなあって思う。東雲さんは小食っぽいけれど、とっても食べ方が綺麗だなって言う印象。そう言う意味ではガツガツ食べる彼とは対照的で見ていて面白い。

彼がポロリとした揚げ物の衣なんかをおしぼりでさり気なく拭くあたり、なんだか年季の入った夫婦みたいなやり取りしていたし。これがてぇてぇか。外部に供給した方が良いのでは? と思うようなやり取りもチラホラ。そういう裏話が需要あるとかいつだったか、窓辺さんが言っていた気がする。確かにお蔵入りするには惜しいストーリーだ。

「異性と1対1なら避けるかもですけど複数なら割と大丈夫なんじゃないっスか? 相変わらず不満に思う人は多いんでしょうけど」

「ファンの人にも色々いらっしゃるからなぁ」

「と言うわけで、会ったついでに買い物に付き合って下さい」

「そっちが本命なわけね……」

「もうすぐお父さんの誕生日なのでそのプレゼント選びのお手伝いオナシャス」

結局そう言う『ついで』の方が本命だったのだろう。確かに彼女も私も両親に色々気苦労をかけているタイプなので、日頃のお礼も兼ねて誕生日プレゼントを贈りたかったのだろう。様子から察するに普段はそういう類の贈り物をしてこなかったので、父親と年代は違えど同性である私の意見を参考にしたかったのかもしれない。それに紳士物の売り場に女性一人と言うのも少々ハードルが高いのかもしれないけれど。性格的に適当にネット通販で買いそう、とか凄い失礼な事を考えていたのはここだけの話。

「いつも先輩はお父さんに何贈ってるんですか?」

「んー、甘いものが好きだからケーキや和菓子と、名刺入れとかネクタイピンとか、携帯用の靴ベラとか。まあそんな大したものではない」

最近はネタに困って、好きそうなミリタリー関係のミニフィギュアとかガチャポンみたいなのとかになって来てるけど。回数重ねて行く毎にハードルが上がるよね。一度どこかで安価でお手頃な物にシフトして下げておかないと……もっとも、元後輩の場合はこれが幼少期以来と言う事でそれなりに気合の入った品にした方が良さそうではある。が、基本親って言うのは子供から何貰っても嬉しいものなんだとか。借用書とかではない限りは。

「初任給のときとか両親になんかプレゼントしなかったのか?」

「全然ッ、これっぽっちも。初任給はゲーミングPCの頭金に消えました。本当は何欲しいとか聞いておけば良かったんスけど……それだとサプライズ感なくて嫌なんスよねぇ……」

「確かに。ウチの場合は間違いなく『孫』と即答されるのが目に見えてるわ」

「こっちも似たようなもんスよ。いい人連れて来いとか」

「意味あり気に目線送ってくるのやめろ、彼氏のフリとかそういうラブコメ的なのは現実には絶対あり得ないからな」

「そりゃあそうっスよ……フリ、ね。うん。フリ」

「残念でもないけれど、お前はそういう対象として見ることないと思うんだよねぇ」

どうせからかう目的なんだろうけれど。彼女もきっとそういう関係を望んでいるわけではないと思う。確かに、傷心の中の弱みに付け込んでいたと第三者目線では思われちゃいそうだけれども。

「昔ヤることやっといて、それ酷くないっスか?」

「ごっほ、ごっほ、往来で何てこと言いやがる」

「ふふーん、純情な乙女の心を弄んだ罰ってやつっスよ」

そう言われるとぐうの音もでないけれど、こいつ私で遊んでないか? この手のは絶対VTuberで言えないよ……本当に。バレたらそれこそ大炎上しそうである。顔出ししている配信者さんとか芸能人さんって本当大変なんだなぁ、と改めて思った。

◇◆◇◆◇◆

あんだーらいぶを語るスレ XXX配信目

432 名無しのライバー ID:kmB1nS/zV

みか×しのオフコラボどりゃ

433 名無しのライバー ID:8b/YV0yQ2

なんだ

どっちかの自宅からじゃないのか

434 名無しのライバー ID:UX2D29Fb7

それやるとガチで荒れるから……

435 名無しのライバー ID:O5h+Ju7vF

脱サラも真っ青なガチ炎上するやろ、それ

436 名無しのライバー ID:5j/DmkyrX

事務所でやるってだけで一部とは言え、文句言う奴おるからな

437 名無しのライバー ID:WMWfS404h

SNSでもダル絡みしてるこの面子ですら

そういうご意見が出ちゃうのか……

438 名無しのライバー ID:k6MfoxMUP

処女厨ユニコーンの皆さんにはNTR物を履修していただきたい

439 名無しのライバー ID:00fjZZ7Zi

性癖壊すのやめろォ!

440 名無しのライバー ID:y48LEaNF/

大多数は好意的だから、そう言うのは気にしないのがベター

441 名無しのライバー ID:jyXC6RAA2

ミカ「マネさんの彼女ネタでずっと遊んでた」

しの「リア充爆発しろってやつ」

ミカ「写真見せてもらったけど普通に素朴で可愛い感じで悔しい」

しの「どこであんな娘捕まえて来たんだろうか」

442 名無しのライバー ID:6PJkAxCLz

年末特番でお祝いされてたマネさんか

443 名無しのライバー ID:s9HGYwBev

VTuber事務所のスタッフってモテるの……?

444 名無しのライバー ID:MoBthread

演者として落とされたが

スタッフとしてならば採用……あるのでは?!

445 名無しのライバー ID:6hFtipWHY

ないよ

446 名無しのライバー ID:8U63v+Lrf

ねぇよ!

447 名無しのライバー ID:cSCntHh6X

あるわけがない

448 名無しのライバー ID:0GgSQU1eF

調子に乗るなよ、駄馬ァ!!

449 名無しのライバー ID:V0S/TQ3f1

と言うか、マジでVの公募に応募してたんか……

ずっとネタだと思ってた

450 名無しのライバー ID:Wc7FMBGZ9

落とされて個人勢デビューしたって人もチラホラ見受けられるな

451 名無しのライバー ID:twzy39S31

なんなら他所の箱でデビューしてた人が

過去にあんだーらいぶオーディション受けたって話もある

452 名無しのライバー ID:EOPnOz+Dg

今結構倍率エグいことになってそう

453 名無しのライバー ID:Eq/ak59zb

業界全体として素人から前世持ちが増えてきた印象ある

454 名無しのライバー ID:WtkIZ9AnS

確かに

みかしのは前世配信者だし、他箱もそう言う人ばかりになって来てる

455 名無しのライバー ID:jE/8mkz/k

以前までは実績がないからVTuberやろうって人が多かったんでしょ

今ほど盛況じゃないからわざわざやろうって人は今ほど多くはなかった

456 名無しのライバー ID:g4IfwGdjT

確かに、それなら普通の配信者でええやんって感じだったな

457 名無しのライバー ID:ydPETmyjC

今や市場規模拡大して

Vへの転生者増えまくってるからな

458 名無しのライバー ID:VDwACtx3f

雇う側も経験者のが楽やろうしね

459 名無しのライバー ID:XypnYKqRz

ちゃんと先輩やってる

しの「午前中から事務所にいるんだけど、偶然神坂先輩とあった」

みか「お昼奢ってもらった。なんかすげぇ、隠れ家的な喫茶店だった」

しの「知らん間に会計済まされててどういうマジックだよってなってた」

みか「チャーシューエッグ定食めっちゃ美味かった」

460 名無しのライバー ID:IQApQWSvz

いつも大体先輩してるぞ

なんなら本来先輩相手にもそういうムーブだ

461 名無しのライバー ID:CQzwa2n6S

なんやかんや面倒見の良い面子が多いから

去年新人大量投入しても大丈夫だった節はありそう

462 名無しのライバー ID:jaEsE6dh9

チャーシューエッグ定食うまそう

463 名無しのライバー ID:gckineki/

こいついっつも餌付けしてんな

しの「サラダ食べなさいって滅茶苦茶注意されてて草だった」

みか「やめろぉ! 野菜は別に嫌いじゃないんだよ! 好き好んで食べないだけで」

しの「あと、お前先輩にいつも飯もらってない? 餌付けされてんの?」

みか「確かに、そういう節はあるかもしれん。先輩の顔を見るとお腹が空いてくる」

しの「お前は神坂先輩を何だと思ってるんだ……」

みか「えっ……オカンかな?」

しの「www」

みか「それにほら、今度なんかあったら呼んで下さいって言ってあるんで」

しの「フラグ……? いや、あの人そうそう変な用件はないだろうけど……」

464 名無しのライバー ID:/l04P2r+2

>>463

餌付け完了してんじゃねぇかよ!

465 名無しのライバー ID:06V0P4NJN

>>463

うーん、これはオカン

466 名無しのライバー ID:Qxs+eFPfK

>>463

既に調教完了してて草

467 名無しのライバー ID:oidGlVMKJ

ミカァ! はよく懐いてるよな

先輩に取り入るのが上手いと言うか

468 名無しのライバー ID:drz96p1mn

あいつ男性先輩組に会う度に奢ってもらってるから

ファンから乞食扱いされてるゾ

469 名無しのライバー ID:SGSQdYXfg

470 名無しのライバー ID:TczmzkTii

畳→あさちゃん→脱サラ

と三日連続で事務所で遭遇した先輩に奢らせてる経歴を持つ男や

471 名無しのライバー ID:Jnv1rO9lD

事務所大好きっ子やからな

家電とかの空き箱を事務所の一室に持ち込む男

472 名無しのライバー ID:xMqUH23fy

事務所を倉庫か何かと勘違いしているのでは……?

473 名無しのライバー ID:lOqpNccsm

なんなら同期の家に最初置こうとしてたゾ

474 名無しのライバー ID:7x6GMOhYM

えぇ……(ドン引き)

475 名無しのライバー ID:YqMXwOJl+

しののん「事務所にいるのって飯たかるためじゃね?」

ミカァ「違うからな?! この前飯奢ったじゃん!」

しののん「す〇屋の並盛1杯程度でイキる男がこちらです」

476 名無しのライバー ID:lOEJpjGdb

結局ゲームせずにトークだけで時間食ってるんですが、それは……

477 名無しのライバー ID:B6sErjzpJ

1-2ワンツーコントローラーの待機画面のまま

永遠に雑談で消費していく模様

まあ、これはこれで面白いからアリで

478 名無しのライバー ID:M9vPUUNGN

こういうツンケンした関係の男女カップリング良くないですか??

479 名無しのライバー ID:zR0zagOWr

わかる

480 名無しのライバー ID:hHia3dUua

しののんには早くデレていただいて

481 名無しのライバー ID:IZ3cTJQS2

なお、しののんは月太陽コンビにはデレデレの模様

482 名無しのライバー ID:3fsawqDjk

kwsk

483 名無しのライバー ID:qySNbn97l

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東雲 愛莉@airi_underlive

休日の朝は灯ちゃんのおはよう配信を見て癒され

夜にはルナちゃんのおやすみ配信を見て癒される

完璧な休日だ

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東雲 愛莉@airi_underlive

物がないとネタにされてたら

2人からちょいちょいぬいぐるみとか小物をプレゼントされるようになった

今度三人で夢の国行くんだぁーへへ

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484 名無しのライバー ID:UijNNmGON

背伸びして先輩してる月太陽コンビかわよ

485 名無しのライバー ID:/yurisuko

年下の先輩と年上の後輩

アリですね……

486 名無しのライバー ID:Ef1jcYb1K

よくよく考えたら

妖怪飯たかりが、あんだーらいぶには2人いるのか……

487 名無しのライバー ID:p0mJT1uB6

ニートとミカが出会ったらどうなっちまうんだ……!?

488 名無しのライバー ID:x9MS3H6vk

マネージャーか社長あたりが奢らされそう

489 名無しのライバー ID:Wz5HchEcM

社長のツケで食ってそう(小並感)

490 名無しのライバー ID:os3056J8a

いや、ニートはガチで社長室土足で乗り込んでお弁当要求するらしいからな

ソースは女帝

491 名無しのライバー ID:i3YWwJghm

アラサーがVTuberになった話。4巻制作決定!

発売は時期は追ってご連絡致します。

作者は絶賛締め切りに追われています。

書き下ろし10万字程度を予定

A Thirty-Something Becomes a VTuber

A Thirty-Something Becomes a VTuber

アラサーがVTuberになった話
Score 4.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2022 Native Language: Japanese
After quitting a toxic, overworking job on the brink of burnout, I, a thirty-something, somehow ended up becoming a VTuber named Kanzaka Rei under the virtual talent agency “UnderLive,” all thanks to my little sister’s persuasion. “I don’t really get this VTuber thing, but I’ll give it my all!” I thought, brimming with enthusiasm. However, in the female-dominated world of UnderLive, just being a male VTuber gets me bashed by viewers. To make matters worse, on just my second day, a fellow debutant causes a massive scandal, leading to their firing! Will this thirty-something VTuber, swarmed by haters, have any future at all!? …Well, it’s probably still better than working myself to death, right?

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