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A Thirty-Something Becomes a VTuber – Chapter 185

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2月×日

2月某日。今日は柊先輩、朝比奈先輩、そして御影君とのオフでの食事会。最早毎月恒例となっているイベントである。皆で持ち回りやったり、その後は割り勘やったりとか毎度異なるが単に全員でワイワイするのを楽しんでいる節はある。いや、寧ろ世間的にはそれが普通なのだろうか? 特に理由もなければ目的もない、着地地点もない。そんな意味のない話をするだけの集まりなのにどうしてこうも居心地が良いのだろうか。私にはよく分からない。前職でも色々な人とお話する機会は多かったし、それなりに楽しいと感じることもあったけれども。

「今日は俺の奢りだ」

「珍しいな。あ、僕タン塩食べたい、タン塩!」

「ガチャに大勝利でもしたんすか? あっ、俺カルビで。この特上って書いてあるやつがいい!!」

「それはありがたい申し出なんですけれども……散財はダメですよ? こういうの儲かったって思っても翌年にヤバかったりするんですからね。主に税的な意味で」

「お前らさぁ……」

柊先輩の奢る宣言に対して、朝比奈先輩がコーラ飲みながらしみじみと呟いた。続けて御影君がメニュー表を目を輝かせながら次々と注文して行く。この細っそい身体で結構食うのだ。沢山食べられる人は羨ましい。私はこっそり誰も頼まないであろうサラダとナムルを御影君にこっそり注文するようにメニュー表を指し示すと彼は意図を察したのかニコリと笑って親指をぐっと立てる。いや、自分関係ないような顔しているけれども、君もしっかり野菜食べるんだよ? 先にサラダから食べた方が血糖値の上昇が緩やかになるとかそう言う話が聞いたことがあるし。

次回は私がお店とお会計持つ方向にしておこうかな。新しいお店の開拓とかしなくちゃなぁ。皆はそう言うのあんまり気にしないとか言うし、何ならその日にスマホ片手にお店決めてるくらいだが。私の性分的には自分で実際に足を運んで、それなりに自身が満足できたお店以外は皆を連れて行きたくはない。御影君なんか「ここ、食べ〇グでこの街一番の低評価なんスよ!」って嬉々として案内していたけれども。

よくそういう楽しそうな事思い付くなぁと素直に感心するばかりであった。ちなみに味は良くも悪くも普通だったけれども、明らかに注文したものが届くのが遅かった。帰りにみんなで牛丼屋に寄ったのはここだけの話。「次はもっと星の低い所見つけときます!」とのことなのである意味期待して待つこととしよう。料理の味はイマイチだったけれども、後日無事配信ネタにされていたのである意味美味しいので良かったと思うのは職業病だろうか?

◇◆◇◆◇◆

食事を終え、特に誰も疑問に思う事もなく柊先輩の自宅へと向かう一行。何だかんだ先輩の家が凄い環境が整っているので、集まる事が多い。非常に申し訳ないので、毎回家事とか少しやっているんだけれども。夏嘉ちゃんの城でもあるのであまり勝手な真似はしないようには心掛けている。ああ言うのってどこに何があるとか各々決めているところってあるじゃん? 気にする人は気にするものなのだ。

「…………」

「あっ、カズ君氷取って氷」

「ういっす。あっ、怜先輩何飲みます?」

スマホ片手に何やらチラチラと我々を見て来る柊先輩を尻目に朝比奈先輩が御影君にグラスを突き出して氷を所望していた。宅飲みと言う奴である。帰りにスーパーに寄って酒類を買い込んで来た。何だかやってることが大学生のそれと同じ気がする。いや、私実際にそういうのやったことないからイメージでしかないんだが。

「皆と同じので良いよ。あ、炭酸苦手だから氷多めにしといてもらえるとありがたい」

「炭酸苦手って珍しいっすよねぇ」

「飲めない事もないんだけどね。逆流性食道炎患ったことがあって、それからちょっと苦手意識と言いますか……」

「げっほげほ、だいじょうぶなの? れーくん?!」

朝比奈先輩に滅茶苦茶心配されるけど、そんな風に反応されると逆にこっちが困る。以前の職場に居た頃の話であって今云々と言う話ではない。あの頃ストレスやら何やらで、そういう症状になっていた。そういう状態では炭酸飲料とか特にダメな奴らしく、その頃から若干敬遠気味となっている。嫌いとかそういう訳ではなく、単純にあの頃を思い出したりとかで積極的に飲もうとしないだけなのだ。

健康のために――血行促進や疲労回復目的で砂糖の入っていない炭酸水を常飲するような人もいらっしゃるらしい。炭酸水メーカーみたいなのもそこそこ流行っているんだとか。それはそれで興味はある。

「社員時代ですって、今は至って健康です。運動と規則正しい生活、バランスの良い食事で過去一健康状態かもしれないくらいですって」

「よかったぁ……」

「私的には御影君の方が健康面不安だよ」

「あー、この前体調崩してたもんねー。めっだぞ、僕たちは身体が資本なんだから」

「そう言う朝比奈先輩は少々糖分取り過ぎな感じがするので控えましょうね」

「ママァ?!」

「誰がママですか、誰が」

私以外大体何らかの食生活、あるいは生活習慣に問題を抱えている気がする。VTuberと言うか配信業やっている人間特有の『あるある』ってやつなんだと思うけれど。あまり良い傾向でない事だけは確か。ただ、多くの人が見るような時間帯に配信をするとなると不規則になりがちになるのは致し方ない節はある。普通の人が仕事終わって家でゆっくりしている時間から出勤する――まあ夜勤みたいなものだ。日中は日中でその配信のための準備やら各種企画物があれば更にそれらの段取り、事務所行ったりとか案件だったり。ボイスや楽曲の収録であったり。色々表になっていないだけで割と皆さん忙しく動いている。私みたいな平日昼間主戦場にしているような人は少数である。でも最近夜段々夜更かしできなくなってきている気がする。もう歳かなぁ……

先程から沈黙している柊先輩の違和感に全員気付きながらも特に触れずにいつも通りに振る舞っている。それなりに親しいからこそ、いつ言うんだろ? みたいなノリで待っている節はある。

「最近いつもこの時間配信してるし、ラギ先輩配信してきて良いンすよ」

「客人放っておいてそれもどうなんだ……」

「いや、いない間にこっそり部屋を探検しようかなって」

「滅茶苦茶失礼な奴じゃん! そもそもコラボ配信すれば良いんじゃないのか」

「今、ママがおつまみ作ってるでしょ!」

「えっ、ごめん――って何で俺が謝っているんだ。確かにちょっと何か摘まみたい欲はあるけれど、普通に雑談配信でよくない?」

確かに私は今まさに人様のお家のキッチンでお酒に合うおつまみ作っているところではあるけれども。先輩の家の調味料ってやたら種類豊富だしお高い奴だから作っていてちょっと楽しいんだよね。調理器具も滅茶苦茶良いのが揃っている。オーブンもめっちゃ高い奴だし。ただしお皿も同様なので扱いに若干緊張する。宮内庁御用達みたいな漆器も平気で置いてある。錫で作られた器なんてものもあるが、ウチの県内でもこう言うの作っているところあったなぁ。しっかし設備的にここは高級料亭か何かですかねぇ……勿論洋食器の類も豊富にある。去年はなかったのに今年に入ってから明らかに増えている。しかも我々4人で使うのに丁度良いくらいの数。更には1人では使わない様な大皿とかまである。

彼本人が用意したのか、夏嘉ちゃん……もしかしたらご実家の方からだったりするのか。その辺りは分からないが。折角用意して下さったのならば使わないのは逆に失礼かなと思っている。勿論扱いは慎重を要するわけだが。

「あれ、でも来客があるのに家主がそれを放っておいて配信とか……それはそれで面白いからアリ、だな。うん。絶対面白いじゃん」

「あ、良いんだ。僕はロボット掃除機君と遊んでくるから」

「流石先輩。エンタメのために身体を張る男」

「適当に何か作って後で持って行きますね」

「ル〇バ君を弄ぶのは止めてくれ。その子二代目なんだ……」

そう言えば初代さんは脱走して行方不明になったんだっけ? オートロック付き&コンシェルジュ付きのマンションでどうやって逃げたのだろうか。一説によると『あんだーらいぶ七不思議』のひとつに数えられるとか数えられないとか。

そのまま配信部屋にお酒のグラス片手に消えて行く先輩。本当にやるんだ。あの人らしいと言えばらしいのだろうけれども。

「でも、あれだよねぇ。人に頼るのが下手糞で草」

「ラギ先輩ずっと何か言いたそうでしたよね」

「まあ、ずっとこの箱引っ張って来たわけですから……後輩に何かを頼むって言うのが憚れるって思っちゃってるんでしょうね」

あんだーらいぶという箱のみならず、それこそVTuberという文化そのものを牽引して来たような経歴の持ち主なのだ。その立場であり、後輩に頼ると言うのはきっと先輩の気性としては中々踏ん切りが付かないのかもしれない。いつぞやの3Dリアルイベントの時のことをふと思い出した。あの時もわざわざ私に頭を下げてまでお願いされた。あの時も言ったけれど、先輩はただ「手伝え」。そう言ってもらえるだけで良いのだ。

「――でも、頼ろうとしてくれているのは嬉しい事ですよね」

「そりゃあそうっすね」

「だよね」

三人でグラスを合わせて酒を飲み交わした。

◇◆◇◆◇◆

あんだーらいぶを語るスレ XXX配信目

789 名無しのライバー ID:CQpTJ3+1G

はい

―――――――――――――――――――――――

御影 和也@kazuya_underlive

ラギ先輩にタダ飯奢ってもらう

タダ飯って最ッ高

―――――――――――――――――――――――

790 名無しのライバー ID:lzTp1Ue1+

最低月一で集会する男連中

791 名無しのライバー ID:lJY35HQyZ

こいつら仲良すぎだろ

792 名無しのライバー ID:eCJEUQiS7

配信外でも集まって飯食ってるっぽいね

793 名無しのライバー ID:2WEk9gUqd

ミカ、お前また楽しみ過ぎて熱出さなくて良かったな

794 名無しのライバー ID:Mc9RxMyYG

遠足前に熱出すキッズみたいなもんだからな、あいつ

795 名無しのライバー ID:/otf6vmGm

飯を食う→街ぶらつく→酒買って畳宅で飲み会

やってることが大学生のそれなんよなぁ

796 名無しのライバー ID:5MZNUmz3Z

いや、約二名は大学生設定だしね

797 名無しのライバー ID:6YK8NO3Sw

畳:大学生

ミカ:大学生

あさちゃん:年齢不詳、非公開

脱サラ:アラサー

約1名、オッサンが混じってる件

798 名無しのライバー ID:peCM3zYS3

>>797

ギリギリ20代らしいから(震え声)

799 名無しのライバー ID:uIJ9YXzJy

>>797

オッサンがこの中では一番健康的な生活してるけどな

800 名無しのライバー ID:a+F9RANtA

ミカが連れて行く店が大体変な店

・ジビエ料理

・変な日本語のインド人店主のインド料理店

・明らかに無断使用のキャライラストを使った店

・レビューサイト最低点数の店

801 名無しのライバー ID:n18s7Fq3q

>>800

なにやってんだよ、ミカァ!

802 名無しのライバー ID:cQ8+VcTYc

>>800

そういうの顔出しのYourtuberがやるやつやろw

803 名無しのライバー ID:Poa9gVyif

>>800

上二つくらいはまだ許容範囲やろ……

下二つはんにゃぴ

804 名無しのライバー ID:TWMcrldo4

脱サラ専用のエプロン据え置かれてるエピソードすこ

805 名無しのライバー ID:kzrgLFj7I

畳宅通い妻

・リアルマッマ

・夏嘉ちゃん

・脱サラ

806 名無しのライバー ID:gAIdaBpOk

人の家で服の解ほつれ直し、ボタン付け、アイロンがけ

をやる男、脱サラ

807 名無しのライバー ID:Z8CHMT3Rs

やっぱりレイちゃん実装しなくちゃ(使命感)

808 名無しのライバー ID:Ea5OLV9gP

―――――――――――――――――――――――

柊冬夜@配信XX:00~@Hiiragi_underlive

配信します

隣のリビングには普通に後輩3人居ますけど

普通に配信します

―――――――――――――――――――――――

809 名無しのライバー ID:EXaCV1TyH

>>808

810 名無しのライバー ID:199SBEnp7

>>808

いや、4人でコラボしろよw

811 名無しのライバー ID:SNyN4WKBN

>>808

何やってんだよww

812 名無しのライバー ID:MoBthread

畳「え? 皆なら隣で酒飲んでるんじゃない?」

コメ「ハブられてね?」

畳「ハブられてないよ?!」

ガチャ(扉を開く音)

あさちゃん「ねー、携帯の充電器貸してー」

畳「あの、配信中なんだよ? あさちゃん」

あさちゃん「いえーい、みんな聞いてるー?」

813 名無しのライバー ID:ld7NLq4iB

あさちゃんかわいい

814 名無しのライバー ID:EP4Jp6kyH

酔ってるせいかちょっとふにゃふにゃしてるのかわよ

815 名無しのライバー ID:NU26HFteZ

人の家を何だと思ってるんだよw

816 名無しのライバー ID:MoBthread

バタン(扉を開く音)

ミカ「先輩!」

畳「だから配信中ぅ!」

ミカ「ゲーム勝手に借りてたんですけど」

畳「事後報告ぅ!」

ミカ「ポシェモンで色違い出たんすよォ!」

畳「配 信 で や れ」

817 名無しのライバー ID:1OTrvEVqM

818 名無しのライバー ID:7d9ZA73df

だから配信中の部屋に入ってくんなよww

819 名無しのライバー ID:x5bbNn9Vq

ポシェモンの色違いって超低確率で出てくる珍しい個体だっけ

820 名無しのライバー ID:exqpmQP5d

そうやね

単純に色合いが違うってだけなんだが

確率1/4096だ

821 名無しのライバー ID:0CL8UtlfX

なんで配信外でそういうのやっちゃうんですかねぇ(困惑)

822 名無しのライバー ID:V272AUaFk

勝手知ったるどころの騒ぎじゃない件

823 名無しのライバー ID:MlqaDiqLb

こいつら住まわせてその模様配信するだけで面白そう

824 名無しのライバー ID:MoBthread

キー(扉を開く音)

畳「えっ、何?! ビックリしたぁ!」

???「……」

畳「音もなく背後に現れないでくれ」

???「シーッ」

畳「あと他の連中平気で声入れてたから気にしなくて良いよ」

脱サラ「お邪魔しました」

畳「これがウーバーレイか。ジュージュー言ってる! 揚げたてじゃん」

サーモンのカルパッチョ&鶏の唐揚げが到着

825 名無しのライバー ID:Zd6F+hQDv

オチ担当かな?

826 名無しのライバー ID:dQrTD3tVq

まーた餌付けしてる……

827 名無しのライバー ID:gckineki/

あ゛ッ゛ッ゛ッ゛!!

シー助かる

828 名無しのライバー ID:YyNANp6UH

――――――――――――――――――――

御影 和也@kazuya_underlive

アサ先輩にあーんする怜先輩音声です

pbs.twimg.vcom/media/reixasa

――――――――――――――――――――

脱サラ「唐揚げ揚げたて食べたいひとー」

あさちゃん「はいはいはーい! あー」

脱サラ「口開けて待機されてますが……

鶏の唐揚げだけに親鳥になって餌付けしろってことですかね。はい、あーん」

あさちゃん「あっつ、うっまうめ」

ミカ「配信でやれよ」(ボソリ)

829 名無しのライバー ID:qx2GcQfRu

>>828

てえてえ

やっぱ、『あさ×れい』なんだよなあ

830 名無しのライバー ID:/yurisuko

>>828

もっとやれ

831 名無しのライバー ID:EWkZSquJ0

>>828

これにはお姉さま方もニッコリ

832 名無しのライバー ID:DmYypi3CV

>>828

>ミカ「配信でやれよ」(ボソリ)

お前が言うなw

833 名無しのライバー ID:whU4gXv6v

あーんするのか……

834 名無しのライバー ID:gckineki/

あ゛

835 名無しのライバー ID:QNq6K56HB

これは薄い本が厚くなりそうですねぇ……

836 名無しのライバー ID:/4h2bPkzE

ちゃっかり録音してるミカ

837 名無しのライバー ID:Bn5NWLkAP

自分の撮れ高は録画できていない模様

838 名無しのライバー ID:OPs+EsVlA

こいつら毎回楽しそうでええよな

アラサーがVTuberになった話。4巻制作中

2月発売予定。

書き下ろし10万字以上予定です。

A Thirty-Something Becomes a VTuber

A Thirty-Something Becomes a VTuber

アラサーがVTuberになった話
Score 4.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2022 Native Language: Japanese
After quitting a toxic, overworking job on the brink of burnout, I, a thirty-something, somehow ended up becoming a VTuber named Kanzaka Rei under the virtual talent agency “UnderLive,” all thanks to my little sister’s persuasion. “I don’t really get this VTuber thing, but I’ll give it my all!” I thought, brimming with enthusiasm. However, in the female-dominated world of UnderLive, just being a male VTuber gets me bashed by viewers. To make matters worse, on just my second day, a fellow debutant causes a massive scandal, leading to their firing! Will this thirty-something VTuber, swarmed by haters, have any future at all!? …Well, it’s probably still better than working myself to death, right?

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