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A Thirty-Something Becomes a VTuber – Chapter 271

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6月×日

「今日は以前からリクエストの多かったスプラッシュインク2をプレイしていきたいと思います。視聴者参加型の形式でやって行こうと思います」

[懐かしいな]

[参加型か]

[もう一回DLしなおしてくっか]

[SNSの告知見て慌てて引っ張り出して来た]

[久しぶりだったから午前中練習しといたわ]

今回プレイしていくのは大人気のシューティングゲーム『スプラッシュインク2』である。現行の最新タイトルであり、無印である『スプラッシュインク』は未プレイではあるが、ゲームの性質上最新作からプレイしても問題はないらしく、視聴者の皆さんと一緒にプレイすると言う性質上より新しい方が良いのではないかと思いこちらの方を選択した。

以前からファンの方からこのゲームをプレイすることを望む声があり、今回ようやくその期待に応えると言う形になった。随分と時間が空いてしまったのは申し訳ないが、事前にSNSで参加型である旨を告知していたためか皆さんも準備等して下さっていたのだろう。参加を希望するコメントが多く寄せられており、嬉しい限りだ。最悪の事態として誰も参加者がいないと言うケースも想定して、1人プレイ専用モードで遊ぶことも考えていたのはここだけの話だ。

このゲームはシューティングゲームと先程説明したが、普通皆さんが想像するゲームシステムとしては敵を銃で撃ち合って倒す――私がプレイしていたタイトルで言えばVertexのようなものを連想されるかもしれない。しかしこれの主目的は相手プレイヤーを倒す事ではなく、『塗る』ことにある。各プレイヤーは弾丸ではなく、インクが飛び出す武器を使用してフィールド内を縦横無尽に駆け抜けて自分のチームに割り当てられたインクでとにかく塗りまくるのだ。勿論他プレイヤーを倒すことで、より自陣の色を多く塗れるように立ち回ったりもする必要はあるが、あくまでも倒した数ではなく塗った面積により勝敗が決まるシステムなのだ。この今までになかった分かりやすいゲーム性やデフォルメされたキャラクターの可愛らしさなどもあって、主に若年層から絶大な支持を受けている作品だ。

「基本は4対4なので。私のチームで一緒に戦ってくれる人と、逆に対戦相手として勝負するチームになってしまいますが……この辺はまあノリと言うか適当にやっていきましょうか。何分初めてですので、不手際がございましたら申し訳ございません」

[ええんやで]

[気にするな]

[訓練場こもりきりじゃないだなんて感動ですよ]

[草]

[Vertexの話はやめろ!!]

「やっぱり練習モードに籠り続ける方が需要はあるんですかね」

[ないからね?!]

[ねぇから!!]

[Vertex上手いとこっちも上手いもんなのか?]

[ゲームシステム違うから多分勝手が違うと思うわ]

[なんならこのゲーム括りとしてはFPSじゃないしな]

[マジで?!]

「Vertexと視点が違うんでしたっけか。一人称視点と三人称視点でやっぱり勝手が違うもんなんですね」

[結構違うぞ]

[こっちに慣れるとVertexエイムガッバガバになるで]

[そんなもんなんやなぁ]

[銃撃つゲーム全部FPSって言うんだと思ってたわ]

[スプラッシュインクはTPSだな]

コメントでも取り上げられているようにVertexはプレイヤーが見ている風景がプレイ画面になる一人称視点。一方で今回プレイするスプラッシュインクは操作キャラクターを俯瞰視点で見る三人称視点でプレイする。前者をFPS『ファーストパーソン・シューティング』、後者はTPS『サードパーソン・シューティング』と表現するらしい。コメントを下さった視聴者さんと同じように、私も対戦型シューティングゲーム全般をFPSと呼称するものかと思っていたが認識が誤っていたようだ。操作感や射撃の当て感なども異なるらしく、射撃するという共通点はあってもその両者でどちらか一方が得意で、もう片方が不得手と言う人もいらっしゃるらしい。

「プライベートマッチに設定してっと……最大4対4なので参加者枠としては最大7名ですかね。人数少ない場合は2対2とか3対3でもはじめましょうかね」

[よっしゃああああああ<アーレンス>]

[うおおおおおおおおお<酢昆布>]

[集まれぇえええええ!]

[アレステイ]

[アレの好きにさせるかァ!!]

「えーっと……こんばんは。もうこれ視聴者参加型じゃなくてコラボ配信になってませんか?」

[視聴者ではあるから、まあヨシ!]

[アレちゃんもよう見とる]

[い つ も の]

[相変わらず仲良しだなこの母娘]

[誰が仲良しじゃ、そもそも大体認知してないし<酢昆布>]

[ギスギス不仲です。この人の仕事実績に本当に載ってないからな<アーレンス>]

[だって絶対マイナスになるじゃん、その情報<酢昆布>]

マッチング画面にはアーレンス嬢、酢昆布ネキの名前がそれぞれ表示されていた。直前のコメント欄での書き込みからも察するに、成りすましである可能性は低く、恐らく本物なのではなかろうか。先程説明したように最大8人同時プレイが可能で、私が一応ホストにあたるので確定で入るとして残りの枠は7名となるが、その内2枠が関係者なのだけれども。自動でチーム分けしてくれる機能があるので、その結果として私と酢昆布ネキ、他2名の視聴者さん。それに対してアーレンス嬢とその他3名の視聴者さんチームとなった。

「あ、これランク上げないと武器解放されない仕組みなんですね」

[ま、エンジョイなんで別にええじゃろ]

[初期解放武器でもまあまあ強いから]

[上手いプレイじゃなくて推しとゲームすることが大事なんやで]

[ほんそれ]

[アレ、ファンの人のために抜けろ]

[そうだぞ!!]

Veretxでは各フィールドに落ちているボックスなどにランダムに配置されている武器を使用することになるが、こちらでは最初に自分の使う武器を設定することになる。途中で入替えなどはできないが、塗りに特化したもの、あるいは相手プレイヤーとの撃ち合いに特化したもの、近距離、中距離、遠距離が得意な武器種など個性豊かなものがあって、通常プレイを繰り返すことで新たな種類が解放されていく仕組みのようだ。事前に全ての武器を解放しておく方が良かったかもしれないが、初見の様子を見たいと言う人の方が多くいらっしゃる様子だったので、同じチームの皆さんには迷惑をかけるかもしれないが、初期装備で挑むことになる。元々塗りが強い武器らしいので、初心者の私にはピッタリだろう。そもそも初期から使用できるのだから、使いやすいものが設定されているだけなのだろうけれども。

「私のチームが白色、相手チームが赤色みたいですね。ペンキの一斗缶ってあるじゃないですか? あれ使用時には硬化剤とか薄める液体足した上で使うんですけれど、一斗缶から使用するための容器に移すとき絶対溢しちゃうんですよね、あれ。プロは注ぎ口を下じゃなくて上にして注ぐらしいんですが、実際のところどうなんですかね?」

[分かるようで分からない

[お前のその謎体験談ワイは好きやで]

[あれはコツがあるからな]

[注ぎ口の件はそうらしいな]

[なんでお前業務用のペンキなんて使ってんだよ……]

「工場の外壁ちょっと塗ったりとか、試作機の見栄えよくするのに塗ったりとか、現場の修理機とかまあ色々ですかね。プロの足元にも及ばない素人仕事ですけれども、誤魔化す程度の雑に塗るくらいですよ」

[塗り方からして神経質なのが伝わって来るのな]

[解釈一致]

[その内事務所の壁も塗りそう]

[よし、社長の車とか塗り替えようぜ!!]

[社長車持ってるんだっけ??]

[新車購入後の1ヶ月点検の帰りに当て逃げされてたぞ]

[草ァ!]

試合が開始されたので、私は陣地の隅っこの方から順番に塗り進めていくことにした。元々対人が強い武器ではないので、その辺は味方の人に任せるとしよう。コメントをサブモニタの方で確認しながら適宜雑談していく緩いノリで大丈夫だろうか。ちなみにペンキの話の件は嘘偽りはないが、実際のところは納品前に傷付いたのを誤魔化すのにタッチアップ塗装とかはしょっちゅうやっていたりもした。寧ろそれが一番多かったと思う。企業さんによっては納品する製品に対してマンセルカラーコードが指定されているケースもあるので、よく使う塗料は常備してあった。

「コースの後片付けとかどうするんですかね、これ。水性なのかな?」

[わたしを白く染め上げてぇええええ<アーレンス>]

[あ゛ぁ゛ん゛?]

[近付けさせるかァ!! 行くぞアレ民!<酢昆布>]

[任せろォオオオオ]

[同じチームだけどあの馬鹿今中央にいます!!]

[裏切者までおって草]

[皆プレイしながら器用なもんやなw]

「なんでゲームしながら配信にコメント書き込めるんですか、普通に凄いですね。私なんてゲームプレイしながらお喋りするのですらやっとなのに」

何にせよ皆が楽しそうにプレイして盛り上がっている様を見られて、配信主としては喜ばしい限りだ。

◇◆◇◆◇◆

あんだーらいぶを語るスレ XXX配信目

933 名無しのライバー ID:MoBthread

朗報 猫ちゃん配信寝過ごし中

934 名無しのライバー ID:enO1RKxs2

朗報なのか、それ?

935 名無しのライバー ID:uFmJs9EY+

猫は睡眠時間長いからしゃーないやろ

936 名無しのライバー ID:/3D1ZX1UY

猫ちゃんスヤスヤで草

937 名無しのライバー ID:2+4r+AfuS

既に1時間遅刻中です

938 名無しのライバー ID:+mzb8Iwo2

これが同期以外のコラボ配信だとアンチに叩かれてただろうなぁ

939 名無しのライバー ID:VHW/jFkUX

それは流石になくね?

940 名無しのライバー ID:o3abZEmjX

同期以外でもコラボ相手にもよるとは思うが

941 名無しのライバー ID:5qyy+49Uj

先輩だったら批判する人は多いやろ

942 名無しのライバー ID:UUhnUb6jg

そもそも遅刻はいけないことなので……

943 名無しのライバー ID:6CdKqPFIm

V界隈で寝過ごすのは割とあるある

944 名無しのライバー ID:iFaH/Gi91

現実社会でも寝坊する人はおるしな

945 名無しのライバー ID:pQp4/hwh2

良いことではないが

#○○起きろ

みたいなハッシュタグ稀によくある

946 名無しのライバー ID:UvepNwDt6

なお同期

――――――――――――――――――――――――

狐塚 コン@kon_underlive

ボクは優しいので同期はぐっすりに寝かせてあげます

起こすために連絡とかはしない

同期の絆ってやつね

いやぁ、どんな反応するか楽しみだなぁ

――――――――――――――――――――――――

947 名無しのライバー ID:XZg5THKQb

>>946

同期の絆(笑)

948 名無しのライバー ID:0ITIQo3+h

>>946

コンちゃんも中々良い性格してんなぁ

949 名無しのライバー ID:MoBthread

>>946

確かに慌てふためく

猫ちゃんの姿は見たい欲あるよね

女の子が困ってる姿見るのすこすこ

950 名無しのライバー ID:gckineki/

えぇ……(ドン引き)

951 名無しのライバー ID:zw/tWJulU

前日夜遅くまで歌の収録してたみたいだしなぁ

ゆっくり寝かせてあげるのも優しさってもんよ

952 名無しのライバー ID:vtBwvQCdd

性格的には兄(脱サラ)が動きそうなもんやけどな

953 名無しのライバー ID:t+Qw7Kqlw

あいつ今配信中だし多分知らないんじゃろ

954 名無しのライバー ID:ImN4zWgaK

スプラッシュインクとかまた懐かしい事やってんな

955 名無しのライバー ID:SepPdf+y2

大丈夫?

訓練場に引きこもらない??

956 名無しのライバー ID:XbLQZLePS

Vertexと違ってきちんと視聴者参加型だから(震え声)

957 名無しのライバー ID:tYsmkWXlM

参加者集まるの?

958 名無しのライバー ID:+osujiNEM

流石にそれは馬鹿にしすぎやろ

959 名無しのライバー ID:pPZrJ4z8x

酢昆布ネキとアレという身内が参加してる模様

960 名無しのライバー ID:bbJeUowbc

視聴者参加枠とは一体……?

961 名無しのライバー ID:4Cv+ElGmO

関係者だけど配信は見てたから視聴者って枠組ではあるし……

962 名無しのライバー ID:HGStrrYrM

アレ「わたしに白いのをぶっかけてぇ!!」

963 名無しのライバー ID:KSXvdw1bB

>>962

なんでこいつ相手の時に限ってインクが白なんだよ……

964 名無しのライバー ID:u3hUItZgT

>>962

流石にライン越えだろ

965 名無しのライバー ID:gckineki/

>>962

あ゛?!

こいつホントステイしてろや!!

966 名無しのライバー ID:SCrwbYgK8

>>962

こ れ は ひ ど い

967 名無しのライバー ID:ugrCD5zJE

酢昆布「ギルティ……! 行け、アレ民!」

アレ民「承知!」

アレ「なんでわたしのファンのお前らがババアのファンネルやってんだよ!!」

968 名無しのライバー ID:ZvkpKZkjU

969 名無しのライバー ID:CbUzutviQ

酢昆布ネキ流石やで

970 名無しのライバー ID:O73mAKpxr

無事酢昆布ネキ&アレ民包囲網によって分断

脱サラと脱サラファンは和気藹々とゲームを楽しんでます

971 名無しのライバー ID:LQSM1gkCC

なんで同じマッチ中なのに

実質的に2ゲーム開催されてんですかねぇ……

972 名無しのライバー ID:coPaj6nnM

脱サラとファン

アレ、酢昆布ネキ、アレ民

というフィールドを二分割して勝負が展開されてるな

973 名無しのライバー ID:Le+0Ln4s7

アレ「ババアが白いのぶっかけてくるぅううう」

酢昆布「ふたなり本描いてるから覚悟しろよ」

974 名無しのライバー ID:8BpdjSKk9

なおボイスチャットではなく

わざわざ配信コメントに書き込みに来てる模様

975 名無しのライバー ID:HUROnNiVs

器用だな、こいつら

976 名無しのライバー ID:08cekoiM4

アレ民「アレが汚い黒い汁出してくるのは解釈一致」

アレ「あまりにもストレートな悪口ぃ?!」

977 名無しのライバー ID:wGCRQyS8a

せめてインクって言ってやれww

978 名無しのライバー ID:oxnyrXMW3

黒い汁は草

確かに出しそうだけど

979 名無しのライバー ID:+ehn8HEle

臭そう(小並感)

980 名無しのライバー ID:ACXK5IZHR

1戦目からこれってどうなるんだよ……

まあ面子交代するみたいだけど

981 名無しのライバー ID:E6joISxiQ

2戦目なんか凄いことになりそうなんですが、それは……?

982 名無しのライバー ID:HiwEuBQvn

なぁにこれぇ

『アラサーがVTuberになった話。』書籍版6巻、コミカライズ版2巻発売中です。

リアルスパチャ頂けますと幸いです。

コミカライズ版3巻は来週8/6発売予定です。

表紙は柊兄妹です。

リアルスパチャ何卒よろしくお願い致します。

限定版の特典付きがございます

■メロンブックスさん

アレイナ・アーレンス アクリルフィギュア

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=3080224

■ゲーマーズさん

柊兄妹 アクリルフィギュア

https://www.gamers.co.jp/pn/pd/10815556/

KADOKAWAさんのラノベWEBマガジンの『メクリメクル』の創刊記念で本作も協力させて頂いております。

サイン&イラスト入り複製色紙プレゼントキャンペーンやっています。

https://x.com/mequrimequru/status/1945654247212941772

また、書籍版7巻は秋頃を予定しています。

【6巻特典情報】

■メロンブックスさん

・6巻有償特典『女帝とニートの雑談』

・6巻通常特典『霧咲季凛 冬のお出かけ』

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2858940

■ゲーマーズさん

・6巻有償特典『柊冬夜と新戸葛音の立ち話』

・6巻通常特典『酢昆布 犬の散歩』

https://www.gamers.co.jp/pn/pd/10784300/

■アニメイトさん

・6巻特典『イラストカード』

https://www.animate-onlineshop.jp/products/detail.php?product_id=3061427

■BOOK☆WALKERさん

・6巻購入特典「で、結局誰なの……?」

https://bookwalker.jp/de20f47faa-f6af-4423-9e02-a85d519691a4/

コミカライズ版連載開始しています。

次回更新は8/2更新予定です。

https://comic-walker.com/detail/KC_005559_S?episodeType=first

A Thirty-Something Becomes a VTuber

A Thirty-Something Becomes a VTuber

アラサーがVTuberになった話
Score 4.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2022 Native Language: Japanese
After quitting a toxic, overworking job on the brink of burnout, I, a thirty-something, somehow ended up becoming a VTuber named Kanzaka Rei under the virtual talent agency “UnderLive,” all thanks to my little sister’s persuasion. “I don’t really get this VTuber thing, but I’ll give it my all!” I thought, brimming with enthusiasm. However, in the female-dominated world of UnderLive, just being a male VTuber gets me bashed by viewers. To make matters worse, on just my second day, a fellow debutant causes a massive scandal, leading to their firing! Will this thirty-something VTuber, swarmed by haters, have any future at all!? …Well, it’s probably still better than working myself to death, right?

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