Switch Mode

A Thirty-Something Becomes a VTuber – Chapter 287

Please login or register to translate this post.

6月×日

旅行を終えて早々に柊先輩から「動画出来た」との報告が寄せられた。いや、幾らなんでも早すぎでは……? と思いながらも事務所スタッフがかなり気合を入れて制作して下さったらしい。どういった形になったのかはまだ確認は出来ていないが、既に柊先輩はチェック済で。事務所内でも問題ないか複数名でチェックしているらしいことは私のマネージャーの窓辺さんから聞いている。と言うところで先輩からとある提案があった。

柊冬夜:と言う訳で完成した動画の同時視聴会配信とかしね? 旅行帰り早々で申し訳ないけどさ

朝比奈あさひ:おー、いいね。いいね

御影和也:いいっすねぇ!

神坂怜:完成凄く早いですが、関係者の皆さん無理などしていないのでしょうか?

柊冬夜:ノリノリでやってたっぽいけどな

朝比奈あさひ:お土産はきちんと渡しているけど、確かに随分急いでやってもらっちゃったもんね

御影和也:スタッフさんも旅行に行ってもらって、それを俺達が動画作ろう

柊冬夜:それ面白そうだな!

神坂怜:その場合社長がネタ枠にされる未来しか見えないんですが……

御影和也:社長定点カメラで観察してるだけでも面白そうっすね

朝比奈あさひ:あらゆる不幸をその身に受ける模様が見られそうだよね

ディスコでのあんだーらいぶ男子組とのやり取りの通り、完成した旅行動画を我々が配信で同時視聴を行うという提案だった。動画も途中各々のタイミングで停止して語ったりする態を想定しているようだ。どこかのバラエティ番組を参考にしているのだろうか。こちらとしてはその提案に反対する理由がない。こう言う柔軟な発想が私に足りないところなんだと自覚させられる。

しかし、チャット欄でも話題になったがあんだーらいぶ事務所スタッフさんには今回の一件で随分と無理をさせてしまっているのが気がかりである。元々人員不足感がひしひしと感じられる節があるのに、こんな短納期のお仕事をやっていただくだなんて、元社会人としては頭が上がらない。昔徹夜で製造担当の人と一緒になって、徹夜で短納期に間に合わせていたこともあったなぁ……あの時深夜テンションで作業者の人たちと現場を知らない上層部の文句を言っていた事を思い出す。この度の動画制作に際し、私もどちらかと言うとその時文句を言われている側の人間になってしまっているではないか。

一応関係者全員に向けてあちらの名産品やお菓子などを買い込んで、引き渡してあるものの……どこかできちんとしたお礼と言うか、彼らを労うような催しと言うと大袈裟かもしれないが、何かお返しは考えておかねばなるまい。

◇◆◇◆◇◆

「同時視聴枠だぜぃ」

「いやぁ、仕事が早いね。あんだーらいぶスタッフ君が有能すぎる」

[キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!]

[仕事早いなマジで]

[はえーよ、ホセ]

[スタッフさん……お疲れ様]

柊先輩と朝比奈先輩が元気よく口火を切るとコメント欄が一気に活気づく。朝比奈先輩のように私も挨拶する時にスタッフさんへの感謝への言葉を述べておこう。普段から裏方に回る人々は表立って評価される事は少ない。そもそもこの界隈においては、VTuber事務所、運営サイドは批判される事の方が多い。我らがあんだーらいぶもそう言った批判のやり玉に挙げられることもある。中には難癖みたいなものや、他社との対立煽り的なものが大多数であはあるけれども……

実際対応については行き届いていないところがある事は確かだが、まだまだVTuberという文化自体そのものが若く、その運営も各社手探りでやっている節もある。多くはベンチャー企業で、経営陣も若者が多いんだと思う。だからこそ社内体制等の問題も多く抱えているし、V界隈特有のネットでの誹謗中傷問題も深刻化している。これらについては事務所サイドも水面下では対応しているのかもしれないが、ああ言った諸問題は1年以上平気でかかるという話も聞くし……成果がすぐに出るものでもないのだ。

彼らの仕事ぶりを間近で見ている演者サイドの私としては充分にやってくれているとは思うし、今回に関しては特に無理をさせてしまったところがあるだろう。今後短納期でのこうした対応が常態化しないようにだけ釘をさしておくこととしようか。

「どうも神坂怜です。今回の動画に関しては柊先輩や御影君、朝比奈先輩の働きは勿論ですが、あんだーらいぶスタッフさんが特にかなり無理をしていただいて完成しました。関係スタッフの皆様本当にありがとうございました。こちらがなるべく熱量のある内に視聴者、ファンの皆様と共有したいと言う我々の想いを汲んで下さった結果でありまして。話が長くて申し訳ないんですが……元会社勤めとしてはああいう短納期対応って本当に辛いんですよ……そう言うのを『やっている側』から『やらせている側』になっているのは非常に複雑です。常態化とかしないように、今後同じようなイベントや企画時にもすぐに動画とか出ないかもしれない点だけご容赦頂きたく思いましてね――」

[長い]

[長い長い]

[校長先生の挨拶かな?]

[このお話の間に貧血の生徒が1人くらい倒れてそう]

[そう言う子おったなぁ……]

[うーん、この社畜]

[スタッフへの感謝の気持ちはよく伝わったぞ]

[あ゛ー、デビュー経緯が経緯やしなぁ]

[気にし過ぎやで]

「どーも、帰りの車で爆睡しててパーキングでアイス食べそびれたことだけが悔やまれてる男、御影和也です」

「あー、だから解散後近くのコンビニでアイス買ってたのか。キッズかよ」

「ラギパイセン、実妹の夏嘉ちゃんにご飯とお風呂準備してもらってた人に言われたくないっすよ、俺」

「家族で仲良しなだけだろ、後妹が俺のことが好きすぎるだけだぜ」

「多分好きなの怜先輩っすよね」

「ち、ちがうもん! ただVとして好きなだけで。こ、声とかそういうのがちょっといいかなーくらいな感じのはずだしぃ」

「語気がどんどん弱くなってない?」

「なってないですぅー。大体お前だってリアルママに家に掃除してもらったりしてるじゃねぇかよ」

「うぐぅ……!」

[なんださっきとのこの温度差]

[草]

[なんだこの小学生同士の喧嘩みたいなのは]

[争いは、同じレベルの者同士でしか発生しない!!]

[男性トップVの姿か? これが……」]

[馬鹿兄貴より真面目で誠実でカッコいい怜君の方が好き。全然大好き<柊夏嘉>]

[夏嘉ちゃん草]

[夏嘉ちゃんもよう見とる]

[夏嘉ちゃんwww]

[告白されてて草]

「あ、怜君告白されたじゃん。良かったね」

「いやいや朝比奈先輩良い悪いで言えば、あまり良くないと思うんですがそれは……?」

「女子高生から告白されたのにもっと喜ばないと失礼なんじゃ」

「そりゃあ好意を持って下さることは嬉しいですけれども、きっとそれは一時の気の迷いでしかないですよ。私は過去にその勘違いを利用して相手を傷付けてしまったただのダメな男なんですから」

[ロールプレイにしてはリアリティあるな(棒読み)]

[お前いちいち重いねん!]

[そう言うところも好き<柊夏嘉>]

[あ゛?! わかる]

「俺はもう神坂を許せねぇよ!!」

[また燃えそうやな(小並感)]

[まあいつものことやろ]

[早く本編流してよ<柊夏嘉>]

[妹ちゃん辛辣で草]

「ぴえん……再生する……」

[それはそう]

[本編ようやくはじまったか]

[なんで某〇映さんみたいなはじまり方するんだよ]

[海の波の動画ではじまるのやめろ!!]

動画の再生がはじまると岩場に波が打ち付ける映像と共に『あんだーらいぶ』のロゴが表示される。どこかの日本映画の制作配給を行っている某社のパロディなのはそちらに明るくない私ですら察せられる。あの準備期間の中よくこんな動画を撮影できたなと感心していた。どこかフリー素材的なもので持って来てたりするのだろうか?

「えーっとこのシーンに関してメモがあるみたいですね……社長がスタッフから『撮って来て!』って言われてカメラ持たされて1人で撮影してきたそうです」

「草」

「草で済ませないで下さいよ。柊先輩。自社の社長に一体何させてるんですか」

「いや、もうこれ笑ってやるしかないじゃん」

[草ァ!]

[社長の扱いが雑ぅ!]

[今ちょっと社長の「冷たッ!」って声聞こえたぞ]

[右下にちっちゃく社長撮影って書いてあって草]

あんだーらいぶのロゴが出たシーンで映像は一時停止。柊先輩が笑いながら何度もそのシーンを繰り返し再生させていた。確かに笑うしかない状況ではあるけれども。制作上のプチ情報に関するメモが動画と共に送付されていたのでそれを読み上げたが、本当に何やってるんですかね社長……このオープニング映像は素材映像を買ったわけではなく、我があんだーらいぶのトップが自らが撮影してきたもののようだ。

ちなみにオープニングで本編がはじまってもいないのに既に配信時間は15分以上経過している。こんなノリで大丈夫なんだろうか。

◇◆◇◆◇◆

あんだーらいぶを語るスレ XXX配信目

745 名無しのライバー ID:cWLMH3Aoi

もう動画出来たのか

早すぎワロタ

746 名無しのライバー ID:q0uwBfHB0

あんらいスタッフ君が数日で作ってくれたぜ

747 名無しのライバー ID:6z9aLpVg/

仕事はえーよ

748 名無しのライバー ID:AK5qpt5b1

それを同時視聴する枠をする男子組

749 名無しのライバー ID:MoBthread

オープニングの波の映像(社長撮影)

社長「冷たッ!」

降ろしたてのスニーカーが濡れて凹む

750 名無しのライバー ID:wxy53z6L5

>>749

社長何で毎回登場する度に不憫な目に合ってるんだよ!

751 名無しのライバー ID:pFymjYnN4

>>749

社長草

752 名無しのライバー ID:V4p0OoS+4

>>749

あんらいスタッフ君にも玩具にされてるのかよ!

753 名無しのライバー ID:Tatvfzppu

急ぎなのになんでこんな小ネタに力入れるんだよ!

754 名無しのライバー ID:xWGT/OaP/

そこはホラ、まあ……あんらいだし?

755 名無しのライバー ID:7tM9nk4IU

脱サラの助手席をめぐってじゃんけんする

あさちゃん、ミカ

756 名無しのライバー ID:NEuLSagh2

キッズかな?

757 名無しのライバー ID:e4lopuK5S

ミカよりあさちゃんの方が

道案内とかしっかりしてくれそう(小並感)

758 名無しのライバー ID:URs/oGiM/

ミカ絶対変な道に案内しそう

759 名無しのライバー ID:caRuUzvZw

脱サラ「修学旅行の時じゃんけんで負けた人が

罰ゲーム扱いで私の隣の席だったりしました」

760 名無しのライバー ID:oOn89h1bP

>>759

嬉しそうにそんなこと語るなよ

761 名無しのライバー ID:E763k0JY4

>>759

流れるように激重過去話トークするのやめてもろて……

762 名無しのライバー ID:CqKDd4lKF

>>759

ロ、ロールプレイ……だよな……?

763 名無しのライバー ID:F5RYOzSf2

だったら良かったよね……

764 名無しのライバー ID:9zueEYw8u

速報 れいあさはあった

動画本編

あさちゃん「はい、あーん」

脱サラ「あ、あーん?」

同時視聴

ミカ「ずーるーい!」

あさちゃん「ふふん!」

脱サラ「雫ちゃんとはよくやってますけれどね(ドヤァ)」

畳「唐突に変な自慢を挟むなよ」

765 名無しのライバー ID:gckineki/

あ゛?!

766 名無しのライバー ID:/yurisuko

もっとやれ!

767 名無しのライバー ID:5UHcen+mv

運転中の彼氏にあーんするシチュですかね?

768 名無しのライバー ID:vnfDBJAXk

あさちゃんがやると脳がバグるからやめてくれ

ワイは女の子が好きなんや……

769 名無しのライバー ID:TC6VF2dzI

あの子声も中性的やしなぁ

770 名無しのライバー ID:0WMMughyl

同時視聴枠

畳「絵面だけ見るともう恋人のそれなんだよなぁ」

ミカ「前なんか女の子にナンパされてたっすよね」

あさちゃん「稀によくある。怜君はよく人に道聞かれてる」

脱サラ「よくスーパーでも場所聞かれる」

771 名無しのライバー ID:HyuHMBHcP

なんか知らんけど良いヤツなんやろ感があるんやろなぁ

772 名無しのライバー ID:2YJBjUGiS

関係者誰に聞いても「良い人」だからな

773 名無しのライバー ID:vpxanaGyw

なお現実は非情である

アンチ「脱サラはカス!」

774 名無しのライバー ID:+gqST8Wwe

単に女性関係者から好かれるのが

気に食わないだけじゃないですか

775 名無しのライバー ID:NdIX5WrOh

異性と絡みが少なくなった分男子組との関係性が濃くなってるのは

不幸中の幸いというべきか

776 名無しのライバー ID:1l5HMWa+O

脱サラ「でもこうして旅行するとか想像もしてなかった」

畳「確かに。男子が倍になったもんな」

あさちゃん「昔は少し肩身が狭いところがあったけれど、最近はそうでもなくなった」

ミカ「俺はマジでここでVになれてよかったって思ってるっすよ」

777 名無しのライバー ID:h/TLQZ72Z

確かに感慨深いな

778 名無しのライバー ID:D8bH6DSNU

随分と大所帯になったもんだぜ……

779 名無しのライバー ID:odJLAHDi2

デビュー当初とか脱サラガチで孤立してたしなぁ

780 名無しのライバー ID:2cynxGbwA

最初期の鳴かず飛ばずだった頃と

パコガワ事件があんらいにおける暗黒期

781 名無しのライバー ID:nSmO1lre+

動画本編

畳「なんか女子組から通話来てるわ」

ハッス「いえーい、男子組ぃ! 見てる~?」

ミカ「なにこれ」

あさちゃん「ろくでもないことしてるのだけは分かる」

脱サラ「楽しそうですね」

782 名無しのライバー ID:wlshHplZl

酢昆布ネキのあのファンアート

サラッと動画で採用されてて草

783 名無しのライバー ID:EBkCdphSV

許可を取りに行ったのも

許可を出したのにも驚きだよ!

784 名無しのライバー ID:MoBthread

でもこれ綺麗に描きなおしてフルカラー化してるよな?

785 名無しのライバー ID:q009o/npH

マジやん……

786 名無しのライバー ID:jRmIWuiho

無償の愛だけで描いてそう

787 名無しのライバー ID:lRkY3JQ9R

動画本編

畳「よし、これに対抗して何か送らねば……!」

ミカ「サービスエリアでアイス買おう!!」

同時視聴枠

畳「振り返るとどうしてこういう発想になったんだろうか」

ミカ「えーっと……ノリ?」

あさちゃん「鎖骨で取り返したからセーフ」

脱サラ「あれから謎に鎖骨の人とか言われるんですけれど……」

788 名無しのライバー ID:j6JoL66Mu

ノリが完全に大学生の悪友同士のそれなんだよなぁ

それが良いんだけどさ

789 名無しのライバー ID:TtkjgYcbH

脱サラに鎖骨エッチ属性が付与された

790 名無しのライバー ID:gckineki/

あ゛?

元からえっちだろ!

791 名無しのライバー ID:AldShfGVp

元々公式イラストでも細かく描かれてるし

ある意味公式見解通りではあるんだよな

792 名無しのライバー ID:NihR1joEN

脱サラ「旅館には事前に交渉の上撮影、録音の許可は頂いております」

畳「女将さん応対してるとき俺たちのマネージャーと勘違いされてたんだよな」

ミカ「不意打ちすぎて録音すらできてなかった」

あさちゃん「怜君も否定すらしてなかった」

793 名無しのライバー ID:5FYAQpr7f

794 名無しのライバー ID:bze5npSGO

脱サラはマネージャー……

女将さん流石は見る目があるな

『アラサーがVTuberになった話。』書籍版7巻発売中です。

何卒リアルスパチャで応援頂けますと幸いです。

【7巻特典情報】

■メロンブックスさん

・7巻有償特典『御霊カリン 因縁のコラボの背景』

・7巻通常特典『葵 陽葵 月と太陽と私』

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=3221896

■ゲーマーズさん

・7巻有償特典『朝比奈あさひ 僕なりのケジメ』

・7巻通常特典『犬神狂衣 足止めクイズ大会』

https://www.gamers.co.jp/pd/10828486/

■アニメイトさん

・7巻特典『イラストカード』

https://www.animate-onlineshop.jp/products/detail.php?product_id=3201852

■BOOK☆WALKERさん

・7巻購入特典『アレイナ・アーレンス「わたしの出番少なくない?」』

https://bookwalker.jp/deb61346c0-6428-4589-85a7-bdd0842e8e84/

コミカライズ版3巻発売中です

限定版の特典付きがございます

■メロンブックスさん

アレイナ・アーレンス アクリルフィギュア

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=3080224

■ゲーマーズさん

柊兄妹 アクリルフィギュア

https://www.gamers.co.jp/pn/pd/10815556/

コミカライズ版連載開始しています。

次回更新は11/22更新予定です。

https://comic-walker.com/detail/KC_005559_S?episodeType=first


This website is on the brink of collapse. I’m forced to place rather intrusive ads. Subscribe for just $1 to get unlimited access to the Translation Tool and remove all ads.

A Thirty-Something Becomes a VTuber

A Thirty-Something Becomes a VTuber

アラサーがVTuberになった話
Score 4.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2022 Native Language: Japanese
After quitting a toxic, overworking job on the brink of burnout, I, a thirty-something, somehow ended up becoming a VTuber named Kanzaka Rei under the virtual talent agency “UnderLive,” all thanks to my little sister’s persuasion. “I don’t really get this VTuber thing, but I’ll give it my all!” I thought, brimming with enthusiasm. However, in the female-dominated world of UnderLive, just being a male VTuber gets me bashed by viewers. To make matters worse, on just my second day, a fellow debutant causes a massive scandal, leading to their firing! Will this thirty-something VTuber, swarmed by haters, have any future at all!? …Well, it’s probably still better than working myself to death, right?

Comment

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

Options

not work with dark mode
Reset