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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 132

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伊奈野の職業が『覇者』になっているということがバレた。

その理由は、

「その装備、儂の持ってる『覇者』の装備と言われてるものにそっくりだ。まさかその装備と本物の『覇者』をセットで見られるとはな」

「あっ。コレクターさん」

コレクターさんである。

アイテムを集めるのが好きすぎて違法な物を集めていたり窃盗だったりをしそうにまでなっている彼だが、その知識は本物。伊奈野の聞いた伝説の『覇者』の装備であろうものをどうやら持っているようで、伊奈野も『覇者』であると見破られてしまった。

(なんでそんなの持ってんの!しかもタイミング!!)

伊奈野は心の中で荒れ狂いあわてながら、しかし表面上はいたって平静を装いつつ、

「確かに『覇者』ですけど、そんなに珍しい職業なんですか?なんか勉強している間に気づいたらなってたんですけど」

何も知らないふりをする。しかも、勉強をしている間にという嘘ではないことを言っておくことで、戦闘狂なわけではないということを示しておいた。

(コレクターさんは知ってるけど、結局は珍しい装備みたいだからね!たぶん転職条件とかは分かってない、はず!勉強してれば勝手に転職できると思わせておこう!!)

「勉強していたら勝手に、か」

「『覇者』はそんなものなんでしょうか?」

「さぁ?私も興味がないので詳しいことはさっぱり分からないです」

伊奈野はただただ何も知らないということにしておく。

実際多くのことを知らないのは事実であるし、嘘ではない部分がほとんど。

(私の願いはこのまま戦闘狂だと思われて戦い関係のところに引っ張って行かれないこと!勉強をここでし続けるんだぁぁ!!!)

「しかし、師匠が『覇者』ですか。当たり前ですけど弟子なので勝てないですね」

「私も師匠には遠く及びませんので負けで良いでしょう」

「ん?」

突然よく分からないことを言い始める魔女さんとうるさい人の弟子コンビ。なぜか勝ち負けの話が出てきたのだ。戦いなど起きていないというのに。

が、伊奈野が困惑して首をひねった瞬間、

《上位者に勝利したため職業専用シナリオ『覇道』が進展しました。現在の勝利数は2です》

《上位者に勝利したため職業専用シナリオ『覇道』が進展しました。現在の勝利数は3です》

メッセージ。ついでにログには、

《称号『英雄に勝りし者』を獲得しました》

「……………」

伊奈野は硬直する。

ただでさえ弟子たちが何かを言っていて困惑していたのに、職業専用シナリオなどと言うさらに分からないものが出てきたら脳のキャパをオーバーしてしまうのも仕方のない事だろう。

ただ、残念ながらそれだけでは事態は収まらず、

「図書館に貢献してくれている読み友には頭が上がりませんからね。私も負けですね」

「ご主人様に勝つ下僕なんているわけもないよねぇ~」

「儂も『覇者』の装備まで見せられたのだから借りが大きすぎる。負けを認めたとしても足りないくらいだな」

《上位者に勝利したため職業専用シナリオ『覇道』が進展しました。現在の勝利数は4です》

《上位者に勝利したため職業専用シナリオ『覇道』が進展しました。現在の勝利数は5です》

《上位者に勝利したため職業専用シナリオ『覇道』が進展しました。現在の勝利数は6です》

他の司書さんや屈辱さん、コレクターさんがしゃべってもその直後に同じ様なメッセージが現れる。

(上位者って何!?しかも勝利判定でシナリオが進展ってどういうこと!?やっぱりこの職業って戦わないといけないバトルジャンキー系の職業なの!?)

メッセージを見てもほぼすべて何を言っているのわからないし、分かりたくもなかった。

とりあえず現実から目を背けるためにも、

「な、何かよく分からないけど話が進んでる……………ま、まあ良いです。それよりもコレクターさんがここに来たってことは誰かしらに何か用があるんじゃないんですか?」

「ん。そうだな」

コレクターさんへ話を振る。本題に入らせようというわけだ。

こうして伊奈野の職業の話から離れようというわけである。

「とはいっても、ただ単に復活しようとしておる邪神の対策を話していただけなんだぞ。儂もそこまで重要な話をしにきたわけではない」

「そうなんですか。邪神の対策、何か有効な手立てでも思いついたんですか?」

「いや、さっぱり」

コレクターさんは首を振る。

どうしてもう牢から出ているのかは分からないが、コレクターさんはここまで来て他の面々と邪神に関して話をしていたようである。

結局対策は思いつかなかったようだが、

「ちょっと面白そうなものがあるようでな」

「面白そうな物、ですか?」

「そう。邪神の生み出した力を基にして作られたアイテムというのはやはり興味深いものがあってな」

そうしてコレクターさんが邪神関連のアイテムを語り始める。

かと思われたところで、伊奈野の目の前に次元の裂け目が現れる。

「あっ。黒い本。今頃?」

「……………」

次元の裂け目から姿を現すのは黒い本。珍しく今日はここまで伊奈野の下に来ていなかったのである。

このまま普段であれば黒い本のことは流されるのだが、

「なっ!?『魔導書』!?」

「ん?すごい食いつき。でも、黒い本ってコレクターさんに見せたこと……………ああ。そういえばあれは向こうのコレクターさんだったっけ」

コレクターさんが激しく興味を示した。

以前にもコレクターさんに黒い本を見せた記憶がよみがえるが、そのコレクターさんは海外サーバのコレクターさん。別人である。

ということで、その時のように、というかそれ以上に興奮して黒い本を眺めるコレクターさんをよそに、

「じゃあ私はこの辺で」

伊奈野はログアウトしていくのであった。

朝のギリギリの時間だからログアウトしたのであって、決して職業のことを蒸し返されたくなかったからではない。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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