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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 133

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最初の2人の会話はネタです。

タイトルで分かる人は分かりますかね?分からない方は、タイトルをコピーして検索してもらえれば元ネタが出てくる………かな?

「聞いてよ瑠季ちゃん」

「ん?何ですの?」

「私ゲームでなんか勝手に転職してたんだけど」

「ほぅ」

「なんか戦闘狂と間違えられそうな職業だったから隠そうと思ってるの。まあ、さっきバレちゃったんだけどね」

「ん?」

「でも、なんかうやむやにできそうだったからうやむやにしようと思うんだ~。ね?良い考えでしょ?瑠季ちゃん!」

「せやな~、ですわ」

適当な会話をしつつ登校する伊奈野と使用人の瑠季。

彼女たちの話題は今日も勉強とゲームである。普段は伊奈野が聞き役なのだが、珍しいことにゲーム内でのことを語っているため瑠季も積極的に聞き手に回っている。

ちなみに心の中で、

(ちょっと情報収集をして、お嬢様のゲームでの様子を探るべきですわね。勉強をさぼってゲームに熱中していたらまずいですわ。普段の様子からそれはないとは思いますけど、クイズ大会を優勝しているから微妙に信用できないんですわよねぇ~……………実際転職していらっしゃるみたいですし。というか強制で転職ってことは特殊職ですわよね?私の職業もそうですけど、特殊職なんて相当やり込んでないとでないんですのよ?)

などと思われていたりはしない。そんな事実は存在しないのだ。

「お嬢様の転職条件って何でしたの?」

「転職条件?私も特に詳しく調べたわけじゃないから分かんないんだよねぇ」

「そうなんですの?………ちなみに私は爵位をもらうことが条件でしたけど、そういうことがあったりは?」

「特にないかなぁ~」

伊奈野は首を振る。それとともに、

(あっ。爵位とかもらえるんだ!貴族になったなら、本当にしっかりと悪役令嬢路線を進めてるんだね………)

瑠季が予想以上にしっかりと目指している者へと進んでいることを知って感心する。

爵位をもらうのは微妙に違うような気もするが、貴族関係者になるのはとても悪役令嬢に近くなった証である。

「悪いことしてもみ消してそうだねぇ」

「ふふふっ。分かってしまいますわよね。そうなのです。私は権力をかさに着た悪役!誰もが恐れる悪役令嬢なのですわ!」

(ないとは思うけど、ゲームで捕まりそうになったら瑠季ちゃんを頼ればいいかなぁ………というか、爵位を得たら強制転職なんだ。ということは、私もどうにかして貴族になれば『覇者』じゃなくなる可能性もある?)

閃いてしまった伊奈野。

目を輝かせながら、

「ちなみに貴族のお仕事って何があるの?」

「ん~。そうですわね。たいていの場合領地持ちですから、その場合は領地運営。私や一部の領地なしの貴族は、宮廷での仕事だったり外交だったり内政だったりの仕事が割り振られておりますわね」

「へ、へぇ~。大変そうだねぇ~」

「そうですわね。正直悪役令嬢とか言ってますけど、陥れたプレイヤーの数より救ったNPCの数の方が断然多いと思っていますわ」

「そ、そっか」

(うん。なしだね。貴族になんてなったら勉強できなさそう)

速攻で希望はついえた。残念ながら伊奈野が貴族になることは今のところないようだ。

ただ、影響は少なからずあったようで、

「骸さん」

『む?なんだ?』

「何か特殊職の転職条件を知りませんか!」

伊奈野は学校終わりのログイン後、海外サーバの骸さんへ転職の条件を尋ねた。

今の覇者から他の職業に強制的に転職させてもらえばいいと考えたのである。

(転職のやり方とかはわからないけど、条件を満たしたら勝手に転職するタイプの職業でなら上書きできるはず!)

『まあ構わんが。有名なものと余の専門であるネクロマンサー系の知っているものを教えよう。まず………』

覇者から転職するため、他の職業へ強制的に転職させられる条件を聞いていく。その中には簡単そうなものから非常に難しいものまで様々。たださすがに勉強の片手間で即座に達成できそうなものはなかったため、

「まあ、できそうなものからやっていきます」

『うむ。それが良いだろう』

色々と手を出してみて、気づきはしないがスキルなどを獲得しつつ条件達成を目指して努力していく。

ただそんな中、

『しかし、もう何かシナリオが進行したのか?』

「シナリオ?ああ。そういえば進行しましたけど、それがどうかしたんですか?」

『進行して何かしらシナリオは達成したということだろう?余も協力者としてシナリオを進展させるために敗北ということにしておいたからな。どの程度勝利する必要があるのかは分からないが、『覇者』なのであれば余のような上位者に一定数勝利することでシナリオが進んでいくのだろう?』

「ん?そ、そうなんですか?」

『違うのか?余はてっきりそうだと思っていたのだが』

伊奈野に知識がないため、微妙に進展しない会話。

しかし、そこで驚愕させられる言葉が続き、

『シナリオがある程度進まないと特殊職の場合転職できないだろう?』

「……………え?」

まさかの事実である。

どうやらシナリオというメッセージでだけは何度も見たそれを完了させないと、伊奈野は転職することができないようである。

「そ、それは、他の特殊職の転職条件を満たしても、ですか?」

『うむ。そうだな。特殊職のシナリオというのはそれほどまでに重要なものであるということだ。中断などはされないしできないようになっている』

「そ、そんな………」

せっかく『覇者』から逃れられると思っていたというのに、その願いはかなわないようだった。

伊奈野にはあまりにもショックが大きすぎる事実だ。

「あまり大ごとにしたくないんですけど、他の知り合いにバレてしまったんですよねぇ………あまり騒がれても勉強ができなくなってしまうんですけど」

落ち込む伊奈野。

そんな彼女は知らない。

彼女のログには、彼女が知らない間にシナリオの進展報告がいくつか追加で来ていることを。つまり、かなり進展しているということを。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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