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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 150

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イベントにおける黒チーム。

それは、英雄や準英雄とかかわりのある者しか入れない特殊なチームとなっていた。

イベントはチーム戦としか発表されておらず、黒は公式が意図的に隠した第3陣営のようなもの。イベントの途中から黒が暴れまわって、パートナーや準パートナーとしての力というのを見せつけようという話でまとまっていたし、運営もそうなるよう仕向けていたのだが、

「マズいですわ!このままでは私たち霞んでしまいますわよ!?インパクトに欠け過ぎてて、きっと印象は薄いですわ!!」

「今から出ても予定を繰り上げていくでござる!」

「少しでも爪痕を残すしかない、ニャ~」

誰かさんが参加していた全プレイヤーを同時にキルし、しかもそれによって生まれた死者を利用して誰かさんが連鎖爆発を引き起こしているため黒チームの顔を知られている主要メンバーたちがかすんでしまう。

ということで遅れて参加する予定だった黒チームの面々が一斉にイベントに参加し、

「早くどこかへ……………って、ん?幼女?」

「むふぉぉ!!YesロリータNOタッチでござるよ!!」

「コラ。女の子の寝顔を見ちゃダメ……………ニャ~」

小屋に集まった者達は急いでバトルフィールドに出ようとするが、直前でそれを止める。

そんな彼ら彼女らの前にいるのは、眠っている幼女。

そう。マターである。

「お、お~い。起きてくださいまし」

「……………くぅ」

「ダ、ダメですわね。起きませんわ」

数人が声をかけるが、全く起きる気配がない。この程度で起きるような浅い睡眠はしていないのだ。

流石に起こすのも忍びないということでやってきた者達は一度攻撃に出ようということになり、

「…………いや。無理無理無理無理無理無理m、ギャアアァァァァ!!!????」

「撤退!撤退ですわ!!」

「これは駄目ですね……………」

まず待ち構えていたのが毒の霧。これにより状態異常を付与させられる。

そしてさらに引き起こされるのが、アンデットの自爆。自爆させたことによりさらにキルが発生するため、そこで更なる自爆の源が出来上がってしまうのだ。

実質無限に引き起こされる爆発により誰もフィールドに出ていられるような状況ではなくなり、黒チームの面々もおとなしく小屋へ帰るしかなかった。

「な、何なんですの?もうこれ、何が起きてるのかさっぱりわかりませんわ………」

「こ、殺されたぁ。ぐえぇぇぇ」

「……………軟弱ニャ~」

誰も状態異常から身を守りながら自爆特攻に耐え続けることなどできない。

というか、1名だけではあるがキルされたものもいる。

ちなみにキルされたのは王女のパートナーであり下僕であるプレイヤーなのだが、なぜか驚かれることはなかった。1人だけだというのに、なぜか驚かれないのである。

「……………いじめだ」

「順当な評価でしてよ」

不満の声はバッサリ切られる。

そんな様子で何も解決策が浮かんでこないまま時間だけが進んでいき、

『……………そこまで。決着がつきましたので皆さんは転送されます。結果発表までしばらくお待ちください』

ついに何もできないままイベントが終わる。

しかもイベントの終了時刻は制限時間通りの時間ではなく、

『合計ポイントが500万を超えたため黒チームの特殊勝利です』

不可能だと考えられていた条件を達成しての勝利である。

本来ならここで終わりになるのだが、さすがにここで終わるのはあまりにもひどいということで、もう一度イベントが行われるということになり、

『えぇ~。先ほどの試合で黒チームに所属しポイント獲得数で1位と2位になっていたプレイヤーの方々は2回目には参加できません。個人での勝ち抜けのようなものだとお考え下さい』

しかも普段ではありえない特定の問題を起こしていない個人へ対しての出場禁止まで決まった。

そうなるとフィールドから出ていく必要のいるプレイヤーが1名いて、

「……………ん」

「あっ。起きましたわ!」

小屋で寝ていたマターがついにまぶたを開けその身を起こす。

それに気づき事情を尋ねようと集まってきた他の黒チームの面々に対し彼女は、

「私は、おこぼれ。原因は、賢者の師匠」

とだけ言ってイベントフィールドから退出した。

「「「「へ?」」」」

残された者達はそのあまりにも一方的で分かりにくい説明に首を傾げ、

「「「「け、賢者の師匠怖ぇ~」」」」

という結論になった。

では、そんな賢者の師匠がとっくの昔にイベントフィールドから退出して何をしているのかというと、

『我こそは大天使であるぞ!劣等種ども、ひざまずけ!!』

「う、うわぁ~。なんか変なのが来たね」

「そ、そうだね。ご主人たま。どうするの?」

「どうするって言われても………放置で良いんじゃない?」

「え?で、でも、こっちに攻撃してくるかもしれないよ」

「そう?まあそう見えなくもないけど………うぅん。まあ面倒だけど、何かしてくるようならちょっと私も対処に動いた方が良いかな。今ほとんどこの辺人いないし、動くなら私しかいないよねぇ」

「ご、ご主人たま、頑張え~!!」

舌足らずなショタから応援されていた。

そんな彼女の目の前では、大きな羽をはやした巨人のような巨大な存在が機嫌の悪そうな顔で伊奈野を含めた街を見下ろしていた。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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