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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 182

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伊奈野とて友人との不和があればさすがに動揺してしまうものである。

できないわけではないが微妙に勉強にも手がつかず、

「時間経過で勝手に解決する問題ではあると思うんだけど………気分転換しようかな」

伊奈野はおとなしく今日は勉強を最低限にして休むこととする。

なんとなくダンジョンに行ってそこそこ付き合いの長い骸さんや炎さんと一緒にいる気にならず、別のサーバへと行くことにした。

適当に人が少なそうな場所を選び、ログインしていく。

「………んぉ?なんか雰囲気が全然違う」

ログインして伊奈野がスポーンするのは他のサーバと同じで噴水のある地点なのだが、明らかに周囲の風景が知っているものと違う。

それは何かの宗教に染め上げられているとかそういったものではなく、

「なんか、ゾンビ化でもしたのかなって感じだけど」

ゾンビパニックでも起きたのかと思うような、荒廃した世界。

あちこちに瓦礫が転がっていて、火事でも起こっているのか視界の隅の方で何か所か淡く光っているところもある。なんだかメンタルを回復するのにはあまり適していなさそうな場所だった。

「まあいっか。何があったのかは分かんないけど、とりあえず隠れておこうかな」

こんな世界なのだから危険があるのかもしれない。そう考えて伊奈野は崩れた瓦礫の奥の方の、周囲からは発見されにくく逆に中からは外を見やすい場所へと移動した。

そしてそのまま座り込み、ぼぉっと周囲の様子を眺め続ける。

1時間も2時間も、特に何をするでもなくとりとめのないことを考えたりほとんど何も考えなかったり、それこそ、

《スキル『無心1』を獲得しました》

《称号『無の境地』を獲得しました》

こんなログが流れるくらいには大したことを考えていなかった。

たまにどこかで咆哮や爆発音や何かが倒壊する音が聞こえてくるが、全て聞こえていないかのように動じずぼぉっとし続ける。

そうしていると、

「ごしゅじんたま~。どうしたのぉ?」

「あっ。黒い本。来たんだ」

伊奈野の目の前で空間に裂け目が入り、黒い本が現れてくる。周囲に人がいないことを確認すると人化して、事情を尋ねてきた。

やはり黒い本も伊奈野が勉強をしていないと違和感を感じるようになってしまったようだ。

「ちょっといろいろあって、今日はお休みだよ」

「そうなの?じゃあね。じゃあね!僕も一緒にお休み!」

「そっか。なら、一緒に休もうか」

黒い本は恋愛とかしたことのなさそうな、屈託のない笑みを浮かべて伊奈野の隣に座る。

そうして今度は2人で話をしたりぼぉっとしたり、また時間を浪費していく。

「すごい荒れてるね~」

「そうだね。何があったんだろ」

「ん~?何だろ~?」

「核爆弾……………にしては被害がちっちゃいかな」

「おぉ~。核爆弾~。もっと核爆弾はすごいの?」

「そうだね。核爆弾はこんなもんじゃないはずだよ。それこそこの辺の被害はもっとすごいんじゃないかな?建ってる建物とかほとんど残ってないはず」

「ほぇ~」

特に深い中身はない、生産性のない会話。しかしそれが、休みという今の時間にはとてもしっかりと合うものだった。

そのまま何時間過ぎ去っただろうか。

伊奈野がここまで無駄にした時間でいつもなら何問くらい問題が解けたかな~などと7度目くらいに考えたところで、

「………なんか、音聞こえない?」

「ああ。そういえば、聞こえるかも」

黒い本が辺りをきょろきょろと見まわしだす。

ズスンズスンッ!という少しどころではなくかなり重そうな足音と共に、何かが移動しているのが分かる。

そしてその足音はだんだんと、

「大きくなってきてる?」

「そうだね。近づいてきてるみたい……………SAN値チェックが必要かな?」

「SAN値チェック?何それ?」

「ん~。何でもないよ。たいしたことじゃない」

近づいてくる足音。それに気が付いて昼休みに瑠季とかわした軽口で出てきた言葉を思い出したが、黒い本には伝わらず伊奈野は笑ってごまかす。

だんだんと近づいてくる足音に、もしかしたらキルされるかもなぁなんて適当に考えながら待っていると、

「ん。止まった」

地面の振動が直接伊奈野のあたりまで伝わってくるようになり、かなり大きく聞こえるようになっていた足音が突如として止まった。いつの間にか伊奈野の周りは暗く影に覆われており、それはつまり、

「おぉ。大きい~」

伊奈野が上を見上げてみれば、巨大な黒い化け物が腕のようなものを振り上げているところが見えた。その怪物の目は明らかに伊奈野のことを捉えていて、その振り上げられたものもまた、

伊奈野が反応できないほどの速さ。それにより怪物の腕が振り下ろされる。

気づいたときには腕が伊奈野の目の前すれすれにあり、

「あ、危なっ!何てことしてくれてるのよ、この化け物!!」

伊奈野の耳に、聞き覚えがあるような気がするがどこかその記憶にあるものよりも棘が多い声が聞こえてきた。

それは、

「魔女、さん?」

「魔女さん?私のことですか?じゃあ今日から私は魔女さんに改名しますね!いやぁ~救世主様に会えて私は幸せです!お久しぶりですね!!」

「え?あっ。はい?」

魔女さんである。このサーバの魔女さんであった。

どうやら魔女さんの方は伊奈野と会った記憶があるようだが、残念なことにこのサーバの記憶もあまりなければさらにその知らないサーバで魔女さんに会った記憶もない。

ということで、

「あれ?会ったことありましたっけ?」

と聞いてみれば、

「あぁ~。そうですよね。あんなにあっさり私を救った救世主様ですし、きっとたくさんの人を救ってきてるんですよね。それなら私を救ってくださったことも覚えていなくとも仕方がないですね」

という言葉が返ってくる。

とりあえずここまでのことを考えると、怪物と魔女さんは一緒に行動をしている存在であり、おそらく怪物が伊奈野を襲うことはない。

(キルされるってことはないのかな………まあそれならそれでいいけど)

何故怪物と一緒にいるのかは分からないが、伊奈野も海外サーバの魔女さんが様々な扱いを受けていることは記憶に残っているため深くは考えない。

そのまま魔女さんと別れてまたボォッとしようとしたのだが、

「救世主様は、そんなところに1人ですわってどうされたんですか?何かあるなら、お話聞きましょうか?」

「え?別に1人では………」

1人で座っている可哀想なやつ認定をされたので、伊奈野は慌てて否定しようと隣を見る。しかしそこには黒い少年の姿はなく、

(あっ。黒い本、人見知りだから本に戻ってるぅぅ!!!)

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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