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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 209

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黒い本にケーキのコスプレ衣装を着せて、さらにそれを固定装備というものに登録した伊奈野。

固定装備というものが何かはよく分かっていないが、伊奈野は変化を色々と感じられて、

「ん?こっちにもそれ着てこれるの?」

「う、うん。固定化したから、もう脱げないけど」

脱げなくなる代わりに、伊奈野がダンジョンのあるサーバに行った時も黒い本はそれを着たまま転移することができるようになっていた。

つまり、装備を他のサーバにまで持ってくることができたというわけである。これはかなりの結果だろう。何せ、伊奈野はアイテムの類は課金をしないと他のサーバへ持っていくことはなかなかできないということを瑠季から学んでいるのだから。

(実質課金したのと同じ効果を出せるってこと?まあ私自身の強化にはならないから課金の方が効果は高いのかもしれないけど………)

「すごいね。そういうこともできるんだ」

「え、えへへ。僕凄い?」

「凄い凄い……………凄いから、またあの黒い空間に連れていってくれない?あの、問題がたくさん出てくる面白い空間に」

「む、無理だよぉ~」

「えぇ~」

適当に褒めつつついでに流れでいつぞやの黒い本が暴走することにより作り上げた黒い空間に連れて行ってほしいと頼むのだが、断られてしまった。流されなかったかと伊奈野は心の中で舌打ちを。

それはそれとして、黒い本の変化はどこでもその衣装を持っていけるようになったことだけではなく、

「ん?本の時の表紙もちょっと変わってる。クリスマス仕様……………っていうか、ケーキ仕様?」

本の状態の時の見た目も少し変化していた。これは、厨二病に抵抗がある伊奈野も大歓喜な変化だ。

痛々しい黒歴史ノートのような見た目から所々にイチゴやクリーム、サンタやろうそく、チョコレートのプレートなどの絵が描かれた、絵本などでありそうな見た目となっているのだ。

「これなら持ち歩いてもそこまで恥ずかしくない?前に比べれば全然問題はなさそうかな」

明らかに今のケーキのような絵本も持っていれば目立つことは間違いなしなのだが、これまでの黒い本の印象と影響があまりにも強すぎたため伊奈野の感覚もマヒしてしまっている。そのため、なんだかこの黒い本(というか白い本)ならば持ち歩いてもいいような気がしたのだ。

「……………さて、じゃあ私はプレゼント交換のところで『龍落とし』の練習でもしてこようかな」

白い本に変化して持ち歩いても良いかと思ったとしても、だからと言ってわざわざ持ち歩いて外に出ようという気持ちは一切わかず。

伊奈野は数日前に体験したダンジョンのプレゼント交換の階層へと転移していく。目的は本人がつぶやいているように『龍落とし』の練習のため。

急に装備が変わって敵の攻撃の間合いが変わるというのはなかなか対応できなかったため、休憩時間はそれの対応に少し当てようと考えている。

そうして転移してみると、

「あれ?変わってる?」

その光景は、先日のものとは変わっていた。

伊奈野の知っている雪だるまだらけな物とは違い、そこにいるのは雪だるまだけではない。骸さんの配下だと思われるアンデットたちがずらっと並んでいるのだ。

伊奈野が驚いているとそんな中また伊奈野の手に何か触れるものがあって、

「あれ?黒い本、来たの?」

伊奈野の手に収まった黒い本。普段はあまり来ることはないのだが、どうやら今回は何か気になる物でもあったのか来たようである。

そうして普段と違うことや前回と違うことに首をひねっているとあっという間に階層の伊奈野が求めていたギミックが発動され、

『プレゼント交換会へようこそ!楽しく歌いながら交換してみましょう』

アナウンスが流れてくる。いつまでも悩んではいられず、伊奈野もいつ攻撃が来ても対応できるように身構えた。

次の瞬間、

『それではプレゼント交換スタート~!』

プレゼント交換という名の装備交換アナウンスと共に、伊奈野の手から感触がなくなる。

つまりそれは、

「え?黒い本も交換対象だったの!?」

このプレゼント交換の対象に、黒い本が選ばれた。

確かに黒い本は装備だが、伊奈野の認識では黒い本というのは非常に特殊な存在のはず。プレゼント交換の対象に選ばれるとは微塵も考えていなかったのだ。

「え?黒い本をモンスターが使ってくるってこと?というか、もう私には戻ってこない?」

突然の別れになってしまう可能性を考えて頭が一瞬真っ白になる伊奈野。

しかし、

「ごしゅじんたま~。どこ~?」

「あっ。黒い本。こっちだよ」

そんな伊奈野の心配をよそに、突然プレゼント交換によって他の場所へ飛ばされた黒い本から困惑したような声が聞こえてくる。どうやらわざわざ人化して呼びかけてきたようだ。その声で黒い本の所有権がモンスターに移ったわけではないこと感じてほっと胸をなでおろしつつ、声をかける。

すると、黒い本も気づいたようでまた本の状態に戻りフヨフヨと近づいてくるのだが、

『プレゼント交換で~す』

「あっ。またどっか行った!?」

伊奈野の下へたどり着くまでに何度も交換に巻き込まれてモンスターたちの下へと移動させられる。

その後何度も伊奈野の元に戻ろうとする黒い本とモンスターの装備が交換されて、地面にはいくつも装備が落ちていくことになるのであった。

「なんかこれ上手く使ったら、空中から武器を振らせて一方的に攻撃するとかいう悪いことできそう」

思いついてしまった伊奈野だが、さすがにそんなことをしても意味はないと考えて頭を振り思考を追いやる。

しかし、その考えが全く実現されないわけではない。

いつの間にかその様子をモニター越しに観察していた骸さんと炎さんが悪い笑みを浮かべ、

「なるほど、空中で交換して、それを落とすのか……………」

「飛ぶタイプのモンスター、ありですね」

などと言いだすのであった。

今日も、ダンジョンはいまだ誰も来ていない階層が進化し地獄へと変わっていくのであった。

ちなみに最終的に何度も転移されるのに疲れた黒い本は次元の裂け目を使ってその階層から出ていき、伊奈野は1人で本来の目的である『龍落とし』の練習をすることになった。

その表情は、どこか寂しげだったとかそんなこともなかったとか……………。


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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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