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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 217

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イヴのイベント略してイヴェントです☆

「師匠、今日は何かイベントとか参加されるんですか?」

「え?イベントですか?」

プレゼント購入後。伊奈野が図書館へ転移して勉強を終わらせて休憩に入ると、魔女さんからそんなことを質問された。

当然だがイベントに参加する気などないのだが、

「え?今日何か特別なことでもあるんですか?」

「はい。この数日間はクリスマスイヴとかいうのでイベントをするって聞いてます」

「……………なる、ほど?」

伊奈野は納得しきれない声を出す、

クリスマスイヴのイベントが数日行なわれるなんて言われればそんな反応になるのは仕方がない。伊奈野の感覚としてはそれには違和感を覚えるものになるのだから。

ただ、間違った話ではないのだ。伊奈野にとってクリスマスイヴというのは12月24日だけだが、現実の12月24日はこのゲームの世界だと3日ある。プレイヤーの感覚に合わせるためにはその3日がすべてクリスマスイヴである必要があるというわけだ。

「じゃあ、その後のクリスマスも数日あるってことですか?」

「そうですね。同じくらいの期間クリスマスはあると聞いてます」

クリスマスが数日ある。それは現実では考えられないようなことだ。

何せもしそんなことをしたものなら、

「え?じゃあその間は毎日子供にプレゼント用意して毎日そこそこ豪勢な食事用意して毎日ケーキ食べるってことですか?贅沢~」

庶民にはお金がかかりすぎて無理な話である。

子供のクリスマスプレゼントを複数買うだけでとんでもない金額になるというのに、そこからさらに数日クリスマス用の食事を作ってケーキを作るなり買うなりするというのは相当な手間と金がかかる。できるはずがないだろう。

それができるNPCたちはかなり生活に余裕があるものなのだなと思い伊奈野が驚いていると、

「いやいや、流石にそんな毎日自宅で何かやるわけではないと思いますよ!?私は家族居ないのではっきりしたことは言えませんけど……………」

悲しい言葉を添えつつ、魔女さんは伊奈野のその考えを否定してくる。

ただ最後に口にしたその悲しい言葉のせいで色々と信じられないため、他の者達にも聞いてみようと思ったのだが、

「ないと思いますよ。まあ私にも家族はいませんが」

「どこかの日だけになると思いますね。私も家族はいませんが」

「ないと思うよ~。僕も家族とかいないけどね~」

「……………」

ここにいるメンバーは全滅らしい。伊奈野は類は友を呼ぶという言葉を思い出し、かわいそうなものを見る目を向けるのであった。

(ん?類とも?もしかして私もそんな感じ?……………い、いやいや。私は家族居るし?お父さんもお母さんも弟たちも瑠季ちゃんもいるし?全然問題ないけど?彼氏とか彼女とかいないけど、全然家族居るし問題ないけど?)

一瞬自分にもその悲しい目線が反射して戻ってくるようなことを錯覚したが、伊奈野は誰に対してなのかよく分からない言い訳を思ってそれを回避する。

ただ、

「家族が、いない?」

「ええ。血縁者はいないと思いますよ」

「私もいないと思いますね」

「私もです」

「僕も~」

「へ、へ~。そうなんですねぇ」

それはそれとして、なんだか重い感じの事情を知って微妙な気持ちにさせられる伊奈野なのであった。

(え?このゲームって、結構シリアスな感じのシナリオだったりするの?ここにいる人たち全員家族居ないってことは、結構な確率で家族はいないものなんだよね?と考えれば、過去になんかあって重い展開がいろいろあったりしそうだし………)

新しいゲームの闇を知る伊奈野なのであった。

聞きづらい部分でもあるし伊奈野自身あまりその話題を掘り下げようとは思えず、

「参加はしませんけど、イベントってどういう感じのことするんでしょう?」

「ああ。なんか、私みたいな恰好をした人がプレゼントを配ったりとか、空飛ぶそりに乗れたりとかするらしいです」

「ほ、ほへぇ?空飛ぶそりってどんな感じのですか?」

「そのままみたいですよ。そりが浮かんで、それを空を飛ぶタイプの魔物が引っ張たりするらしいです」

「へぇ~」

イヴに行なわれるイベントを聞く。

プレゼントを配ったりソリに乗ったりというのはクリスマス当日でも良いような気がするのだが、今日やるらしい。

「魔女さん達は参加するんですか?楽しそうに聞こえますけど」

「あっ。私たちは強制参加なんです」

「あぁ~……………そうなんですね。頑張ってきてください」

自分の意志ではなく強制参加と聞くと、楽しさが大きく変わるように思える。さらに言えば、外を歩き回れと言われるだけでなくそういった人の集まるイベントごとにさえ嫌な格好で出なければならない司書さんや屈辱さんは、かなりかわいそうだった。

ただだからと言って伊奈野にできることはなく、ただ応援するしかないのであった。

「………私、行く」

そんな中、かなり久々に聞く声が聞こえてくる。

声がした方に伊奈野が振り向けば、そこにいるのはイベントに参加するということで久しく見ていなかった、

「マターちゃん。もうイベントは良いの?」

「ん。全部やった。チケットもいっぱい」

マターである。どうやらクリスマス期間中のイベントは、今日や明日のイベントを除いてすべて終わらせたらしく、景品や手に入れたチケットを見せて自慢してくる。

「おぉ~。いっぱいだね……………あっ。そうそう。私もチケットはいっぱいあるし、マターちゃんにもいくつかおすそ分けするね」

「ん。ありがt……………ん?」

伊奈野がチケットを渡し、マターがお礼を言う途中で言葉を止めて首をひねる。

それもそうだろう。

何せ渡されたチケットは、マターが持ってきたものよりも確実に厚く、それこそ2倍くらいあったのだから。

「え?こ、これ……………」

「いや~。なんでか知らないけど、私のところに勝手に増えてきてるんだよね」

マターが目を丸くしながら尋ねると、伊奈野はさらに尋常ではないほどの量のチケットを取り出して笑いだしたため、マターは理解せざるを得なくなる。この伊奈野との、格の違いというものを。

《称号『強者の格付け』を獲得しました》

自分では全くそんなことを思ってはないが、圧倒的な差をつけて勝利してしまった伊奈野。

しかし、マターもここで引き下がるようなことはない。彼女にもプライドはあるため、ここで負けたままでは終われないのだ。ということで、

「今度、イベントある」

「イベント?何の?」

「お昼寝会……………やろ」

伊奈野に、挑戦状が突きつけられる。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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