Switch Mode
Now you can use the translation tool for free for the first 200 chapters of each novel.

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 230

Please login or register to translate this post.

ログイン制限ギリギリ。後10分程度で強制ログアウトさせられるのではないかという時間である。

そんな中、伊奈野は外で行なわれているパレードを黒い本と並んで眺めている。図書館の中からではあまり大きくは見えないが、それでも広い範囲を見ることができるのでこれはこれで楽しい。

「結構人も集まってるね~」

「そうだねぇ。みんな楽しそう……………でも、ご主人たま全然パレード見てないじゃん!」

「いやいや。見てるよ。10秒に1回くらいだけど」

眺めているとは言うが、実際にはあまり伊奈野はパレードを見ていない。チラ見程度である。

その代わりに、伊奈野の前にあり彼女が見ているのは文字の並んだ画面。この残りの時間最大限クリスマスを盛り上げて楽しむために色々と考えているのだ。

「その1回が凄い短いじゃん!……………まあこの後のためだし良いけどね~」

「そうだよ。どちらかと言えば感謝してほしいところだね。私のお陰で楽しいことができるんだから。神様仏様ご主人様ってほめたたえてくれてもいいんだよ」

「わぁー。ご主人たますごーい。天才ー。10年に1度の美少女ー(棒)」

「うわぁ。すっごい棒読み。しかも10年に1度ってそこそこ頻繁に生まれるね。せめてそこは1000年に1度とかにしようよ……………まあこの顔、基本のモデルそのまま使ってると言っても過言ではないし誉められても1ミリもうれしくはないけどさ」

伊奈野が黒い本にほめたたえさせるが、容姿に関しては自身のこだわりなど少しも入っていないゲーム側に有ったサンプルを基にしているのでそこをほめられたところで全く嬉しくはない。

とはいっても、リアルの方で同じことを言われたとしても喜べるかどうかというのは全く別の話であるが。

「……………さて。じゃあそろそろ良いかな。とりあえず今あるチケットは全部交換し終わったよ」

「あっ。終わったの~?じゃあ行こ~!」

伊奈野はイベント用のチケットで交換したアイテムをアイテムボックスに入れ、転移を行なう。それに続いて黒い本も次元に裂け目を入れて移動していった。

ではそうして移動する先はどこかというと、暗くじめじめとした全くクリスマスの明るい雰囲気にもこの冬という季節にも合わない、

「骸さんこんばんは~」

『む?久しいな。何用だ?』

「ちょっとここを借りたいんですけど良いですか?置かせてもらいたい物があって』

『おかせてもらいたいもの?……………まあかまわんぞ。あまり大きくないのであれば好きに使ってくれて構わん。余の弟子も世話になっているようだしな』

「ありがとうございま~す」

骸さんがいる場所。つまり、墓場である。

日本サーバの骸さんとは、マターを弟子にしてほしいと頼みに来た時以来である。

それ以降は手紙を届ける役割などもマターが担っていたので会っていなかったため、かなり久々の再会ということになる。

相変わらず墓場には霧が立ち込めていて、奥の方の様子はあまり見えない。

もちろん、中の様子など外からほとんど確認することはできないだろう。伊奈野はその利点を理解したうえで骸さんに許可まで取って墓場を使うわけで、

「じゃあ黒い本、こっちからこっちをよろしくね。着火はこの魔法陣使って」

「……………」

「ん?黒い本?……………って、あぁそっか。人見知りか」

チケットを使って獲得したアイテムの半分程度と数枚の魔法陣が書かれた紙を伊奈野は黒い本へと手渡す。

ただそれにもかかわらず何も言ってこない黒い本に違和感を感じて伊奈野が見てみると、激しく首を縦に振っているのが見える。そこで黒い本が人見知りを発揮し、その声を骸さんにあまり聞かれたくないのだということを察した。

「私はこっちを担当するから、黒い本は向こう側をお願いねぇ」

「……………(コクコクッ)」

担当する範囲も決め、無言で頷く黒い本を送り出して伊奈野は準備を始める。

ここまで来てわざわざ何をするつもりなのかと言えば、

ヒュ~~~~~、ドンッ!

「た~まや~~」

夜空に光が現れ、大きな花が咲く。1つだけでなく、それに続いて2つ3つと花の数は増えていき、その間に1つ目の花は消えていく。

そう。つまり何を使ったのかと言えば、

「いやぁ~。綺麗だね花火。イルミネーションもいいけど、やっぱり花火も捨てがたい……………まあ、ここだとあんまりよく見えないけど」

花火である。

チケットで交換できる対象に存在することを確認していたので、この際パレードが地味なら自分たちで綺麗な花火を打ち上げて盛り上げてしまおうと考えたわけである。

お手軽に様々な種類の花火が交換できたため、ほぼすべての種類を用意し、さらには数もかなりのものとなっていた。かなりの時間、間違いなく盛り上げることを実行できるだろう。

ただ、1つ問題があるとすればこの墓場には霧があること。

霧によって、花火があまり綺麗には見えないことだ。

ぼやっとした何かが光って少し広がっていることは分かるが、細かくきれいな部分を見ることは残念ながらできないのである。

伊奈野は当然ながら、少し不満げな表情を浮かべている。

「まあ、最後のは見れるように設定してあるしそれが見れればいいかな~」

ただそれも伊奈野とて予想していなかったわけではない。

一応こうなってしまった場合にでも楽しめるように、発火用の魔法陣にはいくつかの種類を持たせており、少し時間が経ってから着火されるように設定してあるものも存在する。

それにつなぐ花火はかなりの数がありフィナーレにするつもりなので、それは見れると考えたわけだ。

「おぉ~。すげぇ盛り上がって、ギャアアアアァァァァァ!!!????」

「イベント中でも殺されるのかよぉぉぉぉ!!!」

「中に、中に入らせてくれえええぇぇぇぇ!!!!」

そんなことをしていると、興味を引かれたプレイヤーたちも寄ってくる。

もしかするとパレードよりもはこちらの方が豪華に見えたかもしれないが、残念ながらここは通常のプレイヤーたちにとってはただの地獄である墓場だ。

無策で入り込めば、骸さんの配下によってあっさり殺されてしまうのである。

とはいえ、そのおかげで伊奈野はその姿を見られることがないし、伊奈野もその効果まで期待して墓場を選んだわけだが。

「……………さて。これで最後」

「ご主人たま。終わった?」

「ああ。うん。終わったよ。じゃあ図書館戻って見てみようか」

設置を始めてから数分。

最後まで置き終わった伊奈野達は転移して図書館まで戻り、窓から空を見上げる。いくつもの花火が開いては消えていき。イベントチケットが1枚1枚消えていく感覚を伊奈野に与える。

「奇麗だねぇ」

「そうだねぇ」

クリスマスの最後を黒い本と2人で迎えることになるとは伊奈野も思っていなかったが、これはこれで悪くないのではないかと思えた。

花火はだんだんとクライマックスに近づくとともに間隔が早まっていき、より明るく空を照らし始める。

そして、最後に、

「……………メリークリスマス」

「ふぅ?メリークリスマス?」

こうして伊奈野の受験生として迎えるクリスマスは終わった。

例年ほど楽しい気持ちで臨むことはできなかったが、受験期間の息抜きとしては十分だったのではないかと思う。

何の影響でとは言わないが、間違いなく今回のクリスマスは特に記憶に残るクリスマスだったのは間違いない。そう。例えば人がソリを引いたりとかそんな記憶が。

(あっ。そういえば骸さんに帰る事とお礼を伝えてなかった気がする……………まあ今度でいっか)

《スキル『イベント作成』を獲得しました》

《称号『盛り上がって行こうぜ』を獲得しました》

《称号『打ち上げ師』を獲得しました》

《称号『クリぼっちは独りじゃない』を獲得しました》

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

Comment

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

Options

not work with dark mode
Reset