Switch Mode
Now you can use the translation tool for free for the first 200 chapters of each novel.

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 235

Please login or register to translate this post.

負い目のある知り合い。ただし、協力したこともあれば捕まえたこともある相手。そんな存在が今、兵士に捕まりながら何かをしようとしていた。もし関われば社会的にも時間的にもデメリットを受けることになるのは間違いない。

そこまで考えて無視をする。そう決めた。

迷ったのは一瞬であり、伊奈野の動きは素早い。

すぐにメニュー画面を開き、最速の動きでその指をログアウトの方へと伸ばしていく。特に邪魔が入ることもなくログアウトに触れることができて、

「あっ!?」

最後の最後、伊奈野の姿が消え去り意識が飛ぶギリギリのところで目がバッチリ合ってしまう。

以前ダンジョンコアを持っていたことによりつかまっていたはずのコレクターさんと。

しかし、もうすでに伊奈野はログアウトを押している。コレクターさんが何か言うより先に、伊奈野の姿は消えていった。

「くぅぅ。気づかれちゃったかぁ。結構最短でログアウト押せたと思ったんだけどなぁ~……………」

とりあえず伊奈野の存在に気づかれた。伊奈野がコレクターさんに気づいていたことに向こうも気づいていたかどうかは分からないが、おそらく次に会うときなどに何か言われるだろうことは容易に予想できる。

「面倒くさいな~。放っておきたいけど……………あの人今までのを見る限り何するか分からないからな~」

できるのであれば無視していたいというのが本音である。ここから先でコレクターさんにかまっている時間などないのだ。時間は有限だし、その有限は受験のために使うつもりなのだから。

ただ、それはそれとしてコレクターさんに好きに動かれるのはもっと厄介なことになりかねないと思うのも確かである。コレクターさんは捕まることも気にしないし平気で他人のものを盗んでいくようなタイプであるため、所謂無敵の人と言われる状態なのではないかと思うわけだ。伊奈野への報復や嫌がらせにどんな手を使ってくるかも分からない。

「珍しいアイテムとか好きみたいだしダンジョンで探しておいた方が良いかな……………あっ、でも、ダンジョンで手に入れても鯖が別だと持っていけないんだった。どうしよ」

コレクターさんの機嫌を取るために必要なものということで最初に思いつくのはやはり珍しいアイテムだ。コレクターと伊奈野が呼ぶのだからそれだけコレクションへの欲求は強いのである。

間違いなく、伊奈野が珍しいアイテムを渡すなりすれば許され機嫌は回復するだろう。

しかし、そうは言っても珍しいアイテムなど簡単に見つけられないのが現状だ。そんなに簡単に手に入れられるのであれば珍しいとは言えない。

「困ったな~……………まあ、走りながら考えよ」

悩みはするものの、伊奈野はあまりそれで動きを止め落ち着いて考えることはない。今までも色々と考えてはいたが自分の部屋で準備を進めており、実はもう玄関まで移動していたりするのだ。

「あら。お嬢様。お出かけですの?」

「うん。ちゃんと運動しておかないといけないからね。ちょっと走ってくる」

「あらそうですの。私は……………時間的に難しそうですわね。頑張ってきてくださいまし」

「うん」

いつまでもジッと勉強をしていたって集中力だって持たないので、伊奈野は一旦運動をしてリフレッシュを行なうことにする。運動後には記憶力が少し上がるという話も聞いたことがあるためもしかするとこれすらも勉強の一環なのかもしれないと伊奈野は考えていたりいなかったり。

ただ、こうして外に出てリフレッシュをすることは決して悪いことではなく、

「あぁ~。寒いなぁ~。しばらく走ってあったかくなってくればいいんだけど、最初の走り始めってただでさえ普通にしてるだけでも寒いのに風まで感じるから余計に寒いんだよねぇ……………こういう時は家でこたつに入ってゴロゴロしてたい」

何故か説明口調で声をこぼしつつ走る伊奈野。その唇は若干青くなっている。もう心の中では帰りたくなってきていた。

早く体が温まらないものかと若干無駄な動きを追加しながら走る伊奈野が、こたつに入りたいという欲求を口にしたところで、

「ん?こたつでゴロゴロ?何か忘れてる気が…………あっ。そうだ。お昼寝イベントがあるんだった、いっけな~い忘れてたぁ」

伊奈野は思い出す。お昼寝イベントの存在を。

冬休みに入ったことや怪しい服の人たちなどの影響によりすっかり忘れてしまっていたのである。こたつに入りたいという欲求から思い出したのだから、走ってみて良かったというわけだ。

しかも、そこからさらに伊奈野が考えるのは、

「そういうイベント限定の参加賞みたいな物あったりしないかな?それを渡せばコレクターさんの機嫌を取れる可能性も?」

このお昼寝イベントを利用することでコレクターさんの機嫌すら取れてしまうのではないかということ。

イベント限定アイテムがあると確実には言えないが、期待値は高いと思えるわけだ。限定アイテムなら参加賞でももらえればいいわけだし、難易度も高くない。

「よし!そうしよう!」

伊奈野の中の計画はこれで決定する。

イベントの参加賞がもらえるかもそれが限定アイテムなのかも分からないが、それで決まってしまった。

この決定が今後どう影響してくるのかは分からないが、

「運動って大切だね!」

伊奈野はそう結論付けた。

勉強にしろ何にしろ、そこに適度な運動を挟んで置くことは大切だということである。

1日数分走るだけであなたの悩みは解決します!悩みスッキリ頭スッキリ、仕事や勉強の効率UP!

さぁあなたも一緒に走りましょう!!

と言った宣伝が頭で作り出されて流れそうなほどだ。

「………あぁ~。いろいろ考えてたらだんだん温まってきたかな。やっと楽になってきた~」

色々と考えていると考えが寒さから外れていたため、いつの間にか伊奈野の体も温まっている。

このまましばらく伊奈野は考え事をしながら、寒さにもある程度耐えられる温かい体で走り続けるのであった。

それからすぐにイベントはやってきて、

「ログイン……………からの即入室!」

伊奈野は日本サーバへのログイン後、現れた文章を特に読むこともなく一瞬見えたイベントの文字で反射的に目の前に現れたYESの部分を押した。

すぐにその体はイベントのための空間へと飛ばされていくのだが、

「……………ん?今、お昼寝イベントって書いてあった?なんか別のことが書いてあった気がするんだけど?」

感じる違和感。

伊奈野が参加を選んだイベントは、お昼寝イベントとは書いていなかったように思えたのだ。

「な、なんだろう。睡眠イベントとかでも書いてあったのかな…………」

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

Comment

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

Options

not work with dark mode
Reset