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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 246

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美味しい物というのはいつの時代も求められ続けるものである。

そして、求めるのは当然ながら偏った者達ではない。多くの者達が、美味な物を求めているものだ。それは年齢も性別も国も関係はない。

だからこそ、

『ダンジョンが混雑しておるな……………』

「ですね。こうなることを見越してダンマスにはたくさん作ってはもらってありますけど、それでも足りなくなりませんか?これ」

『うむ。ダンマスがいつものように3日に1度のペースでしか来ないのであればかなり厳しい状況になるぞ。できればあと数時間以内には来て補充してもらいたいところなのだが』

伊奈野のダンジョン。そこには、普段顔を出さないようなこのダンジョンの攻略には全く実力の足りていないような者達も姿を見せていた。

金を払い、買ったクッキーを食べては感動した様子でしきりに何度もうなずきそのおいしさをまさしくかみしめているといった様子だ。

伊奈野が試作品を売り出した時の反応から人が増えることは分かっていた骸さんと炎さんは、売り場を増やすなどして対応を図ったもののそれでもすべてさばききれないほどに人がひしめき合い我先にと購入者が列を作って並ぶというお行儀の良いことはせずに突き進んで行っている。

ここまでくると伊奈野も簡単な作業だからということで特に不満もなくやってくれた『設置』したお菓子の数々も、売り切れる可能性すら出てくる。

『余たちでは味は分からぬからな……………』

「ですねぇ。自分たちに味覚があればどれだけの影響力が出るか早く察知出来た気がするんですけど……………まさか味覚がないことにこんな大きなデメリットがあるとは思わなかったです」

『此度のことは特殊な例だ。基本的に感覚がない事とものを食べずとも存在し続けられることは良い事なのだぞ』

なぜ自分たちには味覚がないのかと後悔してしまうような事態。

ここまで人気があるのなら自分達も食べてみたかったし、食べておけばここまで人気が出ることも予想できたかもしれないというわけだ。

ただ、悪い事ばかりでもない。

今の時期は非常に運のいいことに、

「……………こんにちは~」

『む?ダンジョンマスター!来たか!!』

「ダンマス!早くお菓子の補充をお願いします!!」

「え?補充?……………切羽詰まってる感じなのはわかりましたけど、すみません。1時間後くらいでお願いします」

『む、むぅ。しかしだな。今のペースだとそれではギリギリに…………』

「いや、骸様。後1時間ならどうにかなると思います。あまりごねて時間をロスするわけにもいきませんし、ここはダンマスに勉強をさせてその分早く『設置』をさせましょう!」

『そ、そうか。その方が良いなら。そうするとしよう。ではダンジョンマスター。早く勉強を始めて早く終わらせてくれ』

「え、えぇ?」

『ほら!早くせんか!』

「は、はぁ。わ、分かりました……………」

なかなか見ることのない、骸さんと炎さんの圧に伊奈野は珍しく振り回される。

とりあえず、事情はよく理解できていないが勉強を始めることになるのだった。

それから勉強も終わり、2人から何か説明があるのかと思えば、

「ほら、ダンマス!早く『設置』をしてください!」

『まだまだペースが遅いぞ!もっと急がんか!!!』

「え、えぇ?結構な速さだと思うんですけど?というか、なんでこんなに『設置』しなきゃいけないんですか?」

説明よりも先に手を動かすことを強要される。

伊奈野にはかなりの速度での設置が求められた。それこそ、店主さんに頼まれて反射を設置するときの3倍くらいの速さである。自分でもここまでの速さを出せるのかと驚くほどだ。

しかし、そこまでの速度を出してもまだ足りない。

困惑する伊奈野に、やっとそこで事情が語られ始めて、

「……………え、えぇ?そんなに人気が出てるんですか?」

「そうですよ!もうダンジョンに来る人よりお菓子を買いに来る人の方が多いんですからね!ダンマスの所持金だって恐ろしいことになってるんじゃないですか?」

「え?所持金?……………あぁ。そういわれると増えてる気がしますね」

これでも、伊奈野は今までかなりの額を稼いできている。しかし、それにもかかわらずその額が少し変動しているのが分かるほどの、というよりも、伊奈野が見ている間常に所持金の数桁は高速で変化し続けているため、分からない方がおかしい状況になっている。

「そんなに皆さん食べたかったんでしょうか?安いDPでいくらでも出せるようなものですけど……………」

「この人数と消費の量を考えると、使うDPの合計は決して安くないですけどね!?まあ、たくさん人が来てる分だいたいDPは回収できてるので良いんですけど」

伊奈野はDPで交換できるお菓子がそんなに欲しかったのかと考えるが、当然そんなことは重要でない。

やはり、求められているのは伊奈野の『設置』した魔法陣による味の向上の方なのだ。それは間違いなく、というよりすでにこのゲームの料理界隈に大きい影響を与えている。

どうしてそこまでの味が出せているのか、多くの料理系プレイヤーが研究を繰り返しているのである。

もちろん、それ以上にただ普段食べている物よりおいしい物を食べたいという人も来ているわけだが。

「しばらく休憩時間はこれの『設置』に回すことになりますかねぇ」

『そうなるかもしれんな。というか、そうしてもらわないと困る』

「ですね。困ります。あの人数が不満を抱えてこのダンジョンの攻略に力を出されたらかなり危ういことになると思いますよ。あまりにも人が多すぎて戦力が未知数すぎますし」

炎さんも骸さんも、ここに来る人達があまりにも多すぎるのではないかと危惧している。

今までは戦闘メインでレベルアップを目的とした人たちが多かったが、さすがにこの人数が攻略を目的にダンジョンアタックをしてきたらどうなるか分かったものではない。

下手に不満を爆発させられないのである。

『ダンジョンマスターも、もう少し加減というものをだな……………』

「本当ですよ。反省してくださいね、まったく」

「えぇ!?これ私のせいなんですか!?さすがにこれを予想しろって言うのは無理がありますって!!」

《称号『話題の加工職人』を獲得しました》

《称号『世界一の加工職人』を獲得しました》

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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