Switch Mode
Now you can use the translation tool for free for the first 200 chapters of each novel.

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 254

Free translation limit for this category has been reached for older posts. Please login or register to translate this post.
Balance: 0 coin

Click here to buy coins


どれだけ転移しても無駄だというように何度も出てくる巫女服。

森を抜けてあとすこしというところまでは来れているのに、それ以上進むというのはなかなか難しそうな状況であった。

少し前までとは明らかにペースが変わっていて、何度も転移で回避を続けるばかりでありほとんど前に進むことができないのだ。

できるだけ行ける時にはいくようにしているが、それでも2秒に1歩進むことができればいい方である。

「全然距離が詰まらないな~」

このままではらちが明かないと一度送還された伊奈野は考える。この状況を打開できる1手を。

そこで見るのが、やはりログだ。

新しいスキルを獲得しているのは走っている感覚からして間違いないため、あとはそれの他に何か強力なスキルを手に入れられたのかという話になるのだが、

「『疾走』はたぶん走るのが速くなるスキルだよね。『連続ダッシュ』は使えてるのかな?言われてみるとたしかに走り始めの加速が上がっているような気がしなくもないけど……………」

他にも『跳躍』やら『ジャスト回避』やらスキルだけでなく称号やらも色々と書かれているのだが、それでもこの状況を打開できそうなものがあるかと言われると伊奈野には判断が難しいところだ。

このラインナップでぱっと見神社までの距離を大幅に詰めることができるようなものはないような気がした。

そうして今あるリソースだけでどうにかできないかと考えていると、

「ん?来た?」

伊奈野の視界の端。そこに変化が訪れる。

空間に亀裂が入り、中から黒い物が出てきたのだ。

「ご主人たま~ここどこ~?」

「黒い本、来たんだ。説明したいところだけどちょっと今時間がなくてね~。できればこの森の中にある建物に行きたいんだけど……………」

「そうなの~?じゃあ僕もお手伝いする!」

「あぁ。そう。ありがとう?でも、何するの?」

伊奈野が困っているということを感じ取った黒い本は助力を申し出てくれる。しかしながら、伊奈野は黒い本にこの状況を変えられるような力があるとはあまり思っていない。

確かにゴブリンの頭部を消失させるほどの攻撃力があることも知っているしそこに知識をため込んでいてクイズ大会で優勝できてしまうくらいのため込み具合なのは理解しているが、それはこの状況の改善にはつながらない。

とはいっても、伊奈野とて打つ手はない状態だ。何か新しい風が吹いてくるのは全く好ましくないわけではない。

とりあえず何かやってくれるだけでもありがたいし残り数十秒全力でやってみようと、まずはどういったことになっているのか見せるために伊奈野は転移して黒い本もそれに続き、

「あなたは条件を満たされておりませんのでお帰り頂きます」

「おっと危ない」

伊奈野は実際にその状況を見せてみる。

目の前へ次々と現れる巫女服を避けていき、黒い本がそれを観察する。

そうしていく中で伊奈野は黒い本が一切襲われていないことに気づいて少し引っかかるのだが、それはそれとして、

「あぁ~。こういう感じなら、いい方法があるよ?」

「本当!?何するの!?」

「えぇと……………とりあえず1回戻ってまたこっちに来てくれる?」

「え?う、うん」

もう自分ではどうしようもない。であるため、ここはもう完全に黒い本へと頼ることとした。自分ではない他の力に頼り、本に願う。まさに他力本願だ。

黒い本の指示通り一旦強制送還される前に自分の意志で森の手前まで転移して戻った伊奈野は、また森を抜けた先に転移する。

そこから強制送還してこようとするまでほんの少しの時間があるのだが、

「それじゃあ、いってらっしゃ~い!『ボンバー』」

「え?……………うそっ!?キャアアアァァァァァァ!!!!!?????」

その時間の間に、黒い本は魔法を使う。

使われたのはボンバー。それは爆発を引き起こす魔法で、敵が固まっているところに使うと範囲攻撃になりそこそこのダメージを与えられるということで一定数は愛用するものがいる魔法だ。

ただ、伊奈野は使えないが。

そんな魔法は当然爆発により衝撃があるわけで。

ダメージは受けたもののそれ以上に伊奈野は爆発による圧力により吹き飛ばされるわけで、

「あなたは条件を満たされ……………」

「私の飛んでいく速度が速すぎて最後まで聞こえない!?」

走るといったことを伊奈野はできない。ただただ爆発の影響で吹き飛ばされ高速で飛んでいくだけだ。

ただその飛んでいく速度がさすがにただ走るだけとは違うため、巫女服の人たちも伊奈野の前に現れるかと思えばすぐに遠く離れてしまう。

ダメージも受けたしとんでもなく吹き飛ばされたが、それでも実際こうして追いつかれないほどの速さが出ているため文句は言えない。

どちらかと言えば黒い本には感謝しなければならないだろう。

「よぉぉぉし。このまま着地して流れ星に願うよりも速く願い事を唱えて」

高速で神社との距離が詰まり、徐々に地面も近づいて行く。

後はこのまま華麗に着地し願うだけだろう。

あまりにも作法が終わっているようにも思うが、ゲーム内のジパング神社なのだからこれで良いだろうと伊奈野は割と軽く判断する。

地面とぶつかった時に衝撃を吸収できるよう足裏を斜めに調整し、体と落下の速度の向きが平行になるように重心を移動させ、

「よし!これで着地でき、ぬぼぁぁぁぁ!!!?????」

足裏で衝撃を吸収しきれず少しバウンドして前に回転した伊奈野。そのまま顔面から地面にダイブしてズザザザッとスライディングを決めた。

そしてそんな隙だらけな醜態をさらせば当然、

「あなたは条件を満たされておりませんのでお帰り頂きます」

「……………ですよねぇ」

全く笑うそぶりもない巫女服の人から強制送還される。その淡々とした反応が逆に伊奈野の心を深く傷つけた。

ただそれはそれとして、たとえ笑ってくれなかったし着地に失敗しても距離を詰められほとんど神社の真ん前にまで来れたのは確かなわけで、次の転移では、

「お金を投げて……………受験合格できますように!!」

余裕をもって祈ることができた。

しかも言葉を発するだけでなく、賽銭箱に触れることで賽銭まで出すことができた。鈴をならせなかったりおみくじを引けなかったりお守りを買えなかったりなどと色々と物足りない部分がないわけではなかったが、それでも十分だろう。

「あなたは条件を満たされておりませんのでお帰り頂きます」

「はいはい。黒い本、ありがとね~」

もう目的は達成したため強制送還されようが構わない。まだ爆発を引き起こした地点にいる黒い本にお礼を告げて、伊奈野は森の前へと戻されていった。

もちろんその後は即座に、

「じゃあログアウト~。いやぁ。ちゃんと気持ちよく終われてよかった~」

ログアウトである。

その顔はなかなかに晴れやかなものだった。

もちろん気づかれていないがログには追加で今回の努力に見合ったものが流れていた。

《スキル『ロケット加速1』を獲得しました》

《スキル『爆発耐性1』を獲得しました》

《スキル『空間耐性1』を獲得しました》

《称号『不殺の突入者』を獲得しました》

《称号『使いを超える者』を獲得しました》

《称号『資格なき到達者』を獲得しました》

《称号『新年の最大加護』を獲得しました》

《称号『資格なき加護』を獲得しました》

《ユニークスキル『人込み嫌い』を獲得しました》

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

Comment

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

Options

not work with dark mode
Reset