Switch Mode
Now you can use the translation tool for free for the first 200 chapters of each novel.

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 258

Please login or register to translate this post.

伊奈野が転移で姿勢を変えるということでイメージしていたのは、神社のある森で出てきた巫女服の人の使っていた転移。

その転移だけは、バグを引き起こさないためなのか何なのかは分からないが、動きを止められたうえであらかじめ設定していた位置にあらかじめ設定してある姿勢と状態でアバターを移動させるように今までの姿勢など関係なく同じ状態で行われた。

ということで伊奈野が研究しなければならないのはそちらの方の転移になる。

ただ残念ながら、

『ないな。その世界にしかないのであろう』

「やっぱりそうですかぁ……………宗教的なものですし仕方ないですね」

骸さんに配下を使って一応調べてもらったのだが、やはりこのサーバには神社も森も存在しなかった。初詣の文化など日本くらいにしかないので当たり前ではあるのだが、それはつまりこのサーバで学習はできないということになる。そしてまた、骸さん達にも学習の協力はしてもらえないということになるのだ。

さらに言えば、

「私が見たりしないといけないわけですね…………」

『ダンジョンマスターくらいしかそれがある世界には行けぬからな』

探るには伊奈野が動かなければならないわけだ。それも、日本サーバに行かなければならないわけである。

ただ伊奈野は例の正月イベントに合わせた神社がどのくらいの期間残されているのかも分からないし、サーバが混雑していない時があるのかどうかも分からない。わざわざ混雑しているサーバへと入りたくはないし、だからと言って空いている時にはもう終わっている可能性が高いわけである。

「運よく明日とか今日の夕方とか空いてることを祈るしかないですね……………」

こうなってしまっては後は運が頼りである。ただひたすらに都合がいいことになっているよう祈るしかないわけだ。

ただ、その日の夕方、そして翌日と何度か日本サーバの混雑具合を確認してみるのだが、

「混んでるよね~。空いてたのはただ運が良かったってだけかぁ……………」

残念ながらそううまくいくことはない。伊奈野の目には、常に混雑していて負荷がかかっているという表示が出ていた。

伊奈野には機会が回ってこないわけである。

そうこうしていれば高校生の冬休みとは短い物で、だんだんと学校再開の日が近づいてくる。あまり長く転移に時間をかけていられなくなってしまうわけで伊奈野としては焦りが募るのだが、そんな彼女の助けとなるのが、

「あぁ。巫女さんの転移ですの?いろんな人が確かに解析してますわよ。お嬢様も興味ありまして?」

瑠季である。

日本サーバで活動を盛んに行なっておりある程度攻略の最前線やイベントの詳しい情報などを持っている彼女は、伊奈野が前日話したことなどからいろいろなことを試したし周囲から話も聞いているのである。

特に彼女が伊奈野の成し遂げた偉業を報告したことにより火が付いたブームで何人も森を駆け抜けようと挑戦しており転移関係の情報は入ってきているため、話すネタはそこそこに多い。

「うん。あの転移ちょっと興味あってね。私も使えたりしないかな~とか思って」

「ああ。身近な転移ですものね。使えるようになりたいのはみな同じですわ。他にも解析したり穴を見つけたり原理を知ろうとしたりした人たちは大勢いらっしゃいますから、そういった人たちから上がってる報告とか関連する話とかを教えますわね」

「うん。よろしく」

特に情報として挙がってくるのは、転移されるまでの時間だ。動きを止められてから転移をされるまで少しラグのような時間があるのだが、この時間にいろいろと差があることが分かってきているのだ。

体勢や、スキルの使用、そういった状況に応じて時間は変わるようで、

「固定された1つの状態へと戻すため、そこまでの差が大きければ大きいほど必要な時間が多くなるという話でしたわ」

「なるほどねぇ。じゃあ、姿勢をほぼ同じにしていれば転移されるまでの時間も短くなるってこと?」

「そうですわね。森に入った後突っ立ってたらほとんど時間がかからずに転移されたらしいですわ」

「へ~。そういう風になってたんだ。知らなかった」

伊奈野の予想していなかった部分が解析されていた。ただそれは間違いなく、転移の際に姿勢を動かすということを読み解くうえで重要な部分だと思われる。

事前に戻される場所で戻されている時と同じ格好をしているわけではないので時間を巻き戻すなどではないようだし、やはり何か方法があるのだと思われるが、

「転移されるまでの時間に距離は関係ないことも分かっていますわ。このことから空間を詰めて移動するタイプではなく、行先を指定してその場所とつなぐタイプのものだと思われてますわ」

「なるほどねぇ。転移の形式ってそういう感じなんだ……………」

確実にそういったことはただ伊奈野が休憩時間に神社へ行くだけでは分からなかっただろう。

自分で行くよりもよほど大きな成果が得られた気がした。

ただ、そうだとしてもそれでもまだその転移が使えるような気はしないが、

「魔力とか使ってるのかな?」

「MP消費があるかどうかって話ですの?それは分からないんですわよねぇ。アイテムで魔力の動きが見えるようなレンズがあるんですけど、それで見てみても大して変化があるようには見えないらしくて」

「あっそうなんだ。というかそんなのあるんだ」

「あるんですわ。そんな物どこで買ってくるのかもわかりませんけど。あと、MPも分かりませんしSPも消費されているのかは分かっておりませんわ」

「SP?」

一瞬伊奈野は何の話かと首を傾げそうになる。

しかしここで、満腹ゲージがそういえばそんな名前だったような気がしなくもないような気がしたのだ。伊奈野も脱魂されたものを吸収するときに獲得したスキルでそういえばSPを消費して使うようなスキルがあった気もするし、そういった系統のスキルも割と存在するのだろうと納得できた。

ただ、そうなるとMPもSPも消費していないということで巫女服の人は何も消費せずに転移ができるということになる。

伊奈野にとっては普通のことであるなどというツッコミはいったん置いておいて、それは一般的なプレイヤーの観点からすれば異常なこと。転移を制限なしに使えるなんて言うチートが存在するわけがないのだから。

「じゃあ、あと消費できるものって言ったらHPとか?」

「HP?確かにHPを消費する系統のスキルも存在はしますけどあまり数は多くないですし……………いやでも、あの転移のことを考えればありまして?あの転移させてくるのは1人だけだと思ってましたけど何人も森を抜けた先で出てくることは分かってますし、使い捨ての感覚であれらが使われている可能性も……………」

考察が進んで行く。

それがあっているか間違っているかどうかはともかくとして、伊奈野もとりあえず可能性がありそうなものを試してみることに決める。

その結果は当然と言えば当然なのかもしれないが、

「いったぁぁぁぁ!!!?????」

『……………だ、大丈夫かダンジョンマスター!』

「HP消費って、そりゃあ痛いに決まってるじゃないですか…………」

《スキル『自傷耐性1』を獲得しました》

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

Comment

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

Options

not work with dark mode
Reset