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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 259

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「ちゃんと痛いですね」

『であろうな』

「逆にどうすれば痛くないかもしれないという思考になるのかを聞きたいんですけど」

一応2人にも相談したうえで行なってみた伊奈野だが、自身のHPを代償に転移をしてみる実験で痛みによりそこそこの悲鳴を上げた伊奈野は若干白い目で見られていた。

2人とももう少し伊奈野は覚悟をしたうえで行なうことを決めたのかと考えていたのだが、予想以上に覚悟がなさ過ぎたのだ。

「しかも結構痛かった割には何も起きてないですね」

『うむ。けがをしたからと言って何かが発動するものでもないしこれが普通であろう』

「今のところダンマスはただ自分を傷つけただけのリストカットをしてる人と言ったところでしょうか。精神科をおすすめしますが」

「あるんですか!?この世界に精神科があるんですか!?というかリストカットなんて言葉をよく知ってますね」

「ああ。魔導書に教えてもらいましたよ。人化はしてくれませんけどなかなか本の状態ではフランクですからね。博識ですし色々と教えてくれるんです」

「それ意味のある情報を教えてもらってるんですよね?絶対リストカットのこととか精神科のこととか知識として必要はないと思うんですけど……………」

どうやら炎さんは黒い本からあまり役に立たないような知識を与えられているらしい。

ただそうしていても転移は成功しない。伊奈野はまたここからHPを消費したうえで転移できる技術を考え始めるのだが、そうし始めたところで、

「……………あっ。来た」

伊奈野の目の前に亀裂が入る。突然のものであり常人であれば驚くものなのだろうがすでに何度もこの光景を目撃している伊奈野は平然と受け入れている。

当然ながらこの亀裂から姿を現すのは、

「噂をすればなんとやら、ですね」

「ですね。黒い本、ちょうど今黒い本が炎さんに教えたことを話してたところなんだけど」

黒い本(ただ、現在の黒い本はクリスマス衣装による影響がまだ残っていて相変わらずあまり黒くはない)である。

炎さんと黒い本のことを言っていた時だったので、出るタイミングを計っていたのではないかと思うような登場の仕方である。

そのまま少し転移からは脱線して黒い本に普段人へ何を教えているのかと伊奈野は問い詰めようかと考えていたのだが、

「ん?そういえば、転移のこと黒い本に聞けばいいかもしれませんね」

「ん?どういうことですか?」

『急に話が飛んだ気がするがどういうことだ?』

突然の伊奈野の思い付き。「そういえば」で何を思い出したのかもわからないため骸さんたちは首をかしげるが、伊奈野は自信あふれる表情で黒い本へと視線を向けていた。

伊奈野が考えたことはこうである。

「その姿勢も変わる転移を経験した時に、1回黒い本も私が転移させられるところを見てるはずなんですよ。だから、黒い本も何か転移のこと知ってるんじゃないかと思ったんです」

「あっ。その時一緒だったんですか?それを先に言ってくださいよ」

『ふむ。情報の数でも質でも解析能力でも恐らくダンジョンマスターの上をいくだろうからな、一緒にいたならば最初に頼るべきだっただろうに』

伊奈野は良い考えだと思ったのだが、2人からすればそれはもう、やって当たり前と言ってもいいようなことであった。逆にジト目が向けられている。

今回は伊奈野が何かと白い目で見られる日であるようだ。

「い、良いじゃないですか。ここまで転移の応用が難しいとは思ってなくて、それを思い知った時にはちょっと時間が経っちゃってたんですから。ちょっと忘れちゃってたんですよ」

「そうですか」

『うむ。まあダンジョンマスターの言い訳は良いとして、魔導書よ。少し前にダンジョンマスターが体験したという転移のことで知っていることがあれば教えてもらえぬか?』

伊奈野は弁明しようとするが、適当にあしらわれる。2人は言い訳よりも黒い本の出す情報の方がよほど興味があるようだった。

少し不満げな様子でむくれる伊奈野だがすでにその様子は黒い本にしか見られておらずフォローしてくれる存在はいない。せいぜい話が終わった後に黒い本が骸さん達に隠れながら人化して頭をなでてくれるくらいだろう。

そうしてそのまま黒い本が自らのページを開いて情報の公開をする……………ことはなく、

「それじゃあ今回は転移のことを探したいわけですから、て・ん・い、と」

『検索機能、だったか?便利な機能であるな。余の持つ本にもついてほしい物だ』

「あっ、いまだにそこの機能は変わらないんですか」

相変わらずどこかの検索エンジンのようにキーワードを入れて検索をしなければならないようだ。人化できるようになったり色々とアップデートされているとは感じていた伊奈野だが、そこは変わっていないのかと衝撃を受ける。

伊奈野としては個人的にかなり重要度が上に来る機能なはずなのだから。

伊奈野が微妙な顔をする中黒い本が見せた検索結果を炎さんが読み上げ、

「えぇと何々?……………仮称:高度呪縛転移?非常に強力な呪い、研究対象の場合は転移以外での動きの停止及び発言内容の制限、さらに行動可能範囲を限定することにより代わりに高度な転移能力を無制限に使えるようになっていると推測される。未だ正確なことは分からないため今後も観察に努める、ですか」

『呪いか。それはまた何ともまた……………』

炎さんが読み上げた内容によると、それは予想外なものとなっていた。

呪いにより自身の肉体的な運動をほぼ制限し、発言を制限し、さらには行動範囲まで制限する。これで高度な転移技術を得ているというのだ。

たしかに怪しい服の人などから呪いを受けたことがある伊奈野としては何となく代償とも能力が釣り合いが取れるというかどちらかと言えば代償が大きすぎるような気がして実行できそうな気もするが、そんなこと伊奈野は決して行えないだろう。

あまりにも失う物が大きすぎる。

「本当にそれをやってるなら相当高度な技術ですよね。私にできるかは怪しいんですけど……………」

自分は真似できない。そう思い肩を落とす伊奈野。

だったのだが、

「ん?続きがあったんですけど、どうやら呪いを儀式魔法で代用できるのではないかっていう推測までしてるみたいですよ」

「…え?それ、代用できても代償が」

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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