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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 267

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ピピピピッ!

「…………ハッ!?」

高音が響き、伊奈野は体を震わせ目を開く。

それから周囲を慌てて見まわし、

「あっ。私寝てたんですね」

『うむ。まあさすがにあれが直撃すれば眠ることになると思うぞ』

自身が眠ってしまっていたことを悟る。骸さんからも証言されたので間違いないだろう。

悔しげな表情をしつつ、しかし眠っていた原因を探るといったこともなく1つ何かアイテムを取り出して自身へとあてて、

「……………ぐぅぅ」

『寝たな』

「寝ましたね」

伊奈野は眠る。

その様子を見ていた骸さんと炎さんは何とも言えない表情を浮かべていた。

伊奈野も詳しい事情などを説明せずにこれを行なっているため、2人からは若干気が触れたのではないかということを思われている。

逆に、気でも触れてなければわざわざ自分をアイテムで強制的に眠らせるなんていうことはしないだろう。

「睡眠耐性を上げると言ってましたけど、こんな方法を使って睡眠耐性を上げないといけないってどんな状況でしょうか?」

『さてな。眠らせてくる敵がいるといったことなのであろうが、だからと言ってダンジョンマスターが眠りを使う相手と戦うといったことは考えられぬからな』

「そうなんですよね。ダンマスが戦うとは到底思えませんし。あるとすれば行きたい場所の途中にそういう敵がいるとか眠らされてしまうような仕掛けがあるとかだとは思うのですが」

伊奈野の様子を見て考察を語りだす2人。ある意味いつも通りの流れである。

ただ、いつもならばこの会話は非常に長く続いてそれこそな何十分と考察と議論が行なわれるのだが、今回は違う。ある程度話すとすぐに発言をやめた。

それが何故かと言えば、

「ハッ!?また寝てましたか」

伊奈野が意識を取り戻すからである。

またピピピピッ!という高い音で目を覚まし、自身が寝ていたことに気が付くわけである。まだ耐えられるほどレベルが上がっていないのかと悔しげな表情をした。

そしてまたそれからこの流れを繰り返すようにアイテムを使用し、

「ぐぅ」

立ったまま眠る。

伊奈野は8秒おき程度でタイマーをかけており、起きてアイテムを使用して寝てタイマーが鳴って起きて、というサイクルが非常に速く行われているのだ。

間違いなくかなりスキルは鍛えられているし、生半可なモンスターやプレイヤーが使う眠り系の状態異常には耐えられる程度にはなっていた。

ただし、その生半可なプレイヤーにマターが当てはまるのかという部分は別の話だが。

「すごいペースですよね。ただなかなか成長は実感できませんけど」

『それは仕方なかろう。あのダンジョンマスターが使っているアイテムは距離による減衰効果は大きいものの、近距離で食らわせることができればほぼ確実に相手を眠らせることができる強力なアイテムだぞ?そう何度かレベル上げをしたところで耐えられるようになるような代物ではない』

「そうなんですか?それじゃあ結果が見えないのも仕方がないですね。というか、逆にそれほどのものでもモチベーションを保てているのが凄いですけど」

なお、この2人の会話が毎回8秒以内に収まるわけがないというツッコミは無視である。

恐らく2人はとても早口でしゃべることが可能なのだ。それこそ炎さんは伊奈野が持つ『早口』のスキルより4倍くらい高いレベルの『早口』スキルを持っているし骸さんは何かよく分からないが長年生きてきた(死んできた?)不思議パワーにより早くしゃべることができるのだ。そういうことなのだ(無理矢理

『モチベーションも確かにすごいが、それはあの勉強というもののモチベーションを保てている時点でメンタルコントロールが良くできているのは分かっていただろう。それよりも余が気になるのは、あの眠りからの復帰の速さだ。本来眠りとはもっと凶悪な状態異常でありあんなに簡単に自分で破ることは不可能なもののはずなのだが』

「ああ。そういわれてみればそうですね。確かにダンジョンで出せる眠りを使うタイプのモンスターももっと眠りは凶悪な使い方をするはずですし」

そんな早口な骸さんが目を付けるのは、伊奈野が行なう起きるという部分。

炎さんも言われるまで気づいていなかったが、眠りという状態異常は本来凶悪な物でありこんな風な耐性のレベル上げができるようなものではないはずなのだ。

『眠りを受ければ、他から刺激を受けない限り起きることはできない。つまり、仲間に起こしてもらうか敵に攻撃されるかしない限りは解除できないようなものであるはずなのだ。効果時間も基本的に長く、強力な物であれば死ぬまでかかったままだったなどと言う話も聞く』

「う、うわぁ。凶悪ですね。それソロの人にとっては相性最悪の状態異常じゃないですか……………ダンマスのこと見てる限り全くもってそういう感じはしませんけど」

『であるな。いったいどのような方法を使っているのかは分からぬが、あれが誰にでも使えるものであるならば眠りという状態異常の位置づけは大きく変化することとなるだろう。それこそ、最弱の筆頭などと言うことになりかねん』

眠りという状態異常は、仲間のいない1人で行動するような者がかかったら最後。死か死が非常に迫る程度の大けがをするのは確実だと言われるほど解除が難しくまた隙をさらしてしまうものなのである。

それこそ伊奈野のように自分で解除するなんて言う芸当はできないもののはずなのだ。

相変わらず伊奈野は変なことをするし常識を変えようとする、と頭を押さえる骸さんから恨みがましい目線を向けられることとなるのであった。

「ダンジョンの眠りの使い方も考え直すべきでしょうか?」

『さて、どうであろうな。あれが一般にも使えるものなのかどうかで話は変わってくるが……………一応対策を考えておくくらいはした方がいいかもしれぬ』

「了解です」

もし伊奈野と同じことができる人が現れたら、と骸さん達は対策を考えさせられることとなるのであった。

そんな事の発端である伊奈野は当然何も知らず、

「あっ。そろそろ時間になってきたしとりあえずタイマーはストップして勉強しようかな」

《スキル『復帰1』を獲得しました》

《スキル『目覚め1』を獲得しました》

《称号『何度寝?』を獲得しました》

《称号『終わりなき目覚め』を獲得しました》

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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