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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 28

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カリカリッ

「…………」

カリカリカリッ

「………………」

カリカリカリカリッ

「………………………」

静かな部屋。

小さな息遣いとペンの音、そしてたまに起こるページをめくる音だけが部屋に響く。

そんなときがどれほど続いただろうか。普段は50分で一旦休憩に入るはずなのだが、一切そのペンの音が収まる気配がない。

どこか機械的にすら感じるような動きと時間は、永遠に続くかのようにも思われた。

しかし、

「………終わった!」

伊奈野は突然ペンを置く。

「まさかこの時間で、今日やる予定だったものの2倍以上が終わっちゃうなんてなぁ~。時間が余っちゃったなぁ~」

彼女はどこか棒読みでつぶやきつつ、今まで問題を解いていた本を閉じる。

彼女が今日終わらせる予定だった、そして明日以降解く予定だった問題の数々は、まだゲーム内で20時間しか経っていないのだが解き終わっていた。

今日の問題を解く速度は、今までと比べても明らかに速かった。

《スキル『限界突破』を獲得しました》

伊奈野は気づかないが、そんなものまで獲得するほどには。

「ログイン制限は24時間だから、まだ4時間あるんだよなぁ~」

そんなことを言う彼女の視線の先に、

《イベント『邪神復活阻止戦線』へ参加しますか?》

の文字。そしてその後に続く選択肢。

魔女さんやうるさい人が参加しているのではないかと思えるイベント。

「これはきっとあれだよね。2人のことが心配で、私も頑張っちゃったんだよね」

そう。

伊奈野もつながりのある2人のことが心配なのだ。彼女だって普段は人のことを無視したり目を見て話をしなかったりしているが、そういった感情が残っている。

だから、決して静かすぎていつも以上に集中できたというわけではない………決して。

「よしよし。じゃあイベントちょっと参加しちゃおうかな。ま、まあ、勉強もあるからそんなに長い時間は使わないけどね?ちょっとだけ。ちょっとだけだから」

どこかのセクハラオヤジや禁酒中のアル中かと思うような発言をしつつ、伊奈野は目の前の選択肢にあるYesの文字をタップする。

すぐにその姿は霞み、

「………ん。ここかぁ」

本シナリオと呼ばれる、運営が数年単位の計画を立てていたシナリオ。それにおける最初のイベント、邪神復活阻止戦線。

数年単位で計画していたためその力は今のプレイヤーたちに抑えることは難しいということで、運営は急いで対策を立てた。

大幅なレベルダウン。能力の減少。搭載AIの演算速度の低下。そんな様々な方法で、今回のイベントにおける最大にして唯一と言ってもいい敵の弱体化を図った。

だからこそ、

「よぉし!効いてる!効いてるぞ!」

「押せぇぇ!このまま押し切るぞぉぉぉぉぉぉ!!!!」

プレイヤーたちもギリギリ活躍できていた。

今回のイベントにおける目的は、英雄と呼ばれる8人が協力し世界のはざまと呼ばれる場所へ封印した邪神の復活を阻止すること。

巨大な邪神の分身へと攻撃を仕掛け、一定以上のダメージを与えると進行速度が低下したり止まったり逆にノックバックさせたりできるようになっている。

勝利条件は、邪神分身体を出現させられる期限である開始から6日後の深夜(現実世界の2日目の夜)まで邪神の行く手を阻み『ワールドコア』と呼ばれるものを守ること。

逆に、そこまで邪神を行かせてしまえば敗北となる。

「師匠のおかげで使えるようになった多重立体式魔法陣による魔法。くらってみると良いわ」

「さぁて。買いこんでおいた毒薬がやっと日の目を浴びることになるねぇ」

「微力ながら皆さんの支援をしましょう。この人数となりますと、能力値2倍が限界ですかね」

賢者が定期的に魔法で大ダメージを与えて邪神の動きを止め、状況が不利になれば大商人が毒薬を邪神へ使い回復薬を味方に使う。

教皇は全員のステータスを底上げし、かなり高い防衛力を引き出していた。

そして、英雄はほかにもいるし3人以外の英雄にはパートナーが戦場に出ている。

「私の次元斬は、いくら防御力が高くとも防げませんわよ!」

「怯むな!!!押すのだ!この程度で負けてはおれぬぞ!!!」

ゴスロリと言われるような服装を纏った悪役令嬢が、扇をひらひらと振りながら空間を切り裂く。

王はNPCの士気を高め、プレイヤーに引けを取らぬ熱気を持たせる。

「オラオラオラオラァァ!!!!血祭だああああぁぁぁぁぁ!!!!!」

「また会ったね邪神!勇者の斬撃、忘れたとは言わせないよ!」

血のこびりついたエプロンとコック帽を身につけたホラーゲームのキラーかと思うような外見の斬り込み隊長が、その手に持った肉切り包丁を振り回して道を切り開く。

その後に続く勇者は、さらにその手に持つ剣で道を広げた。

「私たちはここを死守するぞ!決して進ませるな!」

「理解している……………………ニャ~」

「なっ!貴様まだそのふざけた語尾になる装備を着けているのか!?くっ!外せ!」

「でた。団長の『くっはず』。すごい女騎士っぽい…………ニャ~」

騎士団長と全身鎧で覆われた鉄壁の副団長は、部下を引き連れて後衛職に邪神の攻撃が当たらないよう防衛を行なう。

「祈りましょう。勝利を。平和を。そして、誰も傷つかぬ事を」

「はい。もちろんです。聖女様。聖女様マジ正しくてかわいいから言ってることはすべて正義ですね。一生推します」

「………………………………」

「あっ。無視ですか。放置プレイですか?聖女様の性癖なら何でも受け入れますよ。そんな聖女様もマジキュートです」

聖女とその狂信者は祈りを捧げ、結界を張り、人々の傷をいやしていく。

こうしてすべての英雄とこの場にいるパートナーたちは連携を追って活動していく。悪役令嬢。斬り込み隊長、鉄壁の副団長の3名はローテーションが組まれ、さらには狂信者の入るタイミングも決められていて、攻撃防御、前衛、後衛、全てのバランスが良くなるように計画は立てられていた。

………………………………ん?何?

まだ2人紹介してないのがいるって?

あぁ~。そういえばいたね。そんなの。

「防衛部隊、左翼に強い攻撃がきます!備えてください!今のうちに左翼の後衛は中央への支援を!」

「………………あのぉ。俺はどうすればいいのでしょう?」

「あっ。下僕は………………………………適当に戦ってきてください」

「うっす」

姫は全体の指揮を執り、戦線が崩壊しないように調整する。

下僕は、何かしていた。たぶん。知らんけど。

さて、こうして邪神に正面から立ち向かい猛攻を仕掛けるプレイヤーや英雄。

まさにその姿は英雄そのものなのだが、

「ん?何だろう?スライムかな?」

そんな激しい戦いに全く気付かない戦士が降りたち、波乱を巻き起こす。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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