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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 283

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「もう3分くらいたったよな?」

「次何する?古今東西でもやるか?お題は人外プレイヤーな。広義的な意味で」

「OK牧場。じゃあ俺から。日本鯖の賢者の師匠」

イベントが開始されてから5分ほど経過しただろうか。

伊奈野の部屋の周囲にあるかまくらへと近づいたプレイヤーたちは完全に動けなくなっており、イベントのことなどすっかり忘れて和やかな雰囲気で遊んでいた。

ほとんど同じ国のプレイヤーはいないのだが、無理のない翻訳機能のおかげで違和感なく会話ができている。死語が飛び出している気もするが、そこはご愛敬というものだろう。

「フランス鯖の最強………でも、まさかかまくらだけでこんなに寒くなるなんてな。たくさん置くだけで気温が下がるってことなのか?」

「イタリアの爆発芸術家……………さぁ?確実にかまくらは関係してるんだろうけど、それだけじゃない気もするんだよな」

「アメリカ鯖のハッピートリガー……………たぶんこれ、『かまくら生成』の効果だよな?この間のクリスマスのイベントの時の。必要なチケットの枚数多い割に大した効果のなかった。使うやつが少ないからそんな検証とかしてないよな」

プレイヤーたちは、この気温の低下と状態異常の元凶をかまくらだと考えている。

周囲に見える中で気温を下げる要素はそれくらいしか見えないし、凍ったものがここまで多くあれば気温も確かに下がるだろうと思うのだから。

だが、残念ながらそれが原因ではない。

たとえこの周囲のかまくらをすべて破壊したとしてもこの寒さから抜け出すことはできないのだ。あくまでもこのかまくらは防壁としての意味しか持っていない。

大雪が降ってるフィールドでもここまでひどい凍結を受けることはないので、いくつもあると言えど辺りを真っ白にするほどの量ではないかまくらがそこまで気温を下げるなんて言うことはないのだ。

「スラジョー……………なあ、いつになったらこれ収まると思う?まだずっと寒くなり続けてるよな?」

「中国鯖の検証班……………さぁ?いつ終わるんだろうな?若干だけど俺なんて寒さでダメージ受け始めてるし」

「エジプトの1人検証班……………ダメージ受けてるのズルくね?それ1回死ねるってことだろ?リスポーンしてやり直せるのは良い事じゃねぇか」

「UAEの石油探し……………いやいやいや。見てみろよ。もう俺たちの部屋の中まで多分凍結の効果出てると思うぞ。あのちょっと遠くにいるプレイヤーも動き停まってるし」

では、いったい何の影響でこうなっているのかと言えば、それはやはりアーティファクトだ。

凍結関係のアーティファクトは数が多く、伊奈野の所持しているものの数割を占めている。さらにそれをほぼ無効化していると言ってもいい状態にできるお守りまであるのだから、使わないわけがない。

そのただでさえ1つでも十分な効果があるというのに複数個も使えば当然ながらかなりのダメージを対策をしていない相手には与える程度の効果を出せるわけだ。

しかもその効果は収まることを知らず、いまだに凍結させる範囲を広げ凍結の効果を高めている。

近くのプレイヤーなど、すでに個室に戻っても個室の中で凍結してしまう恐れがあるくらいには。

そうしてかなりの絶望を与えていることは分かっていないようだが、

「ん~。大丈夫そうかな」

イベントが始まってから10分ほどして伊奈野が顔を上げる。

一応イベントの開始からここまでほぼ勉強をしていたのだが、それでも完全に集中しきっていたわけではなかった。

ここまでの防衛体制をとっていたとしても突破される可能性があると考えていたし、その場合すぐに対応できるようにしておかなければならないと考えていたのだ。

だが、ここまで一切この周囲のかまくらが攻撃を受けていない。

最初こそ大きな声がちらほらと聞こえてきていたが今に至ってはかすかに話声のようなものが聞こえる程度で、戦闘音もほぼ届いてこない。

10分しても何もないのだからとりあえず自分の部屋が攻め込まれることはないだろうということで、

「じゃあそろそろ、ちゃんと集中して勉強しようかな」

ここまでも全く集中していないわけではなかったが、いつもほどのものではなかった。

だが、決して集中できないというわけでもない。やろうと思えばいつだっていつもくらいの集中力を発揮することは可能なのである。

伊奈野が机に向かい外からの情報をほぼシャットアウトした瞬間、

「え?あ、ひぇ!?」

「っ!?これ何!?」

「これ、マズい気が、」

かまくらの周囲にいたプレイヤーたち。

動けずチクチクとダメージを受けながら、適当に話したり遊んだりしつつリスポーンを待ち望んでいた彼ら彼女ら。

そんな存在達が、違和感どころではなく非常にマズい物を感じ取った。

それがなぜマズいのかもまず何なのかもわかっていなかったが、残念ながらそれを教えてくれる存在はいない。

ただ分かったのはマズいということと、

「あ、あれ?ログアウトしてる……………って、あっ!?ズ、ズボンが!?」

いつの間にか自分がログアウトしてしまっていたことだ。

世界各地の数人が世界地図を描いていたのだった。

「え?今、あの辺のやつら全員消えなかったか?」

「そ、そう見えたか?そうだよな。俺もそう見えたんだけど」

「あれだけの人数が一瞬で消えるって、何があったんだよ。キルされたのか?」

伊奈野の周囲から突然消えたプレイヤーたち。その様子を少し遠くから眺めていた他のプレイヤーたちは、明らかにおかしいことを感じ取っていた。

何か攻撃を受けていたようには見えなかったし、特に見ていたプレイヤーたちも攻撃を受けている反応ではなかった。

ただただ純粋に突然消滅したように見えたのである。

直前で何かを感じ取っていたようではあるが、だからと言って物理も魔法も含めた攻撃を受けたわけではなさそうであり、

「怖すぎだろ。近づけねぇよ」

「興味はあるけど近づきたくねぇなぁ。一体どうなってやがる?」

「もうしばらく観察が必要かな」

ある意味伊奈野が望んでいた通りの結果。

誰も伊奈野の部屋へと近づこうとする者はいない。そのあまりにも不思議な現象を見てしまったのだから。

ただ、伊奈野は本気で勉強を始めただけだというのに。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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