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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 29

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イベントへ参加することを決めた伊奈野。

しかし彼女とてそこまで時間に余裕があるわけでもない。

「できれば強いのとは戦わないでスライムみたいなのと戦えればいいんだけど」

強い敵と戦うのであれば、まだまともな戦闘もしたことのなかった伊奈野は必ず苦戦すると考えている。勝てるかどうかも怪しい。そんな気がしていた。

だからこそ、伊奈野が自分でも倒せるだろうと考えるスライムのような弱小モンスターを探すわけで、

「ん?何だろう?スライムかな?」

伊奈野は早速それらしきものを見つける。

黒い影がもぞもぞと視界の隅で蠢いており、近づいてよく見て見れば、

「ん?スライムじゃ、ない?何これ?これスライム枠なんだろうけど、あまりにもひどすぎない?デザイナー変えるべきだよね」

伊奈野の視界にとらえたもの。それはスライムではなく、長太い何かだった。

ミミズのようなヘビのような、ファンタジーで言えばワームのような。だが、どれともにつかない生物がそこに入る。

体長は約1mほど。真っ直ぐ伸ばして正面から見ると丸く見え、だいたいその直径は30cm。ミミズのような節もなく、ただしヘビのように目や口やうろこもなく。

スライムを黒くして長く伸ばして少し可愛さをなくしましたみたいな状態のモンスターなのである。

「まあ、見た感じそこまで強そうには見えないし、これを倒して終わりで良いよね?」

悲鳴を上げて逃げたり殺虫スプレーを装備したいほどの気持ち悪さはないため、伊奈野も正面から戦う気になる。

のだが、

「あっ。私魔法職だけど、魔法まともに使ったことないんだった」

唯一使ったことがあると言えば『サクリファイス』があるが、あれはまともに発動したのかどうかすらわからないので実質伊奈野の魔法経験は0。

当然魔法を覚えてすらいないわけで、どうすれば魔法が発動するのかというのも分かってはいない。

「武器になるものも当然ながら持ってないし………あっそうだ」

魔法もない武器もない。しかしだからと言って拳で殴りかかるほど伊奈野は接近戦が上手いわけでもない。

が、相手はスライムポジだと思われるモンスターなのだ。であれば、

「これで攻撃しても勝てるはず!!」

伊奈野は外部からダウンロードしていたデータをこちらで表示。すると、彼女の手には、

「この丁度良い重さ、握り易い分厚さ、そしていい感じに直角になった角!」

1冊の本が現れる。

それはうるさい人のためにまとめた宗教史に関する本であり、他の魔女さんのために作った本や自分用に作ったどでかい本とは違い片手でギリギリ持つことができる。

スライムが相手といえど伊奈野は機動力も持っておきたいわけで、両手で持たなければならない本よりも片手で振り回せるこちらを選んだのだ。

「さぁ行くよ!必殺☆本の角アタ~ック!」

魔法少女が必殺技でも使うかのような掛け声とともに、魔法少女は絶対にしないであろう夢のない物理攻撃が繰り出される。

伊奈野としてはこれだけで倒せるほど甘くないという認識であり、すぐにその手をもう1度振り上げるつもりだったのだが、

シュルッ!

「あれ?」

たった1度の本の角アタックでスライムポジの何かは消え去った。

伊奈野は首をかしげて周囲を見回すが、そこには先ほどまでのスライムポジの影はない。

「ん~。もしかして、本の角アタックって実は強い?現実だと痛いだけだけど、この世界だと違うのかな?……………いや、さすがにそれはないか。スライムポジが純粋に弱かっただけかもなぁ~」

一瞬自分が強いという結論へと至りそうになるが、相手が弱かったのだとすぐにその考えは否定された。

それから伊奈野は魔女さん達の様子でも見て帰ろうかと思ったのだが、

「『エクスプロオオオオジョオオオオオオオォォォォンッ!!!!!!!』」

響く声。その声には聞き覚えがあり、間違いなく魔女さんのものだと思われた。

(魔女さんは爆裂系魔法使いなの!?何?もしかして実は厨二病っぽい要素があって本名があだ名みたいな感じだったりするの!?)

さすがにそんなことはないと思うが、かなりの人数が参加しているのであろうこのイベントで声が聞こえてくるくらいなのだ。相当ノリノリなことが分かる。そんな姿を知り合いであり師匠とまで呼んでいる伊奈野に見られるのは恥ずかしいだろうし、伊奈野はそういったところに配慮して行かないことを決めた。

そうなると時間に余裕があるというわけでもないので、自身の目の前にある文字をタップし、

「じゃあ、これで私は帰らせてもらおうかな。少しは役に立ててたらいいんだけど」

イベントフィールドから退出する。

そうして消えていく伊奈野は、気づかない。

このイベントが巨大な邪神と戦う、スライムなどいないはずのものであることも。スライムポジを倒したその分厚い本が、いつの間にか真っ黒に染まっていることも。

「おい!寄生虫はまだ来てないのか!?」

「わ、分かんねぇ。海外鯖はもう出てるところもあるらしいけど」

「くそっ!ただでさえ武器で対抗しようにも寄生されて能力奪われた挙句結局破壊されるクソ仕様だっていうのに!」

「お、おい!どうすんだよ!邪神の方の攻撃も激しくなってんだぞ!」

「英雄に相談するしかねぇ」

【死守】邪神復活阻止スレPart225【絶対】

884:名無しの参加者

ロシアダウン

885:名無しの参加者

フィリピンもダウン

886:名無しの参加者

タイとドイツダウン

887:名無しの参加者

まずいまずいまずいまずい!!

888:名無しの参加者

各国寄生虫にやられてるな

防ごうにも魔法は効果ないし物理は装備に寄生されるから対策のしようがないし

889:名無しの参加者

寄生して装備の能力奪うってクズ過ぎだろ

最後には耐久値削って装備破壊するから誰も戦いたくないだろうし、本当にどうすんだよ

890:名無しの参加者

時間経過で邪神の攻撃激しくなって来てるのに、寄生虫対策してる余裕ねぇぞ!

魔女さんのエクスプロージョンの下りはアニメが3期(映画もあったかな?)くらいまでできてた気がする某ラノベ原作の作品の登場キャラクターをネタにしてます。分からない人はごめんなさい。

気になった方は「駄女神」と検索すれば関連キャラがヒットすると思うので、そこから見つけ出していただければ

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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