Switch Mode
Now you can use the translation tool for free for the first 200 chapters of each novel.

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 292

Please login or register to translate this post.

アップデート兼メンテナンスが終わり。翌日にログインした伊奈野は、

「……………あれ?私目が腐ったかな?ついでに耳も」

自身の耳や目がおかしくなってしまったのかと考え何度か目をこすりプール上がりで耳に水がたまった人のように耳を叩いてみたり軽く跳ねてみたり。

しかし、それでも伊奈野の見えるものと聞こえるものは変わらない。

そこに何があるのかと言えば、

「いや~。魔導書マジで凄いよな。この間は助かったぜ」

「おかげでほとんど邪神の影響を受けずに終わった。助かった」

「キャ~!魔導書ちゃ~ん!こっち向いて~!」

空中にフヨフヨと浮かんでいる1冊の本。季節を少し外したクリスマス風のカラーをしたそれに、プレイヤーだと思われるテンションの人々が群がっている。

彼ら彼女らは感謝を述べたり語り掛けたり、中には黄色い歓声を上げているものまでいる。

そんな本だが、伊奈野の目が腐っていない限り、

「え?黒い本、何やってんの?」

黒い本だった。

相変わらず伊奈野の用意した装備の影響により見た目はクリスマス風のもので、黒い本という名前が似つかわしくない。

と、思ったのだが、

「ん?いや、若干黒くなってる?」

前回見た時にはもっと黒い本という雰囲気はなかった、それこそ以前までの中二病的要素なんて完全にないと言っていい雰囲気だった黒い本。

だが、今見ている黒い本は、少しだけ黒くなっているのだ。まるでクリスマス衣装に墨汁でもこぼしてしまったりインクをにじませてしまったりしたかのような、そんな変色が一部で起きている。

さらに伊奈野は距離的に観ることはできていないが、その表紙の金色のタイトル部分にも変化が起きていて、かすれてきてしまったような状態になっている。

「何だろう?大勢に囲まれてストレスたまってる?でも、本の状態の時は別にコミュ障ってわけじゃないはずだし。となると、反抗期来たとか?早すぎる気もするけど。あっ、でも、第一次反抗期ならおかしくはないかな?」

色々と可能性を考える。そんな中で1番あり得そうだと思ったのが、そんなわけけはないのだが第一次反抗期、所謂イヤイヤ期というものに入ったことである。

押し付けられるのが嫌であり自分の好きなものを出したいなどと言ったことなのではないかと推測する。

ただそんなことを考えても分からないのが、

「なんで囲まれてんの?本の状態だし人化したとかではないだろうし」

もし黒い本が人化してショタな姿を見せていたのであればそういう趣味の人たちが集まってきてちやほやされるのは分かる。

だが人化した黒い本は伊奈野の知る限り極度の人見知りであり恥ずかしがり屋であるため、人前に姿を現すなんて言うことはほとんど考えられない。

黒い本が囲まれている理由が不思議でならなかった。

「何やったんだろ……………まあ、プライベートな部分を何から何まで把握しなきゃいけないわけでもないし別に良いんだけど」

黒い本の行動をすべて把握しておかなければならないというほど束縛が強いわけでもないので勝手に何かをしていても構わないのだが、それはそれとしてああして囲まれているのは不思議だった。

伊奈野はもう一度幻覚や幻聴ではないかと黒い本やその周りの人々に視線を向け確認した後、首をかしげながら転移していった。

「おはようございます」

「あっ。師匠!おはようございます!」

黒い本のことがあったため知らない間に周りの人々などを取り巻く環境などが変化しているのではないかと警戒していたのだが、図書館のメンバーはいつも通りの様子を見せていた。

少し安心感が胸に広がる。

そのまま勉強が始まり、やっといつも通りの朝を始められたような気がした。

もちろんそんなものは錯覚でしかないのだが。

「師匠、ここってどうなってるんですか?こっちは内接してることが分かるんですけどこっちは…………」

「ああ。これですか?このタイプの問題は90度のところで直角を見つければこの線分を直径にした円を描けるので…………」

魔女さん達からの質問もいつも通り。

そしてその後の雑談も、

「いや~。この間の邪神との戦いがなかなか大変でして」

「分身体とか出てこなかったのはまだよかったかな?」

「使徒だけだったのは確かにマシな部類だったのかもしれませんね。あれで分身体や分裂体が出てきていたらより戦力の分散が必要にになったわけですし」

「へ、へぇ」

いつも通りということにしておく。

普段こんな話はあまり出てくることがないので伊奈野は若干反応に困っているが、それでもこれくらいはいつも通りという枠に収めていいように思われる。

何せここから、

「ああ、そうだ。すっかり忘れてました」

「ん?どうしたんですか司書さん」

「大したことではないんですけど、実はマターからお願い事をされていまして」

「え?マターちゃんからですか?珍しいですね」

「そうなんです。いつもより少し早い時間に1回起こしてほしいというものなんですけど…………」

「ん?それのどこが大したことないんですか!?」

司書さんがマターから受けたお願い。

それが、普段マターが起きる時間より少し早いタイミングで起こしてほしいというもの。近づくだけで強制的に眠らされていしまうマターを、どうにかして起こしてほしいというものだった。

「え?それって、アラームとかをいつもより早い時間にかければよかっただけの話なんじゃ?」

「いや、それがですね。マターはタイマーのかけ方を忘れてしまったらしくて」

「え?忘れた?タイマーのかけ方を、ですか?」

「そうらしいんです。1番最初に使って以来それをかけ続けてきたため、一切触ってこなかったらしくどうすればいいのかもわからずといったことのようです」

「えぇ?それならヘルプとか見て調べればいいだけだと思うんですけど」

「ヘルプ?よく分かりませんが、調べるくらいなら起こしてもらった方がいっぱい寝られるなどと言って…………」

マターも自分の能力を理解してはいるのだろうが、だからと言ってそれがどれほど凶悪なのかまでわかっているわけではない。

誰も起こすことができないほど凶悪だという認識はなったのだ。

だからこそ、そういったことを司書たちが説明するより先に眠ってしまった。

まるで勉強を始めようとするときの誰かさんのようである。

「どうしましょうか?」

「どうすればいいんでしょうね。私も色々と考えてみたのですが、強力な遠距離攻撃を当てるくらいしか思いつかなくて」

「え?攻撃、ですか?」

「そうです。ただそれでも、起きるかどうかは少し怪しくて」

「攻撃しても起きるかどうか怪しい!?そんなに起きないものなんですか!?」

伊奈野は遠距離攻撃はさすがにやりすぎなではないかという話になるのかと考えていたのだが、それとはどうやら逆。遠距離攻撃を使っても起こせないのではないかという話らしい。

「近づくことができれば、どうにかできるかもしれないのですが……………」

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

Comment

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

Options

not work with dark mode
Reset