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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 294

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魔法も物理も、マターを起こすために使用した遠距離攻撃の数々はことごとくマターに届くことなく終わってしまった。

魔力を使うものは届く前に消えてしまうし、物理攻撃は急激に勢いを失って地面へと最終的には落ちてしまうのである。

「うぅん。困りましたね」

「そうですね。困りましたね。もう休憩時間は半分使ってしまいましたし私が勉強を始める前に起こせるかどうか」

「あぁ。まずそこの問題がありましたか………」

着々と伊奈野が使える時間も少なくなってきてしまっている。そこまで今の状況において伊奈野という存在が必要なのかというのは別の話として、起こすタイミングが遅くなっていってしまっているのは間違いない。

新しい方法を考えることが急がれるわけで、

「あっ、そうだ。横から攻撃して届かないなら、上から攻撃してみたらどうですか?」

「上から、ですか?」

「そうですね。ある程度勢いが殺されたとしても自由落下であれば問題なくマターちゃんに当てられると思うんですよね」

「なるほど?」

自由落下であればいくら勢いが落ちたとしても外れることはない攻撃となる。

爆弾を自由落下させて上で爆発させることができれば。起こすことも難しくないのではないかと思われる。

提案した伊奈野だけでなくそれで起こせるかもしれないと思うものは一定数いて、

「できるのなら試したいですね」

「そうね。できるならやりたいわね」

「やはり問題はできるかどうかという部分になりますか」

やれたらそれでいいという発想にはなる。だが、試そうとはしない。というか、試そうにも試すことができないのだ。

何せ、

「あの上にどうやって行けば良いんでしょうね」

「残念ながら上に穴は空いてませんから、この部屋の中であの上まで移動しなければいけないわけですが」

「無理では?上までの距離に近づけるのであればもう直接接触できるんじゃないでしょうか」

残念ながらこの部屋の天井には大量に穴があるという設計にはなっていない。そのため上から落とすとなると天井からになるのだが、マターが寝る位置から天井までの距離はそこまで大きく離れているわけではないので、そこまで近づけるのであればもうその時点で物を投げたりして起こす必要はないということになる。

この部屋はさすがに通常の図書館のような高い天井は存在していないのだから。

「となると、もう誰かがマターちゃんに接触するしかないってことですか?」

「そうなりますかね……………」

「なかなかそれは難易度が高いように思えますが」

最終的に選択肢として出てくるのは、やはり直接接触すること。

だがそれはマターの眠りにいざなう能力を突破して接触する必要があるため、そう簡単にできることではない。

「私もまだまだ接触できる程の位置にはいけませんが」

「私もですよ。一応何度か試してはいますが、到底接触できる程の距離感には思えませんね」

「ああ。そうだ。接触するのであれば、わざわざ私たちが近づく必要もありませんよね。こう長い棒のようなものを使ってマターに近づけていくことができれば……………」

「あっ。それいい考えじゃないですか?やってみましょうよ」

ある程度耐えられる離れた場所から接触する。何とも分かりにくい文章ではあるが、やり始めるのはそういったこと。

司書さんが高い場所にある本をとるための脚立などを持ってきてそれで起こそうなどと言うことを始め、

「ぐぉぉぉぉぉ!重い!無理ですね。これ以上進められないです」

「なるほど。この場合は重力が強くなる感じでしょうか?」

こちらもまた失敗する。

ことごとく失敗してきた伊奈野達だが、こうなってくるともう本格的に、

「じゅあ、私行ってきますね」

「師匠、本気ですか!?」

「行かれるんですね。どうか、お気をつけて」

まるで死地に向かうかのような雰囲気。

そんなものを醸し出しながら、伊奈野はマターへと接触することを決める。もちろん大量にアラームを設定はしているが、だからと言って。マターに接触できるかもしれないほどまでに接近したとして体を動かすことができるほど脳を覚醒させられているのかというのも怪しいところだ。

しかしそれでも、伊奈野はやるつもりのようである。

「もしかしたら早く起きなきゃいけないのは受験関連で何かあるからなのかもしれませんからね。同じ受験生として、見捨てることはできません」

相当な気合の入り様で、すでにいくつか使うスキルなども準備していた。

ただ近づいて起こすと言っても、色々と工夫をするつもりのようである。

やはりマターを起こすとなるとまず最初に必要になってくるのだが、

「それじゃあ寝ますね」

「あっ。おやすみなさい」

「まずはそれですよね」

睡眠である。

流石に何度も試していると、伊奈野も起きた後の数秒間睡眠耐性が異常なほどに高くなっていることには気づいている。さすがに何によるものかまでは調べていないのだが、スキルや称号による効果だろうという予想はついていた。

寝て2秒もたたないうちにタイマーが鳴り響いて伊奈野は目を覚まし、即座に立ち上がってマターへと向かって走っていき、

「『連続ダッシュ」」

非常に珍しいスキルを使う。正月のイベントで森に侵入する際に手に入れたスキルであり、ここまで使用してこなかったスキルの1つである。

ただ今回のように時間が限られている時には速さが肝心だということで、とりあえず爆発的に加速していけそうなこのスキルを使うこととしたのである。ただ、問題があるとすればこのスキルがスキル名を唱えることで発動するタイプのスキルなのか分かってはいないということなのだが。

ただスキルが発動しているかどうかはともかくとして明らかに普段の移動速度よりは高い速度でマターへと近づけているのは確かであり、

「あれ?私より速くないかしら?」

「さすがに本職には勝てないでしょうけど、オールラウンダーな職業にしてはかなりの速度が出ているように思いますね」

意外と移動速度が上昇する系統のスキルを伊奈野が持っていたためその速度に周囲は驚愕しているが、伊奈野はそれを聞いている余裕がない。

確かにここまで睡眠耐性を上げてさらに実をいうと効果は弱いが獲得したアーティファクトの中に睡眠限定ではないが状態異常耐性が上昇するお守りがあったからそれもつけ、さらには起床の無敵時間ならぬ無眠時間を使用してはいる。

だが、だ。だがだとしても足りないのである。

普段と比べてもかなり近づいている伊奈野だが、あとマターへ数歩というところで、

「あっ、マズ……………」

マズいというのは感じ取った。自分の中の何かが薄れていくのは感じたのだ。

だがしかしそれに逆らうことなどできず、伊奈野の意識は暗転しゆっくりと前に倒れていく。

「あっ、これって結構マズいのでは?」

「ここまで近い場所で寝るってなると、起きた後もかなりまずいよね?」

非常に近い場所で睡眠の効果を受けることになる伊奈野。こうなってしまうと、もう抜け出すことも難しいのではないかという風に周囲にも感じられた。

しかし偶然なのかここまで予想済みで行なっていたのかは分からないが、前に倒れるにしても今までついていた勢いのすべてが突然失われるということはなく、

ゴンッ!という鈍い音共に伊奈野はマターへと直撃した。それも、頭と頭を合わせる形で。

「うわぁ」

「痛そう」

その様子に思わず頬を引きつらせる魔女さん達だが、さすがにそれだけのことをした効果はあったようで。

頭突きを受けたマターは、

「…………ん~?あれ?」

「おや。マター、起きましたか」

「ん。起きた」

目を覚ました。

これにより数秒後になるタイマーで1度目を覚ませばその後はもう眠ることになる理由はないわけで、

「あれ?どうなったんですか?」

「ああ。師匠。ちゃんと起こすことには成功しましたよ」

「本当ですか?それならよかったです」

伊奈野もいつものように動き始める。

そこから起こしてもらったということでマターが伊奈野に対して礼を言っていたりとしていると、突然、

《ワールドアナウンスです。ただいま条件が達成されたため、大規模サブシナリオ『大罪破りの聖戦』が開始されます》

「んぉ?」

声が聞こえてくる。

どこか懐かしいそのワールドアナウンスは、新しい何かを伊奈野へともたらしてくれるだろう。それがためになるものなのかならないものなのかは別として。

《スキル『頭突き1』を獲得しました》

《スキル『大罪特攻』を獲得しました》

《称号『怠惰破り』を獲得しました》

《称号『大罪破り』を獲得しました》

《称号『原初の大罪破り』を獲得しました》

《称号『大罪破りの大罪破り』を獲得しました》

今日推しの後輩の初配信だったんですよね………………つまりそういうことです(どういうことだよw

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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