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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 298

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「私と一緒に、廃墟に行きませんか!」

「……………え?」

ワールドアナウンスで発表されたイベントの続報を待つ中。

伊奈野がいつも通りログインして日本サーバの図書館へ行くと珍しい人が待ち受けていた。

ダンジョンのあるサーバの方では一時期かなり関わっていたが今はもう交流がないと言ってもいい存在である。

「急にどうしたんですか?宗教勧誘少女ちゃん」

「あっ、そういえばそういう名前で呼ばれてるんでしたね私!?」

宗教勧誘少女だ。

うるさい人とは違いこの図書館へとくることはほとんどないので、伊奈野は他の場所に普段はいるのだろうと考えている。ここに居なければ他の場所にいるのは当たり前のことだが、伊奈野のイメージでは例の初めて宗教勧誘少女と会った小屋にもいなかったため、おそらくこのサーバではまだ消えていない宗教施設のどこかにいるのではないかと思われた。

そんな宗教勧誘少女がやってくるのだから当然何かしら伊奈野を呼ばなければならない事故なり事件なりが起こったのだと考えるのだが、だとしても、

「なぜ廃墟探索?」

「い、いやぁ。実は呪われているとされてるいくつかの廃墟なんかを浄化しなきゃいけないんですけど、一緒に行ってくれる人が欲しいなぁと思いまして」

「浄化、ですか。なんですか?1人だと怖いんですか?」

「い、いやいやいやいやいや。べ、べべべべ、別に怖くないですけど!?1人でも全然余裕で行けちゃいますけど!?………た、ただ、廃墟は暇なので。そう。廃墟は何もないですし暇なので話し相手とかが欲しかったんです!」

「話し相手?私勉強するので相手できませんよ?」

「っ!ま、まあ、ずっと話し相手になって欲しいというわけではないですよ?基本は人が近くにいるだけでも気はまぎれますし?あと、少しならお話する時間はあるんですよね?」

「それは確かにそうですけど……………」

伊奈野は少し宗教勧誘少女の様子に違和感を憶える。だがしかし、その違和感の正体までは分からない。せいぜい、何か裏があるのではないかと思うくらいだ。

では、その伊奈野が考える裏というのが何かというと。

単純に怖いから、ではなく。宗教勧誘少女は伊奈野の力に期待しているのである。

廃墟を浄化するというのは間違っていないのだが、その廃墟というのは単純に呪われてるとか霊が住みついているとかいうだけでなく、まれにだが後ろ暗い者達の住み処になっていることもあるのだ。

宗教勧誘少女も全く相手ができないわけではないが、それでも伊奈野のような存在がいてくれた方が楽なのである。

それこそ、スイッチが入ってしまえば周囲を恐怖に陥れるような威圧感を放たれるような力があれば。

「普段は他の人と一緒にやってるんですけど、今は少し忙しいらしくて。ですので、丁度良い機会ですしお話して仲良くなれたらなと思いまして」

「はぁ。そうですか」

伊奈野としても悩むところである。

新しい場所で勉強ができるというのは悪くないことなのだが、だからと言ってその新しい場所がイベントなどでつくられる場所でないのが問題なのである。

この朝の時間を使って宗教勧誘少女と廃墟巡りをするとなると、イベントのように普段ダンジョンにいる時間を削るのではなくこの朝の図書館のメンバーといる時間を減らしてしまうことになるわけだ。

「ちなみに行くのであれば私たちもご一緒させていただく予定です」

「あっ、そうなんですね」

だがそんな悩みは必要なかったようだ。

魔女さん達も同行するつもりらしい。

「……………では、移動時間がそこまで必要ない近い場所なら行きますけど」

「本当ですか!最近この街の浄化などはできてなかったので、丁度良い事にまだまだ近いところにもいく予定の場所があるんです!早速行きましょう!!」

図書館のメンバー以外に気になることもないの伊奈野がうなずくと、宗教勧誘少女は目を輝かせて早速出発を促してくる。

伊奈野としてもあまり時間をかけて勉強時間を減らしたくはないためすぐに用意(特に何も必要ないが)して、宗教勧誘少女と共に外へ。

そして歩いて数分、

「ここです!」

「え?ここ?もう?」

数分ではなく数秒。

図書館を出てすぐの場所に1軒目の浄化しなければない廃墟が現れた。あまりの近さに驚くが、それとともにここまで図書館の近くに廃墟があることへ若干の不信感を抱くこととなるのであった。

見た目は高級そうな、所謂上流階層の人が住んでいそうな家、というか屋敷。

3階程度はありそうな大きく高い建物の周りには、建物の敷地の2倍くらいはありそうな庭もセットでついている。

なぜここまでの屋敷が廃墟になるのかと伊奈野が首を傾げつつ宗教勧誘少女の後に続いて屋敷の中へと入っていくと、

「あぁ。そういえばここは昔よく図書館へいらっしゃってた方のお宅ですね」

「ん?この家の持ち主知ってるんですか?」

「ええ。本がお好きな方で、よく図書館にもいらっしゃっていました。亡くなられるときに屋敷にあった大量の本を寄贈してくださったんですよね。ご子息の方々がなぜこんなにも面倒なことを遺書に書いたんだといった風な顔で本を運んできてくださったのを覚えています」

「へ、へぇ」

司書はどうやら以前の持ち主のことを知っているらしい。

だが、話を聞く限り子供がいるということでこの屋敷は遺産として引き継がれたはずである。やはりここまで豪華な屋敷が廃墟になった理由は非常に謎だ。

と考えたところで司書さんがさらに追加の説明として、

「で、遺産を引き継いだご子息が確か遺産をばら撒いてかなりの人に手を出したとかで痴情のもつれのようなもので刺されて亡くなられたとか。てっきり他のご家族の方にこの屋敷はさらに受け継いだのかと思っていましたが、どうやらそんなことはなかったようですね」

「……………あぁ。なるほど」

受け継いだ人が愚か者であったということだ。

なんとなく伊奈野の頭で痴情のもつれと廃屋というホラーゲームや怖い話でありがちな関係性が導かれこの屋敷の中で起こりそうなことが予想されるが、それ系統には強そうな見た目をしているうるさい人や宗教勧誘少女がいるということで口には出さずにそっとしまっておいた。

「さて、それじゃあ私は浄化を始めますね!皆さんは許可をもらってあるので、そのあたりのお好きなところをお使いください」

「分かりました……………とはいってもほこりがたまってますし先に掃除が必要そうですね。1回目の勉強が終わってから綺麗にして使います」

ある程度屋敷の中まで入り込むと大きな机といくつかの椅子があり、宗教勧誘少女からはそこの利用を勧められる。

が、廃墟の家具なだけあってほこりや汚れが目立つため伊奈野は最初の勉強でそれを使うことはしない。

「え?じゃあ、どうするつもりですか?1回転移して図書館で勉強してから戻ってこられるとか?」

「あぁ。確かにそれでもいいかもしれないんですけど……………まあ、ここでやれますし問題ないです」

この家の家具を使わず、さらには転移もせず。どうやって勉強できるというのか。

それはもう、何度か使ってきたのでお分かりだろう。

やはりこういう座る場所などがない時にやることは決まっており、『魔力障壁』で作った椅子の上にクッションを乗せそこに座り、さらにサイコキネシスで勉強道具を操作して空気イス状態の勉強が始まる。

「……………なんか私の思考が追い付かなくてくらくらしてきました」

「大丈夫よ聖女。これくらいそのうち慣れるわ。もっと理解できないことなんていくらでも出てくるから」

「そっちの方が怖いんですけどぉ……………」

《称号『ポルターガイストの正体』を獲得しました》

大好きなあの子を初デートに誘うには絶対に場所選びを間違えるにはいかないんだっ!

マ~ニアックな廃墟行かな~い?

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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