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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 299

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「…………いったん終了。っと」

勉強を始めてから1時間近くたった頃。

伊奈野は休憩のために一旦ペンを置く、という場所もないのでしまって魔力障壁も消し立ち上がった。

「あっ。終わったんですね。お疲れ様です!」

「はい。そちらも浄化お疲れ様です……………それはそれとして、他の皆さんは何をされてるんでしょうか?」

伊奈野の終了の様子を見たようで、宗教勧誘少女が声をかけてくる。

どうやら宣言していたように浄化をしている最中らしく、何やら神々しい気配を纏って周囲に淡い光を放ちながら祈るようなポーズをしている。

もちろんそれに一瞬は目を奪われたものの、それはそれとして伊奈野が気になるのは他の者達の事である。

伊奈野と一緒にこの部屋に入ってきたはずだしてっきりここに残っているのかと思っていたのだが、

「ああ。何やら全体的に部屋が汚いからということで掃除に行きましたよ」

「掃除!?え?あの魔女さんと屈辱さんが!?」

何気ない様子で放った一言に、伊奈野は多大なる衝撃を受ける。

何せ、あの魔女さんと屈辱さんが。あの、全くと言っていいほど掃除などしなさそうで汚部屋を形成していそうな2人が掃除を始めているというのだ。

それこそ、魔女さんは自分の部屋に資料をばら撒き伊奈野達の使っている図書館のスペースの3分の1以上は魔女さんのばら撒いた資料に埋め尽くされているというのに、だ。

「信じられませんね」

「い、一体あの2人は普段何をしてるんですか!?あの2人、研究所以外では基本的にまともな姿を見せるタイプのはずなんですけど…………」

ただそんな伊奈野のイメージとは全く違うイメージを持っていたらしい宗教勧誘少女は、伊奈野の言葉に驚愕している。

お互いがお互いの言葉に驚くこととなるのであった。

ただそれはそれとして、伊奈野にとっても魔女さんや屈辱さんが掃除をしていることは驚くことではあっても決して悪いことではなく、

「このまま続けてもらって、ぜひとも掃除の楽しさにとまでは言いませんが掃除の大切さに気付いてほしい限りですね」

「そ、そうですね?」

これから先も2人は掃除をする活力を持ち続けてほしい。そんな気持ちである。

そしてそんなことを思うのだから当然伊奈野も、

「じゃあ私は、この部屋の掃除をしようかと思います。掃除用具ってどこにあるかとか分かりますか?」

「はい。私も実際見たわけではないので正確な場所までは分からないですけど、司書の話によると2階の奥の部屋にあるそうですよ。使用人室の隣、とか言ってたような気がします」

「なるほど?分かりました」

使用人室などと言うのがどこにあるのかは分からないが、とりあえず2階にあることは分かった。階段を上がって2階で探せばそのうち見つかるだろうという考えになる。

それに、その途中で司書さんなり誰かなりと接触できれば案内もしてもらえてより早く到着できるだろう。

「うぉ~。さすがに階段はだいぶ傷んでるなぁ」

2階へ上がるための階段に乗ったところ、まずそこからかなり雰囲気の出るきしむ音が聞こえてきた。

いつ抜けてもおかしくないような、そんな音である。

「これ、あれだよね?私の体重が重くて鳴ってるとか、そんなんじゃないよね?」

ゲームの中のアバターの話であるためたとえそうだったとしても特に落ち込んだりはしないが、気になる部分ではある。

ダイエットが必要だろうかなどというくだらないことを考えながら、2階へと進んでいく。

「…………おぉ。2階の床も結構きしむんだ。怖っ」

2階はそこまで景色が違うというわけでもないのだが、やはり古くなっているからなのか床がきしむ。

階段を上ってくるときに見たためそこそこ床に厚みがあって頑丈そうなのは分かっているのだが、それはそれとして音で恐怖を憶えるのは仕方のない事だろう。

「床が抜けて落ちても嫌だし、さっさと探して下に戻ろう」

2階にあまり長く居たいとも思えず、すぐに掃除用具を見つけようと動き始める。

話を聞いた限り奥の方にあるということなので外周を攻めるようにして部屋の扉を開けては中を覗くというのを繰り返し、

「あぁ。全然この辺とか掃除されてないなぁ。掃除用具の近くだからってすぐに掃除されると思うのは間違ってるかもしれないけど、この辺は違うのかも」

現在見ている部屋は床や家具などにほこりがそれこそ山のようになって溜まっている。人が来た形跡もあまり感じられないためこの辺りではないだろうと思われた。

そこからさらに先へと進むと今度は部屋が少し豪華になって行って、

「いや、使用人室の隣とか言ってたしこんな豪華なところではないでしょ。進む方向逆だったかな?」

この周囲もまた違うような気がしてきた。

だが、

「……………ん?でも、声か何か聞こえる気もするなぁ」

かすかだが誰かの声のようなものが聞こえなくもない。

もしかしたら魔女さんなり誰かなりがいるのかもしれないと考えて先へと進んでいき、

「あれ?違うか」

もう声が聞こえてきた気がした方向には、通路の床にすら埃がびっしりと溜まっていて、人が通った形跡はない。

「結構ぼろいし、隙間風か何かが人の声っぽく聞こえたのかな?」

そう結論付けて、一応周囲のいくつかの部屋の扉を開けて中を確認し、変わったものなどベビーベッドくらいしかないのを確認してからその通路を少し逆戻りするようにしてまた掃除用具を探し始める。

首を傾げつつさらに進んでいき、さらに奥へ遠くへと進んで2階を捜索し始めてから2分ほど経過したところで、

「ん?あそこ開いてる?」

扉が開いている部屋を見つける。中からは人工的な光があふれていて、

「あっ。掃除用具あるね。良かった。見つけた!」

そこが目的地であったことを認識した。

これだけの大きな屋敷であるためさすがに掃除用具も数はそろっており、いくつか魔女さん達が持っていたのだろうがそれでもまだまだ余裕がある。

必要そうなものをとりあえず適当に集め、掃除をするために少し速足で1階へと向かい、

「……………ん?」

伊奈野は首をかしげる。違和感を覚えたのだ。

そこは、2階と1階をつなぐ階段。

2階の時はそこまで不自然には感じなかったのだが、この階段で明らかな違いを感じたのだ。

確実に1階から登ってきたときに比べて、

「きしむ音が大きい?」

上がってくるときは、キィキィくらいの音は聞こえるがそれでもまだ何度も使えそうな音がしていたのだ。

だが今、その階段からはギシィギシィ!とかなり激しく音が聞こえている。

「別に勢いをつけて降りてるわけじゃないんだけど……………まあでも、坂とかも降りるときの方が自然に速度がついちゃうものだから仕方ない、かな?」

明らかに音が違うが、だからと言って自分の体に異変なども特に感じないし、たまたまだろうと思うことにする。

それよりも、

「はやく掃除して次は勉強を机と椅子でできるようにしておかないと」

『バブゥ』

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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