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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 305

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結局、位置取りなどにいろいろと手間取り伊奈野は6つほどかまくらを作ることとなった。

ただそれだけ作ったとしても特に何かデメリットがあるというわけではないので気にはしていない。それよりも彼女としては、

「あっ。始まりましたね」

「そうね。今日は随分最初から結構な圧が来てるわね」

勉強がしたい。位置が決まると、早速伊奈野は勉強を始め、それと共に発せられる威圧により周囲に勉強の開始を知らせた。

勉強を開始したことによる影響はいろいろとあるのだが、1番大きなインパクトを与えるもので言うと、

「うわぁ。凄い。一気に窓から虫がはがれていったよ」

「即死でしょうねぇ。後は亡骸を外に出して捨てるだけですし、かなり楽な仕事になりましたね」

「これで虫だけじゃなく汚れまで落としてくれたらもっと良いんですけど」

「それはさすがに高望みし過ぎじゃないかしら?もしこれ以上圧力が強くなんてなったら周囲への影響も大きくなるし、汚れが落ちるほどなんて言うことになったら最悪もろい壁とか壊れる可能性まで出てくるわよ」

窓に張り付いていた虫が、一斉に落ちた。

理由は当然、伊奈野が勉強を始めたからだ。威圧感により恐怖やら何やらでストレスが大きくなりすぎて即死してしまったのである。

虫に精神を鍛えろというのも無理がある話ではあるし、仕方がない結果と言えよう。

どちらかと言えば、落ちてきた虫を回収するだけの作業に変わり捕まえて処理する必要がなくなったのだから宗教勧誘少女たちにとっては大助かりである。

「虫を運ぶのは私が先にやっておくわ。虫の死骸はそんなに重くないし風魔法ですぐでしょ」

「あぁ。そうですね。じゃあ先にそっちの処理をお願いします。私は浄化をしますし……………皆さんは壁の掃除とか花壇の整理とかお願いしてもいいですか?」

「ええ。かまいませんよ」

「了解~」

こうなってしまえば後はある程度普段の廃墟と変わらないと言ってもいい。

さきに死骸の処理をしなければならないが、そこを終わらせてしまえばいつも通りの作業になるのである。

ただ廃墟における作業はいつも通りでいいのだが、それ以外に少し問題があり、

《称号『虫の天敵』を獲得しました》

《称号『歩く殺虫剤』を獲得しました》

そんな称号を獲得してしまった誰かさんが、野放しになっていることをどうにかしなければならない。

野放しとはいってもただかまくらの中で勉強をしているだけであり好き勝手に動き回ったりはしないのだが、それはそれとしてかまくらなどと言うあまりにも目立つものがあるせいで人の目は集まってしまうのである。

ただ絶対にそのかまくらへと近づけさせるわけにはいかず、

「はい、そこ。離れなさい。近づくと危険よ」

「近づかないでください。あまり長時間近くにいると具合が悪くなる可能性もありますので、できるだけ早い段階で帰る事をおすすめします」

入り口近くで人を通さないように声をかけておく必要が出てくるわけだ。

今まで伊奈野達が廃墟に入る時に敷地内に入ってこようとするほどの者はいなかったが、さすがにかまくらなどと言うものがあるとそうもいかないのである。

魔女さんやうるさい人が声をかけるためNPCたちも野次馬まででとどまり近づくことまではしないが、

「この間のイベントのやつがいるんだろ!」

「出てこい!というか、絶対誰かのパートナーだろ!」

「俺はやる!どけどけぇ!賢者のお姉様に言われたって今の俺は止まらないぞぉぉぉ!!!」

「あっ!ちょっと!?」

プレイヤーたちは別である。いくら魔女さん達が声をかけたところで、好奇心に負けてしまう者達は存在するのだ。

そして魔女さん達は声をかけるので精いっぱいであり無理をすればできなくもないのだが止めるほどの余裕もなく、

「顔を見せてみろぉぉぉぉ!!!!!俺は止まらな、」

かまくらに近づくことを許してしまう。

そうして数人のプレイヤーたちが魔女さん達の横を抜け、かまくらの付近へと叫びながら走っていくと、突如としてその姿が消える。

「……………ん?消えた?」

「消えた、よな?」

「お、おい!今消えたぞ!?どうなってんだ!?」

「あ~。だから危ないって言ったのに!」

どうやら少しも耐えられるものはいなかったようだった。

近づいた者達はそろって消滅する。今頃は現実世界の方で世界地図を描いて急いで対処をしていることだろう。きっと何が起きたのか分からなかったはずだ。

そして、何が起きたのか理解できないのは見ていた方も同じであり、困惑の声を口々にあげている、

「け、賢者様。危険だとはおっしゃってましたけど人が消滅するほどなのですか!?」

「え?こ、怖っ…………」

「教皇様?これはもしやこの屋敷にかけられている呪いか何かの効果だったりするんですか!?浄化を!ぜひとも早い浄化をお願いしたく!!」

NPCたちは驚愕し恐怖するとともに、かまくらに近づかないよう止めていた魔女さん達に説明を求める。こんなことが街中で起きればそんな反応にもなるだろう。

ではNPCたちはそうだとしてプレイヤーがどうかというと、プレイヤーにももちろん驚いたり恐れおののいたり説明を求めたりする声はあるのだが、その一方でだんだんと状況を理解してきたようで、

「これが前回のイベントに起きたっていうあれか」

「本当に消滅するんだな。自分の目が信じられん」

「かまくらの効果か何かなのか?ずっと凍結が蓄積していった結果だと思ってたんだけど」

以前のイベントで起きたことを知っている者達。

数はそこまで多くないのだが、そんな彼らが納得した様子を見せる。

そのまま数人がその後も突撃していき当然のように返り討ちにあい消滅し、

「ほら。危ないから。帰りなさい。体壊しても知らないわよ」

「はぁい……………結局誰も中は見れなかったのか。残念」

「あの位置のかまくらさえなければ見れたんだけどなぁ」

「尊厳破壊攻撃強すぎるだろ」

結局何が起きているのかは分からないが危険かもしれないということで皆離れていく。

プレイヤーも、そしてNPCも。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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