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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 307

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バズーカだと思ったらただのパーティグッズだったという事件の後、声がかけられたかと思うと伊奈野に現在の状況を変えるための手助けが行われる。

何かが廃墟の割れた窓から外に投げられたかと思うと、そこから煙がモクモクと噴き出していき、

「うわっ。何も見えないんだけど……………この間に走って行けってことだよね?」

あっという間に周囲は真っ白に。伊奈野のかまくらの中も煙で埋め尽くされており、この煙が出ている間に屋敷の方まで走ってこいと言いたいのだと分かる。

分かるのだが、

「いや、ちょっと待って。もう完全に視界を奪われててどこに入り口があるのか分かんないんだけど?」

伊奈野は走れないでいた。残念ながら伊奈野は煙の中でもどこに壁があるのかわかるほど高性能な目を持ってはいないのである。

できる事なんて言ったらせいぜい、

「とりあえず向こうの方が紫な感じで光ってるし、人がいるってことだよね?私が今触ってるかまくらの作りから考えてもだいたいあっちの方向に入り口はあると思うんだけど……………いや、さすがに無理だね。それだけで特定はできないでしょ」

これでエコーロケーションなどができれば話は変わってくるのだが、当然ながら伊奈野の体にそんな機能はなく。ただただ人の気配が分かる程度である。

人の気配が分かるのは『エフェクト変更』で霧の中でも邪神の使徒を発見しやすいよう設定を変更していたからであり、そのため『エフェクト変更』では壁や入り口などの類のものを発見することは難しい。

なにせ、壁や入り口は残念ながらエフェクトを出すことがないのだから。

「うぇぇ。どうしよう。運良く入り口に行けるのに賭ける?いやでもそれで壁に激突しても嫌だからなぁ」

手づまりな状況であり、途方に暮れる伊奈野。

ワンチャンに賭けられるようなことでもないし、あまり長くここにいても煙が収まってしまうというのに動くことができない。

最悪転移して図書館に戻り今回の廃墟は諦めるという選択肢も視野に入りそうな状況ではあった。

だが、そんな状況の中、

「ん?何か来てる?」

伊奈野の目に光が飛び込んでくる。とはいってもそれこそ強いわけではなく、それこそ動いているプレイヤーたちとほぼ同じような色と光量。

滑るようにしてスーッと動くそれが、プレイヤーたちの野次馬が集まる側から恐らく廃墟があるのだろう方向へと動いている。

なかなかスピードが出ていて、気づいたときにはかなり距離があったはずだというのにもう伊奈野のすぐそばまで来ていた。恐らく伊奈野の全速力よりも速いだろう。

そんなものを見て伊奈野が考えるのはやはり、

「あっ。魔女さん達の声もそういえば聞こえてた気がするし、この隙に私と一緒に逃げようってことなのかな?何から逃げるのかはよく分からないけど」

伊奈野の耳には野次馬などに帰るよう声をかけているのは聞こえてきていた。となればこの2つの光はやはり、そこで対応をしていた者達なのではないかと思うわけだ。

かなり速い速度でまっすぐ進んでおり、その自信はやはりこの先に行くべき場所を正確に把握しておりある程度周囲の状況も把握できているのだろうと予想できるわけで、

「これはついて行くのが安パイかな?いや~案内役がいてくれてよかった」

伊奈野は当然ながらその後をついて行く。せっかくまっすぐに入口へと向かって行ってくれているのだから、伊奈野としてはそれに続かない理由がないわけだ。

それはもう元気よく伊奈野は光を追いかけ走っていき、

「……………ふげっ、段差」

入り口近くの段差部分に躓く。

かなり速度を出して走っていたため単純に前に転倒するだけでなく、その体は宙に浮いて前方にいるある程度距離を開けて走っていたはずの2人に急速に近づいて行って、

「いつつつつ……………油断しました」

ゴッとあまりしては良いはずがない音と共に伊奈野は顔面から地面へとダイブをかました。

幸いなことに、どうやら前を走っていた2人には当たらなかったらしい。

地面と激突した額を押さえながら伊奈野は腕をついて体を起こし、周囲を確認する。

やはり目で確認しても分かるのだが、そこは屋敷の入り口部分であり、

「大丈夫ご主人様?結構痛そうな飛び込み方してたけど」

「大丈夫です。ちょっと失敗しました」

屈辱さんが出迎えてくれた。

心配した様子の屈辱さんに、伊奈野は自身の失態がかなりひどい事だったのもあって安心させられるようなことも言えず、苦笑するほかない。

そんな伊奈野にすぐに他の面々も集まり声をかけてきて、

「大丈夫でしたか読み友?私が煙を出すアイテムを投げる位置が悪かったばかりにこんなことになってしまって…………」

「いえいえ。大丈夫ですよ司書さん。そんなに気を落とさないでください」

「大丈夫ですか師匠?」

「ダメージを受けていらっしゃるのであれば回復しますが?」

「いえ。大丈夫です。ダメージは受けたのかもしれないですけどもう回復してますし……………ん?」

どうやらアイテムを投げたのは司書さんらしく、本人曰く投げる位置をミスしてしまったらしい。確かに伊奈野よりも遠くに投げることができれば伊奈野が完全に煙に包まれてしまう前にやじ馬たちの視線を切ることはできたと思うのだが、位置が伊奈野の近くであったがためにこの煙の中を全力で走ることとなったのだ。

ただそれも結局は成功したのだから問題はないと伊奈野は首を横に振る。

そこからさらに後ろから魔女さんやうるさい人が声をかけてきて伊奈野は言葉を返した後首を傾げた。

そう。後ろから言葉をかけられた後に。

「……………ん?あ、そういうことか。すみません。私が飛び込んだので危なかったですよね」

「え?いえ、私たちは師匠の後から来ましたしそこまで危なくはなかったですが?」

「はい。そこまで被害を受けることはなかったですけど?」

「…………………………え?」

伊奈野の思考は停止する。

間違いなく、伊奈野の前を青白い光がとおっていたはずなのだ。それを伊奈野はうるさい人と魔女さんだと判断して走っていたわけで、さらに言えばこの中で走ってきたのだろうと思われるのはうるさい人と魔女さんしかいない。

だからこそ伊奈野は、自分が飛んで行ってしまった時に当たらなかったのは2人が横によけたからだと考えたのだ。

ではそれが違うとなると、

「え?じゃあ、あれは一体…………」

《称号『見~た~な~』を獲得しました》

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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