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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 309

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「うぅん。やはり予想されていた通り……………いや、しかし」

伊奈野の耳に悩んでいる声が届く。どうやら瑠季が何か気になることがあるようだ。

独り言のようにブツブツと呟いており、

「『暴食』持ちがいるにしてもここまで出てこない理由が分かりませんわね。大罪を持っているならどこかしらで活躍してもおかしくないと思うのですけど…………」

「瑠季ちゃん?」

「っ!?お、お嬢様!?いらしたんですのね。全く気付いておりませんでしたわ」

「だろうね。凄い悩んでたし……………何?やっぱり、身長のことで悩んでるの?」

「そうそう、その通り。私も毎日牛乳飲んでるのに全然効果が……………って、違いますわよ!なんでここまで真剣に身長のことで悩みますの!?さすがにもうそろそろあきらめも視野に入れるべき時期ですのよ!?」

「あれ?違った?あと40cm欲しいなぁ。牛乳の量4Lくらい増やさないと、とか考えてたわけじゃないの?」

「違いますわ!全然違いますわ!そんなに増やしたらお腹タポタポになりましてよ」

伊奈野がそれをからかうようにしたため、話題がそちらに移り瑠季が悩んでいたものからそれてしまう。

瑠季の悩みが解決することも、伊奈野の誤解を解くこともできたはずだというのに。

そうしてチャンスを逃してしまったため全く認識を変えられることもなくイベント当日が迫ってきて、

「あっ、そういえば普通のままだと食べ物ってあんまり美味しくないんだよね?」

前日に伊奈野は非常に大事なことを思い出す。

そう。ゲーム内の食べ物というのは、あまり美味しくはないのだ。決してマズいという程ではないのだが、どうしても現実の美味しい物と比べると見劣りする。そんなものだ。

そうなれば当然伊奈野としても味をできれば改善したいと思うわけで、だからこそ現在伊奈野のダンジョンでは機械によって大量に味が改善する魔法の設置されたクッキーが生産されているのだ。

ただ、そんなものを食べ慣れてしまっている伊奈野としては当然通常のゲーム内の食べ物をそこまで美味しくは感じられない。あまり積極的に食べたいとも思わない可能性が高い。

であればその状況を改善する必要が出てくるわけで、やはりイベント中にも同じように魔法を使って味を改善する必要が出てくるわけだ。

ただ問題があるとすれば、

「どこだっけなぁ。データ残してたはずなんだけど、見つかんない」

その魔法陣は普段自身で使うのではなく機械に使ってもらっている形に近いため、どんな術式だったかあまり覚えていないのだ。

データを保存はしてあるのだが少し期間が空いてしまっているためどのデータがこの魔法陣なのかも分からず、自分のゲーム内に入れてあるデータたちを見ながら伊奈野は頭を悩ませることになる。

結局見つからず機械に付けてあるものを再度読み込む異様な形で魔法陣を保存し、

「事前の準備って大事だね。うん」

準備の大切さというものを再認識するのであった。

もしこれを思い出すことなくそのままイベントに参加していれば、相当後悔することになっただろう。

「魔法陣以外には気になることもないし……………大丈夫そうかな。よし!イベントでも頑張って勉強するぞ~」

そのままイベント当日。

いつも通り伊奈野の前にはイベント会場に移動するかどうか確認するメッセージが現れており、

「YES、と」

伊奈野はまよわずYESを選択する。そうするとすぐに周囲の景色が切り替わり、見慣れない場所へと飛ばされることとなる。

飛ばされた先はイベントの説明にも書いてあったように個室であり、大量の食べ物がすでに並べられていた。

「これはあれかな?大食い大会に使うやつかな?……………いや、逆に使わないんだったら何なんだって話なんだけどね?」

自分で疑問を口にし自分でその疑問にツッコミを入れる。ある程度わかり切ったことと言えなくもないのだが、伊奈野のそれも特に不自然な反応ではなかった。

何せ、そういう大食い大会などであれば公平を期すために食べ物は開始と同時に現れるようなものだと思われるわけだ。

というか前回は、注文してそれが出てくるような形でありそれこそ始まらなければ注文などできなかったし食べることもできなかったように思われる。

なぜこのような形になったのかという部分に関しては伊奈野も甚だ疑問である。

とはいえ始まっても出てこないのではなく、そうして先に出てきてくれるなら特に伊奈野も文句はなく

「ちょっと味見してみて……………うん。完全に予想通りの味」

味見をしてみることもできる。

軽く食べてみた限り、やはりその味は予想通り非常においしいわけではないと言ったところだ。

であれば当然伊奈野は、

「魔法陣を『設置』してみたら……………あっ。こっちも問題ないね。ちゃんと美味しくなってる」

味を改善しようと試みる。実際それは成功し、いつもダンジョンで食べているものと同等程度の味にすることができた。

十分勉強のお供にしていたら食べ過ぎてしまいそうなくらいにはなっている。

そうして一先ず実験が終わり満足した伊奈野。

ただ少し満足しすぎて調子に乗ってしまったようで、

「ん?全部食べちゃった」

1枚の大皿に乗っていたクッキーそれらをすべて食べてしまったことに気が付く。イベント前にもう1つ食べきってしまったのである。

しかも手軽に食べられるクッキーを、だ。

まだほかの種類のクッキーもあるとはいえ、大食い大会でこれをやってしまったというのは相当痛い……………かのように思われたが、

「ああ。さすがに補充はあるよね。助かる~」

すぐに皿の上に新しいクッキーが現れる。食べられても補充される仕組みになっているらしい。しかも、補充に制限があるようにも見えない。

ということはつまりそれは、

「無料でいくらでも食べられるってこと!?いつもより食べる頻度上げてもいいね」

いつものように制限があるわけではない。それこそ言葉通り無限にクッキーは生み出されるかもしれないと思われるわけだ。

こんな状況なかなかないため伊奈野としてはいつも以上に高い頻度で食べていきたいと考えるのだが、

「そうなると逆に勉強の手が止まっちゃうよね。あれはちょっと悩んだりするときにペンとか本に使わない手を動かすから邪魔になってないんだけど……………あっ、そうだ」

あっ、そうだ。クッキーのリスポーン場所を口の中にすれば無限に食べられるw(白目)

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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