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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 322

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「これ、何?どうなってんの?」

真っ黒な空間。

しかし伊奈野の体には、自分の体が落下しているような独特の感覚があった。そのため間違いなく地面には接していない。

とはいえだからと言って空気抵抗があるというわけではなく、ただ単純に落下しているのを感じ取れているだけ。非常に不思議な空間だ。

「こういう空間、バグとかで来るアレかな?」

伊奈野が予想する通り、今いるここは裏世界。

バグで壁抜けなどをしていくと世界の外側に飛び出してしまい、そういった時に来ることができる場所だ。

他の場所と違って地面が作成されておらず、すぐに対処をしなければフィールドからどんどんと離れていってしまうため緊急で対処をしなければどうしようもなくなってしまう場所だ。

「このゲームでこういうバグがあるって聞いたことなかったけど、よくあるものなのかな?」

伊奈野はゲームの情報を集めているわけではないので正確なことは分からないが、とりあえず今まで聞いたことがなかった。

実際伊奈野が聞いたことがないだけでなくほとんどのプレイヤーが認識をしておらず、バグなんてこのゲームには一切存在しないと考えられていたのだ(もちろんそんなことはないしバグはなくても理不尽だらけだとは思われている)。

理由はAIが対応してくれるからというものにつきる。

色々と不具合が起きそうでも、事前にAIが察知して対応しているからこそ何も問題がないように表面上は見えているのだ。

しかし、どれだけ高性能なAIでバグを見つけられるとしても、AIが関わることができない部分でバグが起きてしまえばどうしようもない。

それこそ、

「何があったんだっけ?ログアウトしようとして……………そういえば黒い本がいたような気もしたかな?」

その代表例と言うべき存在が邪神に関係するものである。

AIの多くとそういったAIの統括をしている管理AIたる神には、邪神の力を持つ存在が近くにいると手が出せなくなってなってしまうのだ。

今回の場合は黒い本が関係しており、黒い本がどこか別の場所へと伊奈野を移動させた直後にイベントの表彰式への転送が発動されてこのような形になってしまったのだ。

まず表彰式に転送させられるのがおかしくはあるのだが、そこに関しては最後まで生き残ったプレイヤーが表彰式に行く前に退出するなんて言うことは想定していないためある意味仕方のない事と言えるだろう。

《称号『世界の裏側へ』を獲得しました》

《称号『奈落へと落ちる者』を獲得しました》

もちろんではあるがこんな特殊な現象に遭遇すれば称号の類は手に入る。

効果が意味のあるものかは分からないが、あって困るものではないだろう。

そんな状況の伊奈野はただ落下をしながら何かできないかと考えていく。

途中で魔力障壁を使ってとまろうとしてみたり、サイコキネシスで自分をとどめようとしたり。

そうしている伊奈野にそこまで慌てた様子もないのだが、だからと言って誰も慌てる存在がいないかと言われるとそんなことは当然なく、

「マズいマズいマズいマズい!これはマズいぞ!」

「世界の裏側ですかぁ。厄介なところに行きましたね。グリモワールがまさかこんなところで悪影響を及ぼすとは。転移システムに関してもう少し修正を入れておくべきでしたね。退出したら転移は発生しないとか、どこにいても一度イベント用の世界の方に戻ってきて表彰式会場に転移されるとか」

「いや、何落ち着いて状況を分析してるんだよ!今はそんなことよりこの賢者の師匠をどうやってここから戻して詫びるかってことだろうが!」

そうして慌てているのは、運営。

バグを発生させてしまったとなれば当然ながら対応が必要であり、それに巻き込んでしまった伊奈野にお詫びもしなければならない。

お詫びは兎も角として伊奈野を移動させるだけというのならばたいしたことはないように思えるかもしれないが、運営側は基本的にこうした時の対応をAIに任せてきてしまっていたため自分たちの手で行なうということは少ないのだ。

経験が少なく準備も調っていないため、当然ではあるが多少の遅れは発生する。

「ここで1番マズいのはログアウトされてさらに条件が書き換わることか?いや、ログアウト後ならある程度余裕を持って対応できるし問題ない?いやいや、でもあのプレイヤーの場合海外鯖に行くから日本支部だけで解決できなくなったときに余計に面倒くさいか?」

様々な可能性を考慮すると余計に問題が山積みになっていくように思え、もう頭を抱えるしかない。

とはいえ最終的にはどうにか方向性も固まってくるわけで、

「ん?なんかメッセージが来た?」

とりあえず伊奈野の方にメッセージを送ることにしたようだ。

内容に関してはバグが発生したことに対する謝罪と現在伊奈野にやってほしいことが書かれていて、

「ああ。元のところに送り返してくれるんだ。どれくらい時間がかかるのか知らないけど、ログアウトできないのも仕方ないかな」

結局ログアウトはさせない方向で運営は調整を行なうらしい。

伊奈野が送り返される場所は当然、と言うわけではないのだが手軽にするためにセーブ地点となっている。

とはいっても特に伊奈野はセーブなど行なっていないため、送り返されるのはいつもの初心者たちが出てくることになる噴水付近。

それが確認されれば、伊奈野は運営からのお詫びに何が来るのかとあまり期待は抱かずどちらかと言えば警戒しながらログアウトしていくことになる。

「ダンジョンの時のこと考えるとねぇ」

ダンジョンのイベントで色々とデメリットがあった伊奈野としては、あまりお詫び関係にいいイメージがない。

そこを警戒するのは当然だろう。

ただ、そうして警戒している伊奈野の頭の中にはそれ以外のことが全くと言っていいほど存在していない。

それこそ、なぜ黒い本が現れた後にバグが起きたのか、とか。黒い本はどうなったのか、とか。

そしてそれに加えて、

《称号『大罪の王』を獲得しました》

《称号『大罪殺し』を獲得しました》

《ユニークスキル『傲慢』を獲得しました》

イベントがどうなったのか、とか。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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