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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 328

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炎さんにちょうどいい敵を出してもらい、伊奈野と黒い本は黒い本の新しい能力の試運転に向かう。

黒い本は魔法を奪い取ることができるということであるので、当然選ぶのは魔法を使ってくるボス。今まで伊奈野が戦うことを避けてきたようなタイプのボスだ。

「さて、くるよ、たくさん奪ってたくさんお返ししてあげてね」

伊奈野は期待をこめて言葉と視線を送る。

これで伊奈野が期待していることが成功すれば、より対応能力は改善されると思うわけだ。

「…………………………」

返ってくるのは無言。黒い本は何も言わない。

ただそれも当然で、現在の黒い本は人化しておらず本の状態になっているのだ。相変わらずクリスマス装飾で全く黒くないその黒い本は、言葉が出せないため代わりに問題ないと伝えるべく体をクルクルと回転させてアピールする。

ただあまりそうしていても、テンションが高いだけなのか元気が有り余っているのかそれとも準備万端の合図なのか。伊奈野にはよく分からない。

しかしあまりここで読み取るために時間を使うというわけにもいかないため、たとえ準備万端だという合図でなくてももうこの際構わないということで、

「ほら。行っておいで」

黒い本をボスへと突撃させる。

当然黒い本のようなよく分からないが自分に接近してくるのであればボスの方も警戒をする。そして攻撃を仕掛けてくるのもすぐの事であり、

「ん~。普段なら良いんだけど、それは求めてる攻撃じゃないんだよね『龍落とし』」

「ギャッ!?」

最初に飛び出してくるのはなんと物理攻撃。

すぐに伊奈野は接近して、黒い本を守るためといってもいい動きで『龍落とし』を使用した。ここまで腕を磨いてきた伊奈野の『龍落とし』は慣れない動きをする相手にも対応可能であり、タイミングもばっちり。簡単に物理攻撃を中断させその動きも停止させることに成功した。

ただ、こうしてボスへと攻撃をした伊奈野には少し違和感が。

明らかに、普段と違うのだ。

「あれ?なんか近づく速度が今までより下がってた気がする。なんで?移動速度低下とかのデバフでもかけられた?」

違和感を覚えたのは、その移動速度。

今まで何度も相手が近接攻撃を仕掛けてくるときに接近して『龍落とし』を使うということを何度もやってきたのだが、その時の感覚と比べると明らかに遅い。自分が、非常に遅く感じるのだ。

急激な低下と言うほどではないが、自分でも分かるくらいには遅い。明らかに何か、デバフなり何なりかけられている可能性が高い。

急激な速度の低下ではないにもかかわらず自分でも感じ取れたのには、当然理由がある。

それは、自分がどれだけ本気で走っているのかという部分に違いがあるからだ。

今までの走りは自分の感覚では小走り程度。しかし、現在の走りは全速力と言うほどではないがそれに近い物となっている。

力の出し具合に明らかな違いがあるにもかかわらず速度は低下しているのだから、何かあると感じられるのはおかしいことではないのだ。

「ねぇ。黒い本。さっきので実は私の移動速度奪ってたりする?」

「…………………………」

可能性がありそうなもので言えば、やはりそこである。

ただ先ほどの空間にそんな機能はないため、黒い本は何も言わないながらも全力で否定するように回転し暴れた。

見る人によってはそこに焦りなどが見て取れるだろう。

だが伊奈野に黒い本が本の状態で感情などを表すことに関してそこまで読み取る能力は高くないため、

「よく分かんないからあとで聞くね」

「…………………………」

そう言うことになる。というか、そうするしかない。

決めつけるわけにもいかないし、今ここで黒い本が人化できないとなれば先延ばしにするしかないのだ。

とはいえ一応ほかの可能性を考える必要もあり、伊奈野はボスの次の行動を見ながら考えていく。

「さっきの裏世界に行ったのが原因だったりする?……………いや、さすがにないよね」

黒い本に連れていかれた以外で思いつくのは、イベントに行ったり裏世界に行ったり。そんなことくらいである。

ただ裏世界に行ったからと言ってステータスが大幅ダウンすることはないだろうし、バグなのだから下がっていたとしても運営が修正はしているはず。そしてイベントとなればもっとあり得ない。

自分がやったことなんてただたくさん食べてその後は引きこもって勉強していただけ(なお伊奈野の認識でしかない)なんだから。

そうなるとやはり原因として考えられるのは黒い本に連れていかれて問題を出された時に何かあったというくらい。

気づかなかっただけで前回も実はステータスのダウンが起きていたなんていう可能性もある。

「ステータスダウンが起きるならあんまり入れるようになってもって感じだし……………いや、別にそんなことは良いのか。私戦うわけじゃないし、ステータスなんて下がってもそんなに影響はないかも」

ステータス低下というデメリットがあるのであれば、黒い本が生み出すあの空間に行くのはあまりよくないかもしれない。

そんなことを一瞬考えた伊奈野ではあったが、即座に自分でそれを否定する。

ステータスなんてものよりもよっぽど勉強できる方が重要なのだ。というか、移動速度が低下するのは若干問題にならなくはないかもしれないが、ほとんどの部分でステータスなんてどうでもいい。

それこそ『龍落とし』なんて自身のステータスに関係なくタイミングさえ合えば強力な攻撃となってくれるので、伊奈野の主要な攻撃手段に問題もない。

やはり、黒い本があの空間に連れて行ってくれるというなら阻む理由なんて存在しえないということである。

と、こんなことをいろいろグダグダと考えているとやっと今回の目的も達成でき初めて、

「あっ。魔法使ってきた。黒い本よろしく」

「…………………………」

ボスから魔法が放たれる。近接攻撃ではなく、これを伊奈野達は待っていたのだ。

伊奈野に声をかけられれば、これを逃すことはないと気合の入った様子で黒い本は魔法へと接近。

そして接触すると同時に、魔法は黒い本の中へと溶け込むようにして入っていく。こうして、とりあえず伊奈野は魔法を取るという現場を目撃することに成功したのであった。

とりあえずとる部分は見ることができたので、あとは残りの奪った魔法を使うという部分。

こちらもまた問題なく黒い本は使用して、

「あっ、さっきの魔法が黒い本から出て……………ボスに命中。うん。ちゃんとダメージも出てそうだね。威力が低下してるってこともなさそうだし、これは結構使えるのでは?」

自分のステータスが低下したことなど気にならないくらいの結果となり、伊奈野は満足した様子を見せるのだった。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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