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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 347

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伊奈野から結晶を受け取った後。配下を作ってかなりテンションが上がっていたマターであったが、現在はかなり真剣に悩んでいた。

その原因はやはり、

「師匠の欲しい物、分からないわよねぇ」

「ん。分かんない」

「私も読み友のことは読み取れていませんからね。勉強熱心だというのは分かりますが、その勉強する対象と言うのも非常に狭いですし」

「ただでさえご主人様に勉強とか教えてもらってる立場の僕たちと、そこに全く届いてないマターちゃんが集まったところでご主人様を問題の出題で喜ばせるっていうのは無理でしょ。それは無謀過ぎない?」

「そうなんですよねぇ……………ただ師匠の勉強以外の面をあまり知らないですからね。魔法陣とか睡眠とかそういうのはありますけど、やはり勉強を私たちが求めてきたがゆえにそこに関する師匠の知識のみが異常なほどに多いですし」

マターは自分だけでは何をあげればいいのか思いつかないということで、周囲の面々を頼る。それこそマターよりも全員伊奈野とは話をしているはずだし付き合いも長かったりするのだ。

いいアドバイスが聞けるのではないかと期待するのも当然。

しかし、全員的確なアドバイスを出すことはかなわない。

今更ながら勉強以外のところももっと知ろうとするべきだったと後悔するのであった。それこそ、宗教勧誘少女のように伊奈野との純粋な仲の良さを深めるようなことを意識的に行うべきだった、と。

そうして落ち込んでいても事態は進展せず、結局大人って大事な時に使えないと判断したマターが自力で考え、

「……………今日作ったので、ボス倒してくる」

「ボス、ですか?」

「確かに師匠はボスと戦ったりはしてなさそうだけど、欲しいものあるかしら?」

最終的な結論としてボスドロップアイテムを使うことを決めた。

だがマターが決めただけで周囲のその役に立たない大人たちはボスドロップと言っていったいどのようなものを送れば伊奈野が喜ぶだろうかと首をかしげるわけだが、

「分かんない」

マターもまた、そんなことが分かるはずもなかった。

だが、マターとしてはそれでいいのだ。というよりも、それくらいしかないのだ。

「分かんないから、たくさんあげる」

「なるほど。数を撃てば当たるということですか」

「たしかに、分からないなら無理に1つに絞る必要もないわよね。数を揃えてその中に使える物があればいいくらいの気持ちで」

「ん」

苦肉の策だが、これが1番効果を出せそうだというのがマターの考えである。そしてそれはまた、周囲の大人たちにとっても同じ感想を抱くもの。

ボスドロップの集まり具合によっては、被ったものを売って安いアイテムを大量に集めたって良い。

とりあえず数を用意できるようにするわけだ。

そうして全員マターの考えに納得し支持していくわけだが、ふと屈辱さんは気になることがあったようで、

「それ、マターちゃんがボスの配下が欲しくてそのついでってことじゃないんだよね?」

「ハハハッ。そんなことはないでしょう?ねぇ、マター」

「……………」

ボスドロップを手に入れるということは、つまりボスを倒すということ。

ボスを倒せばそのボスはマターの配下にできるようになるわけで、強力な手駒が増えるということにつながるわけである。

どちらかと言えばマターの配下を増やすことが目的で、あまり必要のないボスドロップが集まるのでそのゴミ処理のようにして伊奈野に渡すつもりなのではないかと屈辱さんが考えたわけである。

当然、そんなあさましいことをマターが考えないだろうとうるさい人が笑い否定する。そして視線をマターに向けて確認しようとするのだが、予想外なことに返ってきたのは無言で目線をそらされるという行為。

それはまるで、図星だと言っているかのよう。

「……………マター?」

「マターちゃんもずいぶんと図太いよね~」

驚愕した様子で信じたくないといった様子を見せる司書。そして、驚いてはいるようだがマターがそういったことをするのまでは予想外じゃなかったといった様子の屈辱さん。

こうしてマターの評価も少しずつ変化していく。

ただ、これはある意味周囲の大人たちに影響された結果だというのは言わぬが花という物だろうか。

そんな風にお礼の内容が決まったわけだが、受け取る側の伊奈野はそんなことを知る由もなく、

「あげる」

「おお。ありがとう。これは何か聞いてもいいかな?」

「ボスドロップ詰め合わせ」

「へぇ?良いの?ボスドロップって結構貴重なんじゃない?」

「大丈夫」

伊奈野の質問に親指をたてて答えるマター。その表情はどこか輝いて見えた。

それもそうで、マターの今回手に入れた新しい手駒が予想以上にボスとの戦闘で活躍してくれたのだ。現在通常のフィールドで戦うことのできるボスとしては最強と呼ばれているボスまであっさりと倒せてしまったのだから、テンションが上がるのも当然だった。

周回できるペースも高まってボスを素材にした配下づくりも予定以上に順調に進んでおり、もう文句なしの結果なのである。

この伊奈野に渡す大量のアイテムも、全く惜しくはない。

「この辺は素材だよね。こっちは、使用できるタイプのアイテムだったりするのかな?」

「ん。そう」

ドロップアイテムも、素材や武器、防具に特殊な効果の付いたアイテムなど様々。

何かに使える気もするのだが、伊奈野はすぐにどれが使えるアイテムなのか判別することはできなかった。

時間も無限にあるわけではないしすべてのアイテムの説明を聞くことも不可能だと思われ、

「あっ、そうだ」

そこで思いつくのが、厳選するための方法。

伊奈野には一応、アイテムの貴重さが分かるスキルを持っているのだ。

そのスキルの名前は『金の瞳』。見たものの値段がわかるスキルとなっている。

とはいえ伊奈野は効果を知っているだけでそんなスキルの名前までは知らないのだが、

「これ、何か聞いてもいいかな?」

効果さえわかっていればそれでいい。

高そうなアイテムから効果を聞いて行けば何か良い物をが見つかるかもしれないと思われた。

そしてそんな伊奈野の読み通り、

「これは?」

「釘バット。攻撃力と耐久が高い」

「ん~使わないね。じゃあこれは?」

「盲目のイヤリング。目が見えなくなる代わりに聴力が上昇する」

「ん~。勉強するのには向かないかも」

などといくつか使えないものをはさんだ後に、

「それ、スキルスクロール」

「スキルスクロールって、あのスキルが獲得できるやつ?」

「そう。『氷鎧』」

会話が完全には成り立っていないので分かりにくいが、どうやらマターは今回伊奈野に渡したそのスクロールは『氷鎧』というスキルが手に入るものだと言いたいらしい。

「限定スキル」

「限定スキル?ボスドロップでしか手に入らないスキル、みたいな?」

「そう」

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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