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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 352

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受験前日。

幸いなことにと言うべきなのかは分からないが、休みとなっている。

「明日の準備しておかないとねぇ」

「準備とは言いましても、何するんですの?持っていくものもそこまで多くはないでしょう?受験前に完全に身に付けておかなければならないという話でしたし、問題集など持って行っても意味はないように感じますし」

「確かにそれはそうだけど、受験前に仕上げとかなきゃいけないにしても問題集は持って行っておいた方がいいと思うんだよね。覚えてたとしてもそれを頭から引っ張って来れるまでの時間をちょっとでも縮めておくことは大切だし。それに明日はあくまでも通過点みたいなものだからねぇ」

翌日にあるのは受験と言っても一次試験。

マークシート式のテストで出てくる問題もそこまで極端に難しくはないというのが実情だ。

伊奈野のようなタイプの場合、本当に備えなければならないのは各学校ごとに行なわれる二次試験の方。

「だから、持っていくのは問題集でしょ?そして、明日追加して入れるのがお弁当と水筒とスマホ」

「ふむ。確かにそれは必要そうですわね」

「さらに追加で、ライトとヘルメット。保存食もかな」

「いや、それ何を目的にしてますの!?キャンプに行くとかじゃないんですわよ!?」

「ん?キャンプ用じゃなくて防災用だよ?ほら、やっぱりいつ何があってもいいように備えておかないと」

「いや確かにその心構えは必要ですけれども!だとしてもですわよ!?」

持っていく鞄に防災グッズを詰めていく伊奈野。

何とも自然な動作だが、瑠季からツッコミが入る。さすがに一緒にいるとこういったツッコミの精度や速さと言うのも上がっていくらしい。

しばらくの議論の末伊奈野は鞄からほとんどの防災用品を取り出すことになるのだが、

「そういう瑠季ちゃんはどうなの?何持っていく気なの?」

「ん?お嬢様と変わりませんわよ。私は問題集は持っていきませんので、お弁当と水筒とスマートフォンを明日詰めればだいたいいいと思いますわ」

「ああ。身軽な感じだね」

「そうですわね……………あっ、あとお金も持っていきませんと」

「ん。それもそうだね。すっかり忘れてた。飲み物とか途中でほしくなるかもしれないしね」

「そうですわよ。だいたい……………100万くらい持っていけば充分ですわよね」

「うん、そうだね……………って、多すぎない!?何に使うのそんな額!?」

「え?何って、もちろん袖の下に決まっているに決まっておりましてよ。ちょうどいいくらいの点数にしてくれるはずですわ。あんまり渡す額多いと逆に他の生徒とかに見られる可能性もありますし、これくらいがいいと思うんですのよね」

「……………問題集いらないのって、自分が解く必要がないからって意味だったんだ」

瑠季と自分の明確な違いを思い知り頭を抱える伊奈野。なお、その瑠季の賄賂が実際に受け取られるかどうかというのは全く以て別の話である(受け取られないとは言ってない)。

そんな伊奈野の様子をあまり瑠季は気にした様子もなく、すました顔で、

「このくらい淑女として当然の嗜みでしてよ」

「賄賂を嗜みにしないでくれない?」

いう人と場面によっては決め台詞になりそうな発言をするのであった。

そうして荷物整理をしたり、その後は時間や場所をもう一度再確認したり。そんなことをしながら伊奈野と瑠季は過ごしていくのだが、

「あっ、すみませんお嬢様。今日イベントがありますので私そろそろ参加してきますわ」

「え?あっ、うん?りょ、了解?」

途中でそんなことを言って、瑠季が離脱してしまう。

明日の受験よりも今日のイベント優先らしい。瑠季らしいと言えば瑠季らしい判断でもある。

とはいえ伊奈野がそれで心動かされるはずもなく、1人でしばらく黙々と明日のための用意を進めるのであった。勉強に全力を注いできたが、ここで失敗してしまえばせっかくの苦労が水の泡なのだ。確認作業を怠ることはない。

結局、作業が終わったのは1時間以上経過した後。

だいたい見ておく必要がある部分は10周以上した伊奈野は、一旦気持ちを切り替えるためにゲーム、

「よし!勉強しようか」

ではなく勉強。

勉強には精神安定の効果もあったようだ。伊奈野の明日への心配も、もともとあまりなかったが完全に消え去っていく。いつも通りを取り戻せているような気がしていた。

そうして普段と何ら変わりない心構えとなった伊奈野は今度こそ、

「じゃあ、ゲームやろうか。イベントやるって話だったしね」

ゲームに手を出す。

瑠季がイベントのことを口にしていたため、伊奈野も今日ゲーム内でイベントがあることは分かっていた。イベントがあれば当然通常のフィールドにいるプレイヤーの数と言うのも少なくなるわけで、日本サーバなどでも問題なく伊奈野は勉強できてしまう(なお最近はイベント中でも混雑していることはある)。……………はずだったのだが、

「あれ?日本サーバ混雑してる?」

伊奈野はその出てきた結果に首を傾げた。

何度確認しても、日本サーバが混雑しているという表示があるのだ。それこそ、普段と変わらない様子で。

「イベントはどうしたの?もう終わっちゃった?……………まあ、それならそれで仕方ないけど。ダンジョンの方行くか~」

使えないのならばそれは仕方がない事。

若干の不満はあるが、伊奈野は普段混雑している時のようにダンジョンがある方のサーバを使うことにする……………はずだったのだが、

「こっちも!?こっちもなの!?」

再度の驚愕。

しかも、日本サーバが混雑していた時以上の、もうそれとは比べ物にならないくらいの衝撃だ。

「うそでしょ?最近確かに混雑はしてきてたけど、こんなになるものなの?イベント終わりだから?」

今まで危ないことはあったが、それでもこれまでずっと一度としてこちらのサーバが混雑して時間延長に影響が出るなんて言うことまでは起きていなかったのだ。

それが急に、日本サーバとセットで警告が出るほどになったとなれば驚くのも当然だろう。

しかも加えて言えば、

「他のサーバはそんなになってない?どちらかと言えばいつもより圧倒的に少ないくらいだよね?なんでこの2つだけそんなに混雑を!?」

混雑しているのはその2つだけで、逆に他のサーバはいつもよりも少ないくらい。

なぜこんなことになっているのか伊奈野には全く理解できず、頭を抱えることになるのだった。

「受験前日でこういうのはやめてほしいなぁ~」

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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