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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 357

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伊奈野は普段勉強ばかりしているため、その影響で勉強関係のスキルを大量に手に入れていた。本人ももちろんそれをしっかりと理解しており、同時にそのスキルのレベルが高すぎるがゆえに自分の体が追い付いていないように感じている。

それこそ、

《スキル『全力』を獲得しました》

もっと自分の速度をあげられるようなスキルがあれば。もっと速度関係のステータスが高ければ。

そう思うと後悔など様々な感情が押し寄せてくるのだが、そんな伊奈野は理解していないことがある。

それは、頻繁にレベルが上がったりすることがないため伊奈野の目につくことはないが、認知されてないだけで実際は獲得しているスキルが大量にあるということ。

加えてそんな中にはただのスキルでだけではなくユニークスキルなんて言う通常のスキルより特殊なスキルまであるわけで、

「え?速くない?私急に速くなってない!?どういうこと!?」

使用されたのは伊奈野がいくつか持つユニークスキルの中の1つ。『風林火山陰雷』である。

これはいくつか能力を内包しており、その中の1つを選択して使用することができるタイプのスキルとなっている。

今回伊奈野が使ったのは、その中でもスキルの説明としては最初に書かれること間違いなしの『疾きこと風の如く』。効果としては風属性に補正がされるだけでなく、2分間AGI、つまり速度が2倍になるという物となっている。

よって現在、伊奈野の速度は通常の2倍となっているわけだ。

それは自分でも驚くほどの筆記速度となっているのも当然だろう。それこそもうスキルに完全に振り回されているような状況であり、自分の行動を目で追い頭で理解し処理するということが不可能なくらいにはなっている。

とはいっても、全ての理解は難しいが、

「え?ちょっと待って、もう次の問題行ったの!?頭でまださっきの問題で入ってきた情報処理しきれてないんですけどぉぉぉ!!!????」

スキルが脳に直接情報を送り込んできてくれる。伊奈野はまだ現在とりかかっている問題より前の問題のことを処理しようとしていたのに、そんなのお構いなしで新しい情報を入れられたわけである。

スキルが高速で理解させてくれているのにそれでも間に合わないのだから、伊奈野の実際に動いている手の速度は尋常でない。辛いどころの話ではなく頭がパンクしそうだ。

が、それでも伊奈野は不快には感じなかった。

それどころか、

「おぉぉぉぉ!!!なんか上がみれた気がする!限界とか超えられそう!!」

そんな気がしていた。

いままで超えられていなかった自分の限界を簡単に超えて、今スキルが未来の可能性を見せてくれているのだ。これならば無意識に自分で自分に限界を作るなんていうことも起きないような気がする。もちろん自分で作らないとしても物理的に肉体の、というか人間の限界を超えられるかどうかは別として。

《スキル『AGI増加1』を獲得しました》

《スキル『最高速安定』を獲得しました》

《スキル『速度低下緩和1』を獲得しました》

そうして気持ちが昂るのと同時に、スキルも獲得していく。

ここまで速度を上げるようなことは神社の周囲の森を転移で強引に突破した時ですらなかったため、数段階上の速度関係のスキルを手に入れることができたわけだ。

とはいっても神社の時とは違いログを確認され認知をされるわけではないので、どこまで役立つことができるかと言うのは謎であるが。

とはいえスキルを手に入れたのだから、それはまだまだ成長する機会があるということ。

幸いなことにと言うべきかスキルが常に最高速度を引き出してくれるのだから、こういったスキルが成長するのも間違いない事だろう。

「だんだん、だんだん慣れてきた……………これで脳内高速処理も余裕!」

そうして気づかない間にスキルを手に入れているうちに伊奈野は慣れてくる。脳が次の問題になるギリギリのところで処理しきるくらいになってきたのである。

ここまでになれば伊奈野も自分の成長を感じてくる。この速度であっても対応できる程に自分の今まで身に付けてきた知識は正確だったのだ、と。

知識によっては出てくるまでに時間がかかり理解にもムラが生じるように思われるのだが、伊奈野にはそれがない。ここまで出てきたほとんどの知識を、この速度で出してくることができるくらいには身に付いているということになるわけだ。

「まだまだ!まだまだもっと対応していける!無理矢理理解させられるより前に、私が理解して見せる!!」

伊奈野のテンションの上昇も止まることを知らない。

問題がない速度で理解できるようにはなったが、だからと言って伊奈野のその適応能力が限界を迎えたというわけではないのだ。

もっと速く、もっと完璧にこれから先さらに慣れてくれば理解できると考えているのである。

これから先の自分の可能性と成長に想いを馳せれば、明るい未来が無限大が広がっていくように思われた(なお実際はそんなことを考えている余裕はないため雰囲気である)。

ただ1つ、残念なことがあるとするのであれば、

「……………ん?あれ?速度下がってた?なんかガクッと書くスピード落ちてる気がするんだけど。私の体、疲れてきた?」

途中で速度が急激に落ちたということ。

伊奈野が今まで速度を急激に上昇させることができていたのは新しく獲得したスキルの影響ではなく、『疾きこと風の如く』があったからこそだ。

しかし残念ながらその効果は永久ではなく、2分間だけ。伊奈野の個人的な感覚としては速度が圧倒的で理解する量も普段の何倍もあったためそれ以上に感じていたが、経過したのは2分間だけだった。スキルの効果が切れてしまえば伊奈野の速度も普段通りに戻るわけで、大きく今までとの差が出てしまうのだ。

それこそ、最初にスキルを使っていた時はその速度に圧倒されて凄いと騒いでいたが、

「うんうん。そうそう。条件の分け方はそれで大丈夫で、分母が0にならないように注意しつつ……………」

すでに伊奈野は自分の速度が2倍な状態に慣れてしまっていた。そのため、通常の速度には簡単に対応できてしまう。

それどころか、自分の手が書いていくものよりも自分の頭で答えにたどり着く方がよほど早くなってしまったのだ。

書くのと同時並行くらいでスキルは理解させようとしてくるためそれでは伊奈野にとって遅すぎるくらい。

「もっと速く!もっと私の頭じゃ追いつけないくらいに!」

伊奈野は速度を求める。

しかし先ほどまで活躍してくれていた『疾きこと風の如く』、というかその大本である『風林火山陰雷』はクールタイム中。使用することはできない。

せいぜい今は新しく獲得したスキルたちが成長して速度を上げてくれることを祈るくらいしかできないのであった(なおそれらのスキルは認知していない)。

《称号『スキルを超えし者』を獲得しました》

「まあいいや。全体的に見れば私より若干遅いくらいだけど、計算能力とかはスキルの方が上みたいだし競い合うにはちょうどいい相手かも」

伊奈野は思考を切り替え、競い合っていくことを決める。競争というのは人を成長させるうえで役立つ要素の1つであることは間違いなく、実際ここで伊奈野はより成長していきそうであった。

1つ問題があるとすれば、いつの間にか伊奈野はあまり疲れない方がいいと考えていたのにもかかわらず全力で勉強を始めてしまったことくらいだろうか。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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