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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 359

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『神による支配の影響がほぼない?何なのだこの世界は。英雄もいないようだし、まず生物自体がほぼないようだな。反応しているのは1人だけ、か?もしかするとあやつらが実験などと言って使っている世界だろうか……………使えるな。ここまでさんざん煮え湯を飲まされてきたしこのくらいしても文句は言われんだろう』

不利益を被って憂いた邪神は、見つけてしまった。本来見つけるべきではなかったものを、見つけてしまったのだ。

もちろん見つけるだけでは収まらず、支配下に置こうと手を出し始めてしまっている。世界の支配のため、力を送り込んでいた。

邪神が見つけたのは、小さな世界。本当に小さな小さな、伊奈野がよく行く日本サーバやダンジョンのあるサーバなどと比べてもあまりにも小さな世界である。せいぜい、少し大きな家の一部屋ぶんくらいしかない世界だ。

とは言え、どれだけ小さくとも1つの世界であるということもまた間違いない。そこには、かなりの力が蓄えられていた。それこそ、邪神がすべて奪えば今までの損失をカバーできるとまでは言わないが損失を軽微だと言えるくらいには。

で、あるからこそ、

『これを逃すことはできぬ。必ず手に入れなければ!!』

邪神が支配に躍起になるのも仕方のないことであった。

流石にその世界と言うのも支配するのは簡単ではなく、ある程度プロテクトのようなものをかけられている。それを邪神は無理矢理破りつつ支配権を奪っていくのだが、

『ぬ、ぬぅ?維持にかなりのリソースを使っているだと?どうなっているのだ?』

その小ささからは考えられないほど管理にかなりのリソースを奪われていく。それこそ、支配するために使った力では全く以て足りないと判断するくらいには。

少しメタい話をすればそのリソースの消費量は中で非常に細かくながらも激しい変化は起きていると考えられ、かなりの解像度が求められているというのが原因となっていた。

中にいる生物の反応、というか動いている存在の反応など少ししかないというのにこのリソースの消費量。相当な細かく素早い動きが行なわれており、それこそ内臓どころか血液関係まで完璧に再現された異常なまでに解像度の高いハエが通常速度の20倍くらいで飛び回っているのではないかと思う(なお邪神はそんなこと思っていない)ほどだ。

明らかな違和感を覚えるが、こんな小さく変な世界なのだから中身が特殊なのは当たり前と言えば当たり前。逆に邪神としても納得できるくらいだった。

では、そんな邪神が詳しくは把握できていないがとりあえず速く細かい動きが行なわれていると思われるその世界の中で何が行なわれているのかと言えば、

「これで2倍!実質2倍!!勉強がはかどるぅぅうっぅ!!!!!!!」

かなりテンションのおかしくなった誰かさん(伊奈野)の勉強だった。

現在は速さが落ちたことにより自分がスキルを上回ってしまったという状態からは脱して、新たなる扉を開いていた。

伊奈野が進んだ新たなステージは、速度以外の部分で作業量を2倍にする方法。

いままでは色々な理由がありやろうとも思わなった、

「片手で駄目なら両手で、っていうことだよね!!」

両手を使う方法である。伊奈野は、両手で文字を書いて問題を解いているのだ。

しかもそれぞれぶつかるとマズいためあえて離して2つ問題を同時に解くような形にしており、余計に伊奈野の異常さが際立っている。

片方では数学を。片方では生物を。

同時に進めていれば現実だと混ざってしまいそうな問題だが、スキルの力でそれは強引に解決している。

色々なスキルが今回活躍しているわけだが、何よりも伊奈野が活躍してくれていると考えるのは、

「やっぱり『サイコキネシス』だよね!サイコキネシスは私を裏切らない!!」

サイコキネシスだ。

今までは勉強中の活用方法だと本を浮かせる程度に使うくらいしかなかったが、現在はそこからさらに活用方法を追加して、

「手で押さえなくてもページにシワができないし書きやすい!!」

サイコキネシスでページや本が動かないなら、わざわざ片方の手で本を押さえておく必要がない。

そういうことなのである。

であるならば、その余った片方でも問題を解いてしまおうなんていう考えになったのである。

「『凍結』受けた時も黒い本にめくってもらう必要なかったじゃん。『サイコキネシス』をちゃんと思い出しとけばなぁ」

伊奈野が考えるのは、『氷鎧』を使い過ぎて凍結の効果がかなり重くなった時の事。動きの関係上ページをめくる動作に支障が出たため、そこで黒い本を待機させてページをめくらせるなんて言うことをさせたのだ。

だが、よくよく考えて見れば今回と同じようにサイコキネシスを使えばわざわざそんなことをさせる必要はなかった。

いくら黒い本が好きに使えるとはいえ、伊奈野も若干迷惑をかけ過ぎたかと後悔くらいはするのだ。

ただそれはそれとして今はこの2倍環境が最高である。他の事を考えるよりもただただ両手で解く問題を同時に処理しながら理解していきたい。

いくら伊奈野の能力が一般からとびぬけているとはいえど現実では絶対に不可能なそれは、ゲーム内のスキルを使っている今だからこそ味わえるものである。ここを逃すわけにはいかないのだ。

お陰で、

《スキル『並列作業1』を獲得しました》

《スキル『両利き1』を獲得しました》

スキルもいくつか獲得できた。

特に両利きなんていうスキルは場合によっては非常に使えるスキルかもしれない。例えば、利き腕が凍結により使えなくなったり、反対の手ではかけないところがかゆくなったり、邪龍が封印されたりした場合に(どんな状況だよ)。

そして当然スキルのレベル、特に獲得したばかりの速度関係のスキルは量が2倍に増えたころにより単純にレベルの上がりやすさも2倍になったということであり、少しずつではあるが作業速度も上がっている。

細かく、そして速く。伊奈野の問題を解くという作業はこの空間の広さにしては考えられないくらいには運営側の処理能力を引っ張ってくることになっていた。

それこそ、

「処理の方はどうだ?追いついているか?」

「はい。一応追いついてはいます。まさかここでこんなにスキルの大量使用をされるというのは予想外でしたし、逆にこっちにかかりきりになりすぎている部分はありますけど」

「それは仕方ないだろ。神も予想外だったんだから。あれに予想できないなら俺たちに予想できるはずがない」

運営側の最高傑作と言っていい神にとっても今回の事態は予想外となっており、対応に遅れが出てしまったのだから。

運営の方も一部の人員がこうして伊奈野のいる部分への対応に追われて、もともと任されていた仕事がおろそかになってしまった。

その結果、不幸な事が起きてしまう。

ここでもし神の性能がもう少し高ければ、もし割り振られる人員が少し違えば。何かが違えばこうはならなったように思われる。

しかし偶然に偶然が重なり、不幸が降りかかっていくことになる。

それが誰にとっての不幸かと問われた際に、大衆にとっての不幸とは決して判断されないどころか幸運だと判断する存在が多いような不幸が。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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