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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 362

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「そろそろ行こうか、瑠季ちゃん!」

朝。伊奈野は声高らかに瑠季へと呼びかける。

本日は受験本番。一次試験の日なのである。伊奈野は気合を入れて試験に臨もうとしていた。

だが、そうして気合十分と言った様子で瑠季へと呼びかけたものの、

「もうですの?まだ2時間前ですわよ!?朝ご飯すらできてないし食べてないんですのよ!?」

現在はまだ本番開始2時間前。瑠季は最終的に必要な物を鞄の中に入れ切っていない。それどころか、2人は朝食すらとっていなかった。

そんな状況なのだから瑠季は当然伊奈野の言葉を拒否する。

こんな時間から試験会場に行く気はさすがにない。

「遅刻するよりちょっと早い方がいいでしょ?もしかしたら途中の道が雪でふさがってるかもしれないし」

「あったとしても追試とか受けさせてもらえますわよ。それに近所ですし道がふさがってるのくらいどうにでもなるでしょうに」

「いやいやいや、もしかしたら試験会場の周りが全部雪で囲われて通れなくなってるかもしれないじゃん!」

「そうなったら余計に追試を受ければいいだけはないですの。周りが全部塞がれてたら他にも入れない生徒が大量発生するでしょうし」

伊奈野は早期行動の必要性を主張するが、ことごとく瑠季により否定される。

確かに早めに移動することは大切だが、どうしようもないのであれば連絡して事情を説明すれば追試を受けさせてくれるはずのでそこまで心配する必要はないのだ。

「あと、さっき天気予報を見た限りは快晴と言うことでしたわよ。あまり雪が積もるようなことにはならないと思いますわ」

「む、むむむ……………」

伊奈野の心配していた(?)天気もまた今日は受験生の味方をしてくれるらしい。

問題は何もないように思われた。

あとは遅れていった場合にデメリットがある出来事としては、

「忘れものとかあるかもしれないじゃん。受験票とか!」

「ああ。そういえばこの間の荷物の準備でそれの話はしてなかったんでしたわね……………ただ、そんなの事前にチェックすればいいだけの話ですわ。というか事前チェックしてくださいまし」

「う、うぐぅ」

忘れ物。

その場合は取りに帰るために気づく時間が早くなければならないが、そんなことを考えるくらいならチェックの回数と時間を増やした方がましである。

まずその可能性を考えなければならないという時点で論外なのだ。

「じゃ、じゃあ、迷子の子供と50回くらい遭遇するとか」

「そんなに迷子がいたらそれはもう集団での迷子だと思いますわよ。私たちじゃなくて学校なり何なり関係する機関の仕事ですわ。もしあれなら、警察でも呼んでくれば後は手を伸ばせば迷子がいくらでも捕まえるような状況で大活躍だと思いますわよ」

「じゃあ、困ってるおばあさんがいたら?」

「基本的に使うのは大通りですし、さすがにあのあたりで迷ってたら末期ですわ。私たちの手では解決できない可能性が高いと思うべきですわ」

「ひどい。そんな風に見捨てるから最近の若者は!って言われちゃうんだよ」

「言わせておけばいいですわ。大学受験に行こうとしてる受験生に案内させる大人の方がひどいですし」

「むぅぅ」

伊奈野の反論はバッサリと斬られていく。

そんな会話をしながらも朝の時間は流れていき、朝食も摂って何度かのチェックを済ませた後、

「……………ついてしまった」

「本当に何もなかったですわね。少し肌寒いですけどこの天気ならお昼時にはちょうどいいくらいの気温になりそうですわ」

家を出発した伊奈野達は、何事もなく会場へと到着。

そのまま同じ学校の友人などと合流しつつ、受験へと挑んでいくことになるのであった。

最初に行なわれるのは社会科目。

伊奈野の場合は世界史なのだが、

「あっ、私1科目しか受けないから最初からいても意味ない?」

「それはその通りですわね。早く来るどころか遅く来ても良かったのではなくて?」

「……………ま、まあここの雰囲気に慣れて落ち着ける時間が作れたってことで良いでしょ?良いってことにしよう!」

「お好きにしてくださいまし」

社会科科目を1教科受けるか2教科受けるかによって受験開始時間が変わってくる。伊奈野の場合は1教科のみであるため、必要な時間は本当に少しだけなのだ。

それに気づいた伊奈野に冷たいとまではいわないが、かなり適当な言葉を瑠季は投げかけていた。

最初から1科目であることも開始時間が遅いことも分かっていたというのに早めに出たがった伊奈野の思考が理解できなかったがために。

とはいえそれでめげる(?)ような伊奈野でもなく、平然とした表情で参考書を読み始めている。あまりその表情に緊張の色などは見られず、どこか余裕すらうかがえた。

逆に、顔がいつもより少し険しいのが、

「さっきからきょろきょろしてるけど大丈夫?周りにも結構そういう人いるからそこまで目立ってはないけど、不審者っぽい雰囲気出てるよ」

「あ、ああ。そうですわよね。申し訳ありませんわ」

瑠季であった。

色々な、それはもう伊奈野には考えられないような色々な経験をしてきて場数を踏んできたと思われる瑠季だが、緊張しているように見えた。

ただ瑠季も伊奈野に指摘されて頻度は抑えるものの周囲を見回すことはやめず、

「ちょっと買収した職員がどこにいるのか探っておきたいんですわ」

「ああ。緊張っていうよりそっちできょろきょろしてるんだ。合流場所とか取引場所とか決めてないの?」

「決めておりませんわ。こういうのは、というか今回に関しては自然な動きの中でこっそり受け渡しをしておく必要があるんですの。どうせ私を追い落としたい人達が監視してるでしょうから」

「……………あっ、ふ~ん」

伊奈野の心の中に思うことはただ1つ。

そこまで対策しないといけないなら自分の実力で問題解けよ、である。

これでも伊奈野が勉強を教えたりといろいろしているので相応に学力は高いはずであり、わざわざ買収なんてしなくても瑠季は高得点を取ることができるはずなのである。

それでも買収をやめようとしないのは邪魔をしようとする相手を上回ろうとする対抗心と、

「私が解けるのくらいわかってるくせに。難儀だねぇ」

「お嬢様に言われたくはないですわ。わざわざ勉強なんてしなくても私が買収できると前から言っておりますのに」

もし何かの間違いが起こって瑠季が伊奈野の点数を上回ってしまっても、買収したからと言う言い訳ができるため。

どれだけ主人の実力を認めていたとしても使用人として最大限の対策をしているのだ。その手段に問題はあるものの、瑠季なりの誠意であることは間違いない。

「そんなに私を超えるのが怖いなら、買収してもし私の点数が低かったら上げるようにってことをこっそり裏でやっておけばいいのに」

「……………お嬢様って結構ズレてますわよね。絶対問題はそこじゃないと思いますわ」

「え?そう?」

調べた限り社会科科目とか理科科目とかの選択数によって開始時間は変わるっぽい?です(まずそういう科目を受けないっていう場合もあると思いますけど

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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