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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 368

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ことごとく選んだゲーム達からは拒否され続け、今まで自分たちが積み重ね来た物は何だったのかとさみしさを覚えた伊奈野。瑠季も遊ぶのが難しいということで自分の部屋に戻って行ってしまっており無意味な雑談をすることもできず余計に悲しみが重くのしかかっている。

もしかしたら今までやってきて今日本番だった受験勉強すらもこの先意味なんてなかったことを知るのかもしれないなんてナイーブな気持ちにはなるものの、とりあえず今日はツキがまわってこないということで伊奈野はいつもの流れで机へと向かい勉強を始めようとするのだが、

「……………ん~。ダメだね。全然モチベーションが湧いてこない」

伊奈野の手は止まってしまう。問題を見れば答えがなんとなくぼんやりと浮かんでくるのだがその答えをノートに書く気力も、そして次の問題へ移行するためにページをめくる気力さえ湧いてくることがなかった。

決してそれはその日が本番であったがために受験勉強という物に燃え尽きてしまったということではないのだが、単純に精神的疲労によりやる気という物が湧かないのである。

1回寝て起きればすぐにまた普段のような猪突猛進勉強一極集中人間が出来上がると思われるのだが、今日はさすがにどうにもならない。

ただ1回寝ればとは言うものの今すぐに寝ようという気分にもならない伊奈野は、

「……………ゲーム、するかぁ」

ゲームをすることに決めた。

この場合のゲームは、先ほどまで伊奈野やる気が遊ぼうとしていたゲームではなく、普段伊奈野が勉強のために使っているゲームのことを指している。

つまるところまたヘッドセットを被り、

「ログイン完了、っと」

いつもの場所にログインしていくというわけである。

今回は珍しいことになぜか日本サーバが空いており、そこに伊奈野は入ることができた。

「このまま図書館に行って勉強を教えたりとか……………って気分でもないんだよねぇ」

伊奈野は自分自身の気持ちに若干の面倒くささを覚えながらも。だからと言ってそれに逆らえないことを感じどうしたものかと悩む。

勉強をする気分ではないのならそれよりも他人と会話して気分を紛らわせることができる教育方面に動いても良いかと思われたのだが、そういう気分でもないわけなのだ。気分でないというのは根本的な原因の部分を見つけることが非常に困難であり、伊奈野としても解決が図れない。

もともとこのゲームにログインすれば何かしらのスイッチが入って何かが起きるだろうと思われただのが、残念ながらそんなに都合よく期待したようにはならなかったのだ。

「どうしよう……………サーバ移ってまたぼぉっとしようかな」

ここまで気力が湧かないとなると、何もしない方がましというレベル。いつぞやの落ち込んだ時に入ったサーバでまた荒廃した世界の中ぼぉっとしていても良いのではないかと思うわけだ。

今ならそれでも十分な気がする。

「ぼぉっとしてる時間も本当は大切って聞くからね。特に子供には」

子供。特に伊奈野のようなもう成人を迎えてしまったなんちゃって子供ではなく、まだまだ大人とは言えない大人に差しかかり始める12歳くらいの時期の子供。

そんな子供は近頃親の教育方針もあるのかは分からないが習い事やら何やらと忙しく動いていることが多いが、脳科学的な観点から見れば何もせずにぼぉっとしていることも成長には非常に大切であるという風に言われている。

だからこそ自分もぼぉっとしておいても問題は何一つとしてないんじゃないかと伊奈野は考えているわけだがそんなどうでもよくさらには微妙に伊奈野には当てはまらないような的外れと言えなくもないことを考える伊奈野はやはり相当疲れているように思われる。

「サーバ変更……………ん?」

この疲れ具合であるのだし休憩も許してあげたくなるような雰囲気を伊奈野が醸し出してきたところでその動きが止まる。

雰囲気は相変わらず疲れ切ったといったようなものなのだが、どこかその瞳には光があるようで、

「そういえばこれがあったね」

その視線の先には、他の誰にも見えないものが映っている。

伊奈野の中ではこれまで当たり前にありすぎて気にも留めてこなかったもの。それこそゲーム開始時から一緒にいるようなそんなある意味相棒のような存在である、

「チュートリアル」

チュートリアル。

ゲームの基本的な情報を流れに沿って教えてくれるアレ、だ。

いままでゲームの情報が入ると余計な知識が増える上にゲームの方に意識を持っていかれてしまうというので一切触れずに放置していたが、なんとなく今ならいける気がしたのだ。

あまりにも集中力やら何やらがない状態で、一度チュートリアルを受けてもあまり頭に残らない気がして。

逆にそんな状態で重要なチュートリアルを受けるのはどうなんだと思われなくもないかもしれないが、どうせゲームを本格的に始めるということになれば専用サイトでも見てチュートリアルの流れを復習するなんて言うこともできるのだから問題ない。

と言うことで伊奈野は早速腕を伸ばして、

「チュートリアルを受けますよ、っと」

チュートリアルを受けることに同意すれば、すぐにその画面が切り替わる。

そこに書かれていた文字は変更され、何をするべきかという指示が現れてきた。まず最初にやるべきだと書かれているのが、

「装備を購入しよう、か」

普通だね、と言うのがそれを見た伊奈野の感想だった。

普通という言葉の定義はあやふやであるものの、こういったゲームのチュートリアルでよく見るものであることは間違いない。

現在の伊奈野はすでにいくつも装備を購入し(店主さんから貰ったお金で)それらを身に着けているためあまり必要性があるようには思えないが、初めたてのプレイヤーにとっては重要だというのも理解できる。

「私、何か買うものあるのかな」

チュートリアル用画面に道案内機能まであるようで伊奈野はそれに従って歩きながら悩む。

伊奈野も装備を買うことにそこまで嫌な気持ちはないのだが、それはそれとして買えるものがあるのかという部分は気になる。

「覇者って最初から選択できる職業じゃなさそうだし、チュートリアルで行くお店に専用の装備とかあんまりなさそうだけど」

伊奈野は自分の職業が珍しい程度のものであることは理解している(本来は珍しいどころの話ではない)ため、自分の職業に合致する装備が販売されているかどうかというのは分からないのだ。

「でも、買わないとチュートリアルは進まないよね?私、必要もない初期職業用装備を買う羽目になるってこと?」

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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