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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 371

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「知らない天井だ」

なんて伊奈野はふざけているが、知らないのは天井どころではない。周囲の空間も、普段見るようなものからはかなりかけ離れていた。

そこはまるで、

「洞窟?」

洞窟である。天井から壁まですべてに多様な雰囲気で土と岩っぽさがあり、掘った穴の中というのが見たままの感想だ。

いままでゲームで見てきた中でこれに1番近いのは、ダンジョンのような気もする。

現在は装飾をいくつも施して綺麗な部屋にしているため面影はないが、最初にダンジョンを作った時は伊奈野のよくいるダンジョンコアがある部屋も同じような景色となっていた。

「ただ、別にダンジョンってわけでもなさそう?それっぽい入り口もなかったし」

ダンジョンの入り口が存在したのであればもっと分かりやすく伊奈野も気が付いたはず。それでもいつの間にか知らない間にこんなところにいたということは、ダンジョンの入り口とはまた違うものによってここに飛ばされたのだと考えられる。

一応ダンジョンの入り口が『偽装』などによって見た目を変えられていて気づけないようにされていたなどであれば話は別なのだが、

「可能性として考えられるのは、転移系の何かでここに飛ばされたとか?もしくは地面がパカッと開いて私が落ちるような落とし穴が……………いや、でもあんまり落下してる感じはしなかったかも。となると逆に打ち上げられたとか?天使は空に住んでるっぽかったし、高速で打ち上げられて空にある洞窟に入っちゃったってこと!?」

驚愕する伊奈野。そんなわけはない(たぶん)のだが、あまりうまく頭が回らない伊奈野はボケるだけで冷静なツッコミなど持ち合わせていなかった。

となれば当然ながらここにどうやってきたのかなんて言うことの解明に至ることもなく、

「来ちゃったんだし仕方ないよね~。とりあえずチュートリアルに従いますか」

というノリで洞窟らしきそこの探索を始めた。

探索とはいってもそこまでしっかりとしたものではなく、細かいところまで調べるなどはせずにチュートリアルで調べろと言われた場所まで行ってその周辺をざっと見るだけだ。

それだけなのだが、

「いや~、なんか私の貯金額が2倍くらいになってない?」

通常ではありえないほどの貯金額の増加。

これまでかなりの期間色々なところから資金を集めてきたが、ここまでの額を一度で獲得するなんて初めての経験だったのだ。長期間の努力(?)とほぼ同等の金額が、この一瞬にして手に入っていしまったわけである。

しかもそれだけでなく古い金貨などもあり、プレミアがついている可能性を考えればより多きな金額を得ることが可能だと思われた。

《スキル『金運1』を獲得しました》

《スキル『宝探し1』を獲得しました》

《称号『トレジャーハンター』を獲得しました》

《称号『一攫千金』を獲得しました》

しかしそんなことがあっても、

「いや~。こんなにあっても別にいらないんだけどなぁ。お金なんてどこで使えばいいの?」

彼女はそのお金を使うことがない。使い道がないのだ。それこそもしこれを紙幣に替えることができるのであればチリ紙代わりに使ってしまうかもしれないくらいである。

資金不足で悩んでいる人は絶対に怒っていい。

だが伊奈野はそういったことを一切考えていないという様子で、

「ここって結局何なんだろう?」

現在いる場所のことについて考えていた。

いつの間にかチュートリアルに導かれてやってきていた場所だが、大量の価値のありそうなものやお金があった。

ただもちろんそれだけではなく、色々と気になるものもあるようで、

「なんかこの本とかよく分かんないね。色々と職業っぽいのとかスキルとか書かれてはいるけど……………分かりやすい各職業の紹介、みたいな?wikiに載せたら有能って言われそう」

まずは本。

やはり伊奈野と本とは切っても切れない縁があるようで、こんなところで重要そうな顔をして現れてきたのだ。

とはいってもその本に書かれている内容は他の職業やスキルや戦術の話ばかりで、自分に使えるかと問われると微妙だというのが正直なところである。

「あとで黒い本にでもあげたら喜ぶかな?」

黒い本は他の本を飲み込んで吸収する機能があるため、この本を渡して知識を吸収させてあげれば喜ぶかもしれないという風に考えた。

実際書かれている中にはほとんど見かけないような非常に珍しい職業の事も数多く書かれており、というか現在誰一人としてその職業になっているものがいない職業まで書いてあり、黒い本が大喜びするのは間違いない。

だがだとしてもここまで不思議な空間であるのが金と本だけというのは少しショボいため当然他にも重要そうなものはあり、

「これは名前と、武器?よく分かんないけど、凄い綺麗な見た目のが多いね。ほこりとかちゃんととって研ぎなおしたりすれば使えそうかも?」

ずらっと並んでいるのが、武器の数々。

その前には何か書かれており、所々古くなった影響で汚れたり削れたり砕けたりして読めなくはなっているものの名前であることは分かる。

武器に名前を付けるタイプの人のものなのかと伊奈野は考えながらさらに観察すると、その武器の奥には一定周期でツボのようなものまであることが分かる。

手入れ道具でも入れてあるのかと思いつつなんてことない気持ちでその壺の上にある蓋を開けて中を覗いてみれば、

「んっ!?クサッ!……………って、ギャアアアアアアァァァァァァァァァァァ!!!?????」

まず放たれる異臭。

伊奈野は顔をしかめるものの、まだここまでは良かった。

しかし、その中を覗き込んでしまったがために恐怖を覚え叫ぶことになる。

そこには、

「首!?これ絶対人の首だよね!?」

人の生首……………というわけではないが、明らかに人の頭部だと分かるものが入っていた。

すでにそれの皮膚や肉は完全になくなってしまっているが、骨がしっかりと残っていたのだ。白骨化した人らしきものの頭部が。

そして並べられたツボの中に頭蓋骨が入っていると分かると、

「え?じゃ、じゃあもしかして、その前に並べられてる武器と人の名前っぽいのって……………考えたくないなぁ」

伊奈野は頭を抱える。

チュートリアルに従ってやってきた場所は厄ネタの匂いがプンプンする非常にいろんな意味でヤバい場所だったようだ。

「ど、どうしよう。一旦このツボの中のものをどうにかしないといけないよね。でも、こんな厄介なネタをどうにかできる人なんて私の知り合いに……………普通に居るか」

自分では力もつながりもなく面倒事はどうにもならないなんて一瞬考えた伊奈野だったが、すぐにそれは自分自身の知識によって否定される。

なんとなく、簡単に解決できそうな気がしてしまった。

皆さんのイメージがどうだったのかは分かりませんが(作者は見た目描写あんまりしないし)、とりあえず表紙の方々全員誰が誰だかわかりやすいですよね

イラストってすごい(小並感)

ちなみに作者のお気に入りは口絵(表紙開いた後のカラーのイラストのやつ)の現実世界のいなるきの2人です

特に指定なく制服を書いてもらったのでイラストレーターさん(ようづきさん)の癖がきっと出てると思うんですよね(そこかよ

ここで出せないのが残念!!立ち読みは嫌ですけどイラスト見るためだけでも書店に行ってパラパラ見てみてほしいです!

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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