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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 372

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「まさか、こっちに回されるとは思いませんでした」

『カカカッ!死者の専門は余であるからな。あれらは死後のことに関してはあまり深くかかわらんのだよ』

厄ネタである頭蓋骨の入ったツボを見つけてしまった伊奈野。

まずはこれを解決しなければと腕輪による転移でそういうことに詳しいかもしれない教会関係者のうるさい人に接触したのだが、予想外に誘導された先は骸さんのいる墓地だった。

もちろん、そこで行なうことは埋葬などではなく骸さんへの接触と事情の説明。

それに加えて、

「ふむふむふむ。これはすさまじいな。首だけであることが非常に惜しいくらいには強いぞ」

「そうなんですか?首だけでも強さとか分かるんですね」

「うむ。生前のレベルやスキルなども分かるから多少はな」

分かるだけではなくそれを引き継いだ配下を作れるのだが、そんなことに触れることはなく。

伊奈野はとりあえず生前非常に強かった者達がツボには収められていたのだということを理解した。

ただ理解はしたのだが、

「なんでそんなものがあそこに……………やっぱり、覇者関連?」

気になるのはやはりそれらがあの場所にあった理由。洞窟のような場所にあるツボの中へ入れられているなんてなかなかに珍しいシチュエーションである。

それこそ誰かの墓となっていて腕に覚えがあるものなどが憧れ墓に選ぶ場所だったのか、それとも、

「全員、覇者が殺した人達、とか?」

覇者が強者と戦い数多くの命を奪ったという話も聞いている。そこから考えれば、命を奪った強者たちの首を奪ってくるというのも考えられなくはない事だった。

「普通に怖いけどね?滅茶苦茶趣味も悪いし……………ただ、武器もセットで置かれてることを考えると」

より伊奈野のその考察に現実味を帯びさせたのが、ツボの前にあった武器と名前。

それらが、首を入れられていた者達の名前と使っていた武器なのではないかと思われたわけだ。つまりそれは、覇者の勝利の証。

骸さんに強いと言わせるほどの存在を何人も討ち取ることができるほどの力を覇者が持っていたという証。

「……………いや、必ずしもあれが覇者の討ち取ったものとも限らないか。もしかしたら単純にあの中に覇者の人がいたっていう可能性もあるし」

覇者が関係しているのであれば、討ち取ったのが覇者かもしくは討ち取られたのが覇者か、そのどちらかだという風に伊奈野は判断した。

かなりの人数を討ち取ったのが自分と同じ覇者である可能性をあまり考えたくはない伊奈野はそれを否定しようとするが、骸さんがその中に覇者だった可能性のある存在がいることを口にしないため望み薄であるという可能性が高いように思われた。

「あんまりいわくつきの職業とか就きたくないんだけど……………今更かな」

覇者が嫌になるにしても、すでにこうなってからかなりの時間が経っている。今更にもほどがある話だ。すでに伊奈野はきっと覇者というなかなかに呪われていそうな職業を体にしみこませてしまっているだろう。逃れることなどできない。

どうにかしてこの先職業関連で間違いなくあうだろう面倒事を避けられないかと伊奈野は考え始めることになり、

『む。良かった。まだ残っていたか』

「ん?ああ。そろそろ戻るつもりですけど、何かありましたか?」

骸さんから声をかけられる。伊奈野がその場にとどまっていたことを喜んでいる様子だ。

何か用事があると見受けられ、もうそろそろチュートリアルで案内され首を発見した場所へと転移で戻るところだったので、タイミングは非常に良い。

内容自体はそこまで予想外な物でもなく、

『良い配下を手に入れることができたからな。礼をしておこう』

「え?別にそういうのは良いんですけど」

『遠慮するな。受け取ると良い。それに、ここで礼をしないのも上に立つものとして問題であるからな……………『脱魂』』

半ば強制的に渡されるお礼と言っていいのか少し怪しいお礼。

いつぞやのように骸さんは配下へ『脱魂』を使い魂を抜き出すと、それをそのまま伊奈野へ。

《スキル『いかさま56』を獲得しました》

《スキル『シャッフル86』を獲得しました》

《スキル『スリ224』を獲得しました》

《スキル『オールベット』を獲得しました》

伊奈野へと力が移され、スキルも獲得。ただでさえチュートリアル中はログを出しているため数多くのスキルを獲得していることを伊奈野が把握しているというのにさらにそこに追加されるのだから、伊奈野のスキルの確認にかなり抵抗が生まれていた。

正確には抵抗というより、精神的な疲労と合わせて非常に確認が面倒になってしまったのである。

「……………」

『む?どうした無言になって。何か問題があったか?」

「い、いえ!大丈夫です!ありがとうございました!!」

スキルを獲得して無言になった伊奈野を不審に思った骸さんが声をかけると、すぐに伊奈野はお礼の言葉を述べて転移し消えていく。

その心の中ではスキルが増えて気が遠くなるなどと言うことが思われているというわけではなく、

(え?嫌がらせ?私もしかして結構骸さんから嫌われてたりする?)

かなりの不満をにじませたことを考えていた。今回のスキル獲得はお気に召さなかったらしい。

ただそれも仕方がない話ではあり、

(『いかさま』とか『シャッフル』とか、明らかに賭博場のディーラーみたいなスキルじゃん!絶対私に必要ないスキルだよね!?お礼だって言ってもこれはひどくない!?あと、『スリ』のレベル異様に高いし!)

渡されたスキルの内容が問題だった。

骸さんも伊奈野のことを正確に把握しているわけではないのである程度は伊奈野も仕方がないとは思うものの、それはそれとして渡されたスキルがひどい。あまりにもひどい。

どこに行ったって使いそうにないスキルしか獲得していないのだ。

体のいいゴミ処理かと思うほどである。

「くぅぅぅ……………なんか納得いかないしダンジョンで骸さんにカードゲームでもしていかさま仕掛けよ。渡してきたってことは使えってことだろうし」

伊奈野は今回手に入れたスキルを全く関係がないダンジョンにいる骸さんに使うことに決めた。同じ自分とはいえ別世界の存在だというのに、とばっちりもほどがあるだろう。

ただ、いまはそうしていかさまやカードゲームのことを考えるよりもチュートリアルを進めるべきであり、

「いつの間にか内容変わってるね。死体発見してから全然確認してなかった……………次はここでもう少し探索をしろってことなんだね。またなんか死体とかありそうだしできれば触りたくないんだけど、チュートリアルならやるしかないか~」

伊奈野はまた探索をすることを強制される。

チュートリアルの言いなりとなった伊奈野は死体を発見した時の衝撃を覚えてはいるものの逆らうこともなく、黙々と確認作業を続けていくことになるのであった。

まだ覇者という職業を進めていくうえで重要なことには触れられていないのだから。

寝るときにASMRが良いって聞いたので今頃聞き始めようと思ったんですけど、昨日初めて開いたのが民法の読み上げで1ミリも眠気が来ませんでした(絶対最初に効くべきものじゃなかった

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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