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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 375

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「あぁ~。蝶々が飛んでる~。てふてふ~」

ステータスの確認から5分ほど経過しただろうか。

途中までスキルを見た影響でそれらの組み合わせにより新しい構成などを考え始めたのだが、疲れが出てきて現実逃避を始めてしまった。

ちなみに当然ながら伊奈野しかこのワールドにはいないため蝶々など飛んでいるはずがないのだが、

「私の魔力操作便利~」

伊奈野の魔力操作により蝶々は生み出されていた。つまり、実際に伊奈野の目の前に蝶々が飛んでいるのである。

ひらひらと舞うそれは伊奈野のスキルによる制御のお陰でかなり本物に近い動きをしており、さらに伊奈野のスキルによって生み出したものであるためある程度自由に動かすこともできる。

こうしていることも現実逃避には非常に便利である。

《スキル『現実逃避1』を獲得しました》

ただ、いつまでもずっとそうしているというわけでもなく、

「……………そろそろ1回、チュートリアル進めようかな」

まだ途中だったチュートリアルを進めていくことにする。

ステータスを閉じるとそれでもうシステムがステータスの確認は必要ないと判断したのか勝手に進めてくれて、

「……………(プルプル)」

「スライム、かな?」

伊奈野の前にモンスターが現れた。

それも、以前見かけた黒い本の元となった寄生虫とは違い本物のスライムが今回の相手のようである。

当然そうしてチュートリアルでモンスターが出てきたのだからやることは決まっていて、

「攻撃をしてみよう、か」

まずチュートリアルで指示されるのは攻撃。

こうして目の前に出てきたスライムへ攻撃をしろということらしい。

「攻撃。攻撃ね……………あれ?私の攻撃って、どれ使えばいいんだろ?」

伊奈野は攻撃を仕掛けようとするものの、何を選択すべきか迷い始める。

本来使えるのであれば1番なじんでいる『龍落とし』であるのだが、

「チュートリアルでしかも攻撃を試すための敵だし、たぶん今攻撃はしてこないよね」

ある意味『龍落とし』の弱点というべきだろうか。

『龍落とし』は相手の攻撃に合わせてタイミングよく使用することで回避と強力なカウンターを行なえるスキルであるため、攻撃をしてこない相手にはどうしたって発動してくれないのだ。

攻撃の素振りさえ見せればある程度距離があっても『氷鎧』で無理やり反応させることもできるのだが、それが全くないようであればこちらにもどうしようもない。

となると他の攻撃手段となるわけだが、今の伊奈野に定まった攻撃手段があるかと問われると微妙なところ。

少し前であれば『牽制魔弾』の『繰り返し』を使うところだったのだが、最近はほとんど『牽制魔弾』になじみがない。

「使う場面がないからなぁ……………しかも、牽制魔弾ってすごいダメージ低かったはずだよね?もしダメージを一定与えるまでこれが続くとかだと結構きついかも?」

この攻撃をするチュートリアルがどの程度続きどういった条件で次に移るのかも不明であるため、ダメージの低い攻撃で本当に良いのかは分からない。

様々な要素が思い浮かび、それこそ先ほどまで見ていた大量のスキルが思い浮かび、選択肢が多すぎるがゆえに何を選択すればよいのか分からなくなっているわけだが、

「……………あぁ~。考えるの疲れた。しばらくやって次行かなかったら帰ればいいいいから『牽制魔弾』『繰り返し』『設置』」

今の伊奈野は割とすぐに何でも面倒に感じてしまう状態である。

せっかく新しいことを試せるチャンスだというのに古い物に固執してしまい大した進歩もしない。

すぐに考えることをやめ、ダメならダメで他の候補を選べばいいとなじみのある攻撃を選択したのだ。しかもただ繰り返すだけではなく『設置』を使うことでその『牽制魔弾』を『繰り返し』する機構をいくつも作成することができるわけで、

「ん~。たこ殴り。殴ってないけど、たこ殴り」

伊奈野がそう表現する程度にはかなり悲惨なことになっていた。

圧倒的な数の暴力により全身を攻撃され続け、伊奈野からは今スライムがどうなっているのかもほとんど見えない。

とはいっても『牽制魔弾』を受けた後は少しの時間硬直するようになっているため、スライムにできることは何もない。せいぜい攻撃を受け続けて死にかけているかその時間がいつ終わるのかと絶望しながら待つことくらいだろう。

いくら『牽制魔弾』のダメージが低いとはいえこれだけの連射をいくつもの場所で行なっていればそれはもうチリ積もで総計するととてつもない物になるわけなのだが、

「ん~?ピンピンしてるね。さすがにチュートリアル用なだけはあって死なないように設定されてるのかな」

全ての『繰り返し』が終了した後、弾幕から解放されたスライムは姿を現したのだがそこにダメージを大きく受けて弱ったといった様子はなくケロッとしていた。

チュートリアルの戦闘練習用ということで死亡という物がないように設定されているのか、この様子だと伊奈野がどれだけ攻撃しても問題ないように思われた。

ただ、向こうも好きなだけ攻撃を何もせずに受けてくれる存在というわけではなく、

「あっ、チュートリアル進んでる。次は、モンスターの攻撃を回避か防御してみよう、か」

向こうは向こうである意味伊奈野と同じようにチュートリアルの流れに沿って動く存在だ。

今度は伊奈野の防御や回避の練習用に攻撃をしてくる。当然攻撃をプレイヤーがされた時の対処のためのもチュートリアルなのだから、

「『牽制魔弾』……………あっ、凄い。全然止まんない」

攻撃を受けたとしてもその動きを一切止めることはしない。それでいちいち動きを止めているようではいつまでたっても攻撃などできないのだから。

とはいえ『牽制魔弾』で一切動きを止めないのはそれはそれで凄い事なのだが、

「……………(プルプルッ!)」

「お、これが攻撃かな?『龍落とし』」

伊奈野のことをなめてはいけない。

攻撃をされるというのは伊奈野にとって非常にある意味得となることなのだ。何せ相手からの攻撃なら『龍落とし』が使えるのだから。

完璧なタイミングでのスキル発動により明らかに不自然な動きでスライムの攻撃を避けたかと思えば、次の瞬間には繰り出さした攻撃によりスライムをポヨ~ンと吹き飛ばしていく。

あまりノックバック性能が高いスキルではないはずなのだが、スライム相手には強すぎたようだった。

「おお~。ホームラン!」

その吹っ飛びようはかなりのもので、伊奈野も飛んでいくスライムを見ながら満足気な様子を見せる。

だが、

「……………あれ?チュートリアルは進んでない?」

伊奈野は気が付く。自分の前にあるチュートリアルは、変化していないということに。

せっかく『龍落とし』を成功させて吹き飛ばしたというのに、全く変化していないのだ。

「も、もしかして、1回成功させるじゃダメとか、そんな感じ!?確かにまぐれで成功するとだめだからゲームのチュートリアルで同じ回避とか防御とか3回くらい成功させなきゃダメってパターンはあるけど……………スライム~!!待ってぇ~~!!!」

伊奈野は慌ててスライムを追いかけ走って行くことになるのであった。

なお、『龍落とし』の威力が自分では調整できないくらいには高いため、その後何度も飛んでいくスライムを追いかけて走る伊奈野の姿が見られたという。

《称号『それでも敵は止まっている』を獲得しました》

《称号『弾より速く』を獲得しました》

いつもは新刊探しで楽しい本屋が最近は自分の本がないということで精神的ダメージを受ける場所になってしまいました(なお昨日は好きなシリーズの新刊を買って滅茶苦茶楽しんだ模様

ここで自分の本は人気がありすぎて売り切れてた、くらいに思える精神力がないとこの先やっていけないんでしょうね(白目)

あぁ~田舎の本屋にでも売切れるくらいですし、都会とかも売り切れ続出で売ってるところ探して人が殺到して最後の1個を争って殴り合いの喧嘩とか起きてるんだろうな~

そろそろ重版の話が来てもおかしくないですねw(そこまで自信持てとは言ってない)

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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