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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 388

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図書館で騒ぎを起こしていたのだから当然と言えば当然ながら出てくることになった司書。

ただ気になるのは、その司書から出てくる言葉の数々であり、

「あなたは何をやってるんですか。こんな目立って読み友にまで迷惑をかけて。私が以前に言ったことはもう忘れてしまったんですね。そんなことで支配者の立場が務まるんですか?まあ、私は元々務まるとは思ってませんでしたけど」

「あっ。司書!久しぶり!別に言われたことは忘れてないよ?あと、管理は他のやつに任せたから大丈夫だぞ!」

責めるような、どこか見下すような司書の態度と言葉に、ふふんっ!と鼻を鳴らし胸を張る犬っころ。嫌味や皮肉は効果がないタイプだと思われる。

だがそれは司書の言葉を止める理由になどなるはずもなく、余計に司書が犬っころを責めそうな雰囲気となり、

「あぁ~。待ってください。一応その子は私が連れてきたんですけど……………」

伊奈野が慌てて止めに入る。

このままいくと余計に目立ち余計な争いさえ発生させかねないと考えたのだ。

そうして待ったをかけた伊奈野の言葉に司書さんは困惑した様子を見せて、

「え?読み友が?この負け犬を?」

「はい。負け犬が何に対する話なのかは分かりませんけど、その犬っころは私が『テイム』したので」

「……………なる、ほど」

納得したのかどうかは少し怪しい、煮え切らない態度で返事が返ってくる。

ただこれにより司書の怒りのような何かが一先ず落ち着いてきたというのも間違いなく、

「そうですか。王と名乗っておきながら結局人に尻尾を振る飼い犬になりましたか。これの下に付いた者たちがかわいそうですね」

嫌味と見下すような態度は変わらないが、犬っころを責めるような様子は引っ込んでいる。

できれば嫌味もなくなればいいというのが伊奈野の思いなのだが、正直正論に思える部分がなくもないため口にはしない。特に思い返してみれば犬っころは魔獣の王なんていうたいそうな存在であったため、突然ぽっと出の人間に王が尻尾を振るということになるのはその配下たちがかわいそうという意見には非常に共感できるのである。

もしかしたら自分はかなり問題のある行動をしてしまったのかもしれないという自責の念を覚えている伊奈野だが、そんな彼女をよそに司書と犬っころの話は進んでいき、

「ん~?あいつらも主のことは認めてたから問題ないぞ!主があいつらに戦い方を考えてやってたからな!」

「戦い方を考えた?読み友が?」

司書は先ほども見せたような困惑した様子をまた見せた。

その理由は当然、

「え?もしかして偽物ですか?読み友の偽物ですか?」

「違いますよ。本物です」

伊奈野が勉強以外の事を考えるなんて、それも戦いの事を考えるなんて信じられないからである。ゲーム中の勉強してばかりいる伊奈野しか知らなければそんな反応にもなるいだろう(なおゲーム外で勉強ばかりしていないかということは関係ないとする)。

「主は本物だよ!」

「いや、あなたの保証があってもあまり意味はないです。あなたがうそをつくことはないのも知ってはいますが、読み友とあなたに以前からつながりがあったという話は聞いてませんので」

「ん~。あったのは今日が初めてだからね!」

犬っころが保証をしようとするが、それに司書は何も意味を見出さない。

犬っころは司書からとってみれば関係性の外側にいる存在なのだ。今回の問題に関しては部外者と言っていいように思われる。

「私が私であることの証明……………難しいですね。勉強の話でもすればいいのかもしれませんけど」

「それもそうですが、たとえあなたに勉強ができたとしても読み友と同郷だからという理由で説明をしてしまうこともできますし」

「うわ~。私が偽物じゃない証明をしなきゃいけないって言うことですか?悪魔の証明じゃないですか」

伊奈野が伊奈野である証明。

それは簡単そうに思われるが、内容としてはほぼ悪魔の証明に近い。勉強ができてもただ勉強ができるだけということで片づけられる可能性もあるし、

「転移もできますよ?」

「ふむ。確かにできますね……………とはいえ転移を使える人間の数が少ないとはいえ読み友の専売特許ではありませんよ?」

「えぇ?じゃあ、『牽制魔弾』はどうですか?」

「それこそ他にも獲得されている方はいますし」

他の伊奈野がパッと思いつく解決方法も同じような物。

何をしたところで、彼女が伊奈野でない可能性がいっさいないということを示すことは非常に難しかった。

「他に何かあったかな……………証明になる物」

「主!身分証明書ないの?」

「そんなにはっきりと私を示す証明書みたいなものはないかも」

犬っころからその見た目からは予想できない漢字が連なる単語が出てきたが、伊奈野はそれに関しては特に気にすることなく自分の事を考える。

同じ様にゲームをしていてかなり攻略にも力を入れているらしい瑠季によって冒険者ギルドなどという物に登録すれば身分証明書に近い物はもらえるという話は聞いたが、伊奈野はそんなところに行っていない。それどころか、身分を証明しようにもプレイヤーネームすら決めていない状態なのだ。

名前すらないのに何を証明するのかという話になってくる。

「あとはつながりを示せるものとかですかね……………さっき受付の方にも見せましたけど、許可証とかどうですか?」

「許可証ですか?さすがにそれでは……………いや、確かにそれは本物の証だと思っていいかもしれませんね。すみません、読み友。疑ってしまって」

「あぁ~。これでもやっぱり駄目……………え?良いんですか?これで認めちゃって」

あまり意味はないだろうと思いながらも伊奈野が取り出したのは、先ほど受付にも見せたばかりの許可証。店主さんから貰った図書館に入るために必要なそれだ。

こんな物偽造の使用はいくらでもあると伊奈野は考えていたのだが司書さんはそう考えないようで、あっさりと伊奈野を伊奈野として認めたのだ。

《スキル『絶対証明』を獲得しました》

《称号『身分証明者』を獲得しました》

お陰でという表現が正しいのかは分からないが、新しいスキルや称号が手に入っている。使えるかどうかは別として。

そうして伊奈野は認められたわけだがそうなってくると、

「それはそれとして、なぜこの犬と一緒にいらっしゃるんですか?確かこの負け犬は隔離された場所で冬眠しているはずなんですけど」

「冬眠、ですか?」

司書さんは伊奈野と犬っころが一緒にいる理由が気になったようである。

確かにチュートリアルフィールドという隔離された場所にいたのだから、そこから連れてきたというのは不思議に思う部分もあるだろう。

ただ伊奈野が気になったのは、冬眠というワード。

確かに伊奈野が近づくまで眠っていたようであるが、起きた後の動きがかなり激しい物であったため伊奈野の知る冬眠後の特徴と一致しないのだ。

「冬眠ですよ。どうせなら永眠してくれても私としては良かったですが、そうなりそうなくらいには長期間眠っていたはずです。別に冬に限らず眠っていたので冬眠という単語が適切かどうかも不明ではありますが」

「あぁ~確かに寝てましたけど、そんなに長い間寝てたんですか」

伊奈野は少し首を傾げつつ納得したような風に見せる。

長期間の睡眠後の体の状態のことが気になっているが、ゲームであるしもしかしたらそこまでは再現されていないのかもしれないと考えたのだ。

ただ、

「そうだよ!僕寝てたよ!だから前より体が上手く動かないんだよねぇ」

犬っころは不満げにそんな言葉を言ってのけた。

伊奈野は何を冗談を、とツッコミを入れようかなんて考えたのだが。

「ああ。確かに動きにキレがないですね。いつものような羽虫のような面倒くささを感じません」

「どういう表現ですか、それ」

司書から見ても動きは微妙らしい。

こういわれると伊奈野としても問題が出ていることを認めざるを得ない。

が、少し気になったこともあり、

「というか、眠ってたって言ってもあそこに私以外も人は来てたはずだけど?もうその段階で起きたんじゃないの?」

チュートリアルを受けるのは伊奈野だけではない。

確かに毎回チュートリアルはプレイヤーごとに作られているのだろうことは理解できるが、それでもある程度フィールドは使いまわしをされていると思われるのだ。

伊奈野以外のプレイヤーとも犬っころは戦っている可能性が高いように思われた。

「ん?別に起きなくても戦えるよ?」

「……………」

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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